
久しぶりにキャンプしたらやっぱり楽しかったホッピーです。
コロナ禍のキャンプブームも一段落という話もちらほらありましたが、にわかキャンパーが辞めただけで、キャンプするおっさんはいまも生き残っています。そんなキャンプブーム同様に、キャンプ道具も日進月歩で新しいムーブメントが起こっては消えを繰り返いる気がします。
今回紹介するのがキャンプテーブルの中でも「自分好みにカスタマイズできる」と話題になっているの、スノーピークの IGT(Iron Grill Table)規格。
この仕組みが登場したことで、テーブルは“置くもの”から“作るもの”へと進化しました。いまやスノーピークだけでなく、他社からもIGT規格に対応したテーブルやパーツが数多く登場し、「IGT沼」という言葉が生まれるほどの人気カテゴリーになっています。
IGTとは? — Iron Grill Tableの仕組み

IGTとは「Iron Grill Table(アイアングリルテーブル)」の略で、スノーピークが提案したモジュール式のテーブルシステムです。
基本構成はとてもシンプル。
- フレーム:ベースとなる枠(2ユニット/ロング/セパレートなど)
- 脚:300mm・400mm・660mm・830mmの高さから選択
- ユニット:天板、バーナー、トレーなどを組み合わせて使う
ユニット1枚のサイズはおおよそ 25×36cm。
このサイズを基準に設計されているため、パーツ同士を自由に組み替えることができます。
たとえば「バーナー+ウッド天板+シンクユニット」といった具合に、使いたいシーンに応じて最適なレイアウトを構成できます。
なぜIGTが人気になったのか?

人気の理由は、単なる「高級テーブル」ではなく、使う人自身が“自分のキャンプスタイルを設計できる”点にあります。
- 調理用・食事用・作業用など、シーンに応じて自由に配置
- 脚の高さを変えて、ロースタイルにもスタンディングにも対応
- 天板やフレームを買い足すことで、後からどんどん拡張できる
- 見た目の統一感とスノーピークならではの精度・堅牢さ
こうした自由度の高さが、キャンプ好きのカスタマイズ心をくすぐり、「IGT沼」と呼ばれるほどのコレクション文化を生み出しました。
IGTシステムの基本構成

IGTシリーズを構成する主なパーツは次の通りです。
- フレーム:テーブル全体のベース。標準/ロング/セパレートなど。
- 脚:スタイルに合わせて4段階の高さを選べる。
- ユニット:ウッド天板・ステンレストレー・バーナー・シンクなどを自由に組み合わせ。
- オプションパーツ:段差ジョイント、コネクションフック、レールブリッジなど。
これらを組み合わせることで、「調理台」「食卓」「作業デスク」など、キャンプサイトの中心を自在に作り上げられます。
IGTのメリットとデメリット
実際にIGTを導入する前に、メリットとデメリットを知っておくと失敗を防げます。
メリット:
- 自由度が高く、自分のキャンプスタイルに合わせて理想のレイアウトを作れる
- 拡張や分解が簡単で、長期間の使用に耐えられる
- 見た目の統一感があり、サイト全体がスマートに見える
- 他社製品との互換性も広がりつつあり、選択肢が多い
デメリット:
- 純正品は高価で、揃えるとかなりの出費になる
- 頑丈な分、重量があり持ち運びが大変
- パーツ数が多く、設営・撤収にやや時間がかかる
- 互換製品の中には寸法のズレや強度不足がある場合もある
価格や重量と引き換えに、拡張性や使い勝手を得られるのがIGTの特徴。
一度使うと「もう普通のテーブルには戻れない」という声も多く聞かれます。
他社も続々参入!広がるIGT互換の世界
スノーピークが確立したIGT規格は、今では多くのメーカーが採用しており、テーブルだけじゃなく、様々なパーツが発売されるようになったため、スノーピークを持っていなくてもIGTの楽しさを味わえるようになりました。
ハイランダー、WAQ、キャンピングムーンなどが代表的で、「純正以外でもIGT規格に対応したテーブルが使える」という状況になったことがIGTブームの大きな後押しとなっています。個人的に室内でもIGT規格のテーブルを使い回していたりします。
まとめ:IGTを知ると、キャンプの世界が広がる
IGT規格は、「自由に組み替えて遊べる」のでオリジナルの組み合わせを作り上げる課程と様々なメーカーから発売されている数多くのオプションを揃えることがガジェット好きのハートに刺さりIGT沼にハマる人が各地で続出しています。IGTの世界を知れば、キャンプサイトづくりがもっと楽しくなるはずです。あなたもテーブルから買ってみませんか?


