
先日、遅ればせながら初めてスマホで漫画を読むアプリを使ってみました。
するとどうでしょう。30分もしないうちにスクロールするのがめんどくさくなり、早々に投げ出してしまったのです。
どうも、本能ライターの松本ミゾレです。
今の時代、きっとデジタルガジェットで書籍を読んだことがある方も多くいらっしゃるはず。
筆者も電子書籍をパソコンで読んだことがあるのですが、いかんせん集中力が長続きしません。どうしても充電の残量が気になったり、読み返したいページまで戻る作業が億劫に感じ……。
個人的に漫画アプリに馴染めなかったのも、これと似たような理由があるわけですけれども、じゃあアナログで本をどれだけ読んでいるのかと顧みると、恥ずかしいことにこれが年々減る一方で。
元々読書は好きなので、書籍購入自体は頻度も高いんです。
ところがこれを読む気力が追いつかないんですよね。集中力が途切れやすくなって、なかなか時間を確保してページに向き合うことができていません。
「読めない!集中できない!」30代半ばから実感するようになった変化
筆者が「本を読む頻度が著しく下がったなぁ」と実感したのは、34歳ぐらいから。
それまでは、書籍の隅から隅まで残さず文字を読み拾っていて、場合によっては内容を暗記するほど何度も繰り返し読み込むこともあったほど。
大変な読書家を指して“本の虫”という表現がありますが、まさしくあんな感じでした。
それこそ中学の頃は、あまりにも読書に熱中し過ぎて睡眠時間を確保せず、頻繁に倒れるような子供でしたし、文庫本以外にも図鑑も好きでしたし、ファミ通とかのゲーム雑誌を買うと、はがき投稿コーナーで掲載されている読者のペンネームまで暗記する始末でした。
そんな本の虫も、今ではすっかり変わってしまいました。
「よし、読むぞ!」と気合いを入れて表紙を開いてみても、1時間ぐらいでちょっと集中が途切れてしまい、しおりを挟んで一休み。
目が文字を追う速度は、全盛期の1/5程度に落ち込んでしまいました。
なぜこんなに読めなくなってしまったのか。
スマホの通知で集中が途切れてしまうとか、飼っている猫から度々ごはんの催促をされるとか、理由はいくつかあります。
でも一番の原因はやっぱり、加齢が大きいのかもしれません。
加齢。人間をダメにする最大の呪い
生き物は年齢を重ねるうちに、徐々に肉体的、精神的な機能の低下に抗えなくなってしまいます。
これはどんな動物にも当てはまること。生命の宿業です。
ことのほか人間は平均寿命も長い動物ですが、個体差こそあれ、大体30代ぐらいから体力も代謝も落ちて太りやすくなったり、物覚えが悪くなっていきます。
あと「なんでここに」と思うような部位にムダ毛が生えたりしてきます。

自慢話になっちゃいますが、筆者は若い頃、一度目にして手書きした漢字は、二度と忘れないという特技を持っていました。
覚えた漢字の読み書きが完璧で、学校では漢字だけならトップクラスの学力を誇っていましたが、それも過去の栄光。
やっぱり30代ぐらいからでしょうか、過去に覚えたはずの漢字がすぐに思い出せなくなり、書けなくなってきています。
原稿もデジタル、請求書もデジタル、確定申告もデジタル。そうしてなかなか手書き頻度が下がったのが、その要因でしょう。
最近では漢字どころか、人の名前や新しく目にした単語なども信じられないレベルで記憶できなくなっており、不安をおぼえています。
読書にしてもそう。
昔の自分なら考えられないミスでしたが、今、筆者は既に読んだことのある本を購入して読み進め、本当に終盤になって「あれ? これ読んだことあるぞ」と気付くといった失態も演じています(これ、サブスクで視聴する映画でもやらかしてます)。
ここまで人って耄碌するんだ、とショックを感じますし、現在まだ40代前半なのでここから先、さらにパンチが効いた事態が待ち受けているのかと思うと、自分で自分が心配です。
ただ、加齢って平等に訪れる変化ですからね。
ある程度受け入れないといけませんよね。
「積み」は「罪」?読めずに増える本たちが泣いている…
このコラムを書くに至って、まだ読んでいない本がどれだけあるのか、ざっと数えてみました。
30冊を超えた時点でカウントをするのが恐ろしくなって中止したのですが、読みもしないのにここまで貯め込むというのはちょっと、本に失礼ですよね。
かと言ってこれをブックオフなどに持ち込んでも二束三文。しかも中古店でいくら古本が売れても、著者には得もありませんし。
買うだけ買って読んでもない人が作者の印税にも結び付かない買取店に放出するとか、ちょっと意味が分かりませんよね。
界隈ではこういう、購入した本を読まないでどんどん増やす人を“積ん読(つんどく)”なんて称するようですが、まさに筆者の現状がこれ。
せっかく人に読んでもらうために出版されたものを読まずに棚の肥やしにしてばっかりというのは、もはや大きな罪のようにも感じます。
だから1冊でもそういった本を減らそうと思って、11月中にとりあえず5冊は読破することに挑戦します。
読まないと永遠に減らないし。

閑話休題。
少し前までは、町のあちこちに個人経営の書店もあって、イオンモールでもテナントとして本屋が入っているのは当たり前でした。
ところが今ではそういった書店も次々に撤退し、町に本が買える店がないというケースも、地方では増えています。
コンビニでも本の取り扱い。これも昨今は縮小傾向にありますよね。
本がどんどん貴重になっている今だからこそ、ちょっとずつ積んだ本を減らしていかないとダメですねぇ……。


