
忘年会シーズンですね。
筆者(松本ミゾレ)も先日、小規模ではあるものの学生時代のメンバーから誘われて参加してきました。
12月初旬で、しかも平日開催だったために合計たった7人しか集まらないという、本当にこじんまりとした飲み会でした、
大々的な忘年会も開催されてはいるようですが、筆者は卒業後に何度も住居を転々としてしまった結果、いつの間にかお誘いの手紙が届かなくなっていたのです。
今回はたまたま、今も付き合いのある友人から「今度のプチ忘年会、行く?」と連絡が入り、寝耳に水でしたが割と近場での開催だったこともあり、急遽出掛けることに。
筆者を入れて7名。予約していたバーのテーブル席に着いてまずは乾杯。
そこからとりとめのない近況報告に花が咲きました。
「子供が無気力」ですとか「頭がどんどんハゲていく」、「腰が痛くてたまらない」など、40代ならではの、なんか後ろ向きな話題が多くなっていました。
この忘年会自体は本当にこじんまりとしたものでしたが、その後誰一人欠けることなく2、3軒ほどハシゴして帰宅したのが深夜0時前。
疲れたなぁ、なんて思いながら布団に入って、その日の出来事を振り返ると、変なことに気が付きます。
参加者はみんな旧知の仲。なのに1人だけ、顔も名前も思い出せない人物がいたのです。
「ああ、酔っ払い過ぎた」と思って気にせず就寝しました
正体不明の同級生。あなたはだぁれ?
翌朝。二日酔いとは無縁な筆者は、すぐに前日の忘年会の参加者をもう一度、指折り確認していきます。
が、どうしても思い出せません。
おぼえているのは、小柄で女性であるということだけ。
当日は再会した瞬間に「〇〇ちゃん、久しぶり」と声を掛けた記憶まであるのに、その〇〇ちゃんの名前も顔も、全く思い出せないのです。
そこで前夜の忘年会のメンバーに確認をとることにしました。
直接本人に「誰だっけ」と聞くのはあまりに無礼だったし、LINEのグループチャットのメンバー(この時点でちゃんと7名いた)は揃っていますが、アイコンも本人の顔ではないですし、アカウント名だけで個人を特定できそうなものはありません。
仕方がないので、まずは一番親しい友人に電話を掛けます。
「もしもし? ごめん、昨日の忘年会でさ、今になって1人思い出せない同級生いたんだけど」と投げてみると、なんと友人も「あ、お前もか」と。
なんでも、この友人もまた筆者と同じく、前夜の同級生の中で1人だけ。〇〇ちゃんの記憶だけが極めて曖昧なものになっていたのでした。
そしてこの友人、筆者よりも先にこの疑問を解決しようと、当日参加していた、〇〇ちゃん以外のメンバーに個別にLINE通話をかけたとのことですが、全員が全員「実は思い出せない」という曖昧な回答をしていたことが分かりました。
ちょうど、最後に筆者に確認を取ろうとしたところ、こちらから連絡が入ったのでちょっと怖かったそうです。
もしかして、たまたま近くにいた全く関係のない女性を、勝手に同級生と思い込んで一緒に飲んでいた……?
いや、まさかそんなことは考えられません。
まして筆者は7人目の参加者を目にした瞬間に「〇〇ちゃん」と名指ししています。その子のことを知っていなければ、こんなことはできません。
また、別の参加者はその日の夜、〇〇ちゃんと学生時代に放課後よく行っていた個人商店についての話もしたと主張していました。
となると、ますますそんな旧来の友人の顔も名前も思い出せないのは不思議です。
失礼ながら本人に確かめるしかない…という状況になって事態に動きが
こうなったらもう、本当に無礼千万なのですが、やっぱり忘年会に参加した〇〇ちゃんに「ごめん、誰だっけ」と質問するしかなくなります。
でも、こんな問いかけ、どう考えても非常識です。
だって忘年会の夜はみんなでその〇〇ちゃんを囲んで昔話をしていたわけで、それなのにいきなり顔が思い出せないし名前も分からないと残る6人が言い出したら、嫌がらせと受け止められても仕方がありません。
どう伝えるべきか。どうやって切り出すべきか。
色々と思案していたところ、忘年会メンバーのグループLINEに動きがありました。というか、そのグループLINEそのものが確認不能に。
未だに混乱しているさなかなのですが、同窓会に参加するメンバーの7人グループLINE自体が、いつの間にか勝手に消えていたのです。
トークルームを退出したおぼえもないですし、もちろん他の5人も同様に、そんなことはしていないと言います。
でも消えたものは実際消えたわけで。
真夏とかならいざ知らず。こんな冬場に怪談めいた出来事が起きるとは考えもしなかったので、正直なところ今でも釈然としない気持ちを抱えています。
結局アレは誰だったのか。記憶の底に眠る昔の同級生を思い返す…
あの夜、忘年会に7人しか集まらず、揃った面々で「7人しか集まらないなんてね」と自嘲した記憶もありますので、やはりメンバーは合計7人で間違いありません。
幹事を務めた同級生も、飲み放題を7人分注文していますし、領収書も手元に残っています。
こういう怪談あるあるとして、たとえば出てくるグラスが1個多いとか、逆に1個少ないといった話は珍しくありませんが、7人分きっちり揃っていたので、そうすると店員さんにも見えていたということになりますし……。

で、こうなると〇〇ちゃんが誰だったのかをどうにかして突き止めたくなるわけですが、筆者らが通っていた学校というのがまあ、当時は結構荒れていまして。
途中から学校に来なくなる生徒というのがなかなか多かったのです。
そういう生徒は当然、卒業時点でのアルバムにも顔写真がありませんし、名簿にも記載されていません。
参加メンバーの1人がたまたま実家が近く、アルバムを確認しやすい環境にいました。案の定、アルバムを隅々までチェックしても、件の7人目の参加者とおぼしき女性はいなかったといいます。
後はめぼしい情報は、“小柄”ぐらいしかないわけです。
よくよく思い返してみると、たしかに1人だけ、学期末に家庭の都合で遠方に引っ越しをした、Yさんという小柄な同級生がいるにはいます。
しかしこのYさんの名前を同窓会の参加者たちに振ってみても、2人しかおぼえていませんでした。
あの夜の忘年会では、〇〇さんの存在は全員が認知していましたので、そうするとこのYさんも無関係ということになります。
結末は。。。
……と、ここまでが、今回のお話しで伝えられる全貌。
あとは、もうちょっと何かきっかけがないと、〇〇ちゃんの正体は分かりそうにありません。
物凄く歯切れの悪いオチになってしまい申し訳ないのですが、また何か分かったら、文末に追記なりしてご報告させていただきますね!
それにしても、アレは誰だったんでしょう。
割り勘でしっかりメンバー分のお金を幹事が徴収しているので、幽霊ってことはないと思います。幽霊はお金とか持ってなさそうだし(笑)。


