
本能ライターの松本ミゾレです。
今、日本でもっとも飼育されている頭数が多い動物は何かご存じですか?
そう、猫です。
日本では長らく犬が飼育頭数の首位をキープしていましたが、この10年ほどで猫が犬を追い抜きました。
その理由は、適正飼育の徹底により、昔より猫の寿命が長くなったことが最大の要因と考えられますが、もう一つ、保護猫団体も全国各地に発足し、そこから里親という形で猫を迎える。
このスタイルが定番化したことも大きいでしょう。
ただ、具体的な名前は控えますが、世の中にはあまり良くない団体も存在します。
良くないってのは具体的に、寄付を募った上でのお金の使い道が不透明だったり、適切な猫の管理が疑わしい団体を指します。
つい最近も九州のある県で、多数の猫を文字通り飼い殺しにした団体の存在が報じられました。
寄付は募り、猫を有償で引き取ったはずが、その引き取った猫をケージに入れたまま二度と出さず、餌もやらずに餓死させるなど、その行いは凄惨非道に尽きます。
こういった悪質かつ無責任な団体が存在するのが現状なのですが、今回は「どうせ寄付するならしっかりとした実績のある保護団体に寄付を」と考える方々のために、寄付をすべきでない団体を見抜くポイントを共有させていただきます。
1.お金の管理が不透明
保護猫活動をしている団体や個人は今、結構多くなっています。
しかしその内訳はまさにピンキリ。どんぶり勘定で適当なお金の管理をしていたり、生き物の知識がないまま、なんとなくでやってるところも結構あります。
そういった団体には寄付をしても保護動物のQOL(クオリティオブライフ)向上にはつながりにくい側面もあります。

この手の団体の特徴としては、まず定期的な収支報告がないということが挙げられます。
ホームページ上に寄付のお願いやクラファンの話ばかりで収支報告がないという団体は赤信号。
付け加えれば寄付の際の領収書発行に関して、しっかりサイト上に告知・明記をしていない団体もちょっと怪しいですね。
また、収支をアップしていたとしても内訳が杜撰で大雑把な団体も割と目に付くところでして、使途不明金があるのではないか? と疑わしく感じることもしばしば。
そういった団体よりも、ちゃんとお金の報告をできているところに寄付した方が絶対マシです。
2.批判的な質問に対して誠実に対応していない
きな臭い噂がある団体というのは、ネット上でもそれなりの評価を下されがちです。
全部の団体がそうとは言いませんが、団体名をGoogleに入力した際に、サジェストに「詐欺」などの不穏な予測変換が表示される場合は寄付を一旦考え直しましょう。
濡れ衣を着せられた団体もあるかもしれませんが、そういう団体はいわれなき批判には相応に対応します。
疑いを晴らそうとするのは、当然のことですから。
しかし批判をする人に対して、たとえそれが過去に寄付をした人であってもブロックなどの対処で済ます団体も、中にはありまして。
痛い腹を探られたくないんだなと認識して、距離を置くのが無難です。
3.現地見学に応じてくれない
保護猫の譲渡というのは、基本的に譲渡会などを介して行うものですが、保護団体のある住所。シェルターとも呼ばれる施設ですが、そういったところに里親希望者を招いて譲渡に繋げることもオーソドックスな流れです。
ところが、ネット上にアップしている状況と現地とで乖離のある団体は、自分のシェルターに里親希望者を招かないという性質を有しています。

筆者の知るところでは、そういった保護団体が多数の猫を抱えて飼育崩壊。
他の団体が猫を助けるために踏み込むと、そこは猫の糞や死骸だらけだったという例もありました。うしろめたさから人をシェルターに近づけないということなのでしょう。
所在地に里親希望者が来るのを嫌がる団体はかなり危ないと思っておいて問題なしです。ちゃんとしているところはいつでも希望者を受け入れて親身になって譲渡に繋げてくれます。
4.過剰な感動ポルノ的SNS運用
そして最後に、SNSでの動画を使った感動的な活動プロモーション。
怪しい保護団体を見抜くために役立つ最大の特徴がこれです。
ある団体は数年前から様々なSNSにアカウントを解説し、短い動画の中にまず可哀想な境遇の猫を映し、それが保護によってどう回復したのかについてキャプションで簡単に説明。そうして寄付への導線を繋げるという運用を行っています。
この可哀想な境遇の猫、具体的な例を挙げると「1頭でさまよう子猫」や「公衆トイレの水を飲む猫」といった具合に、悲痛な様子を撮影したものを切り取って用いています。この時点でまともな保護団体はまずやらないんですよね。
なぜならまともな団体は、撮影なんかせずすぐ保護します。
そもそも可哀想な様子の猫を撮影するという発想が、大抵の団体にはないのです。
可哀想な絵面が欲しいとか、その絵を使って感動仕立ての動画を作りたいとか、そういった思惑を持っていないので。目的はあくまで保護からの譲渡に尽きます。
寄付を検討している団体が本当にその決断に値するかどうか、感動する前に調べましょう…
世間には、既に死んで久しい猫の写真を使って寄付を募ったり、風呂敷ばかり広げて自滅する団体もあります。
筆者はこれまでに何度もそういう団体の噂から、実際に事件化するまでの経緯を見てきました。やっぱり寄付ってちゃんとした、猫のためになる使い方ができる団体にすべきですよ。保護団体への寄付は、バズった人気者への投げ銭ではありませんからね。


