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【横浜】1500円で中国茶を心ゆくまで。路地裏の隠れ家『Chap Tea』が教えたくない名店だった。

最近中国茶にハマっているトモGPです。しかし中国茶と言っても特別に詳しいわけではなく、市販のものくらいしか飲んだことはありません。そこで本格的な中国茶を飲んでみたく調べてみたところ1件の気になるお店が見つかりました。中国茶専門店『Chap Tea(チャップティー)』、今回はこちらのお店を紹介していきたいと思います。

中国茶専門店『Chap Tea(チャップティー)』

>お店の場所は横浜中華街、しかしメインストリート近辺ではなく、観光地の喧騒が嘘の様に消えたひっそりとした路地にあるのが、2025年5月にオープンしたばかりの中国茶専門店「Chap Tea(チャップティー)」です。

自分がが訪れたのは平日の昼前。幸運にも他にお客さんはおらず貸切状態でした。扉を開けると、そこには日本にいることを一瞬で忘れさせてくれるような異国情緒溢れる空間が広がっていました。迎えてくれたのは、穏やかな笑顔が印象的な店主のお母さん。実はこのお母さん、ただ者ではありません。中国屈指のお茶の産地である福建省で、10年以上もお茶に関わる仕事をされてきたという、まさに”お茶のプロフェッショナル”なのです。

ありそうでなかった中国茶専門店

このお店の最大の特徴、そして驚くべきポイントはその利用システムにあります。

・お茶体験:1500円(税込)

なんと、時間内であれば、自分が試してみたいお茶を、いくらでも淹れていただけるのです。

昨今の物価高、特に本格的な中国茶の葉がどれほど高価なものかを知っている方なら、この価格設定がいかに”破格”であるかお分かりいただけるでしょう。商売っ気よりも、”本当に美味しいお茶を、リラックスして楽しんでほしい”というお母さんの哲学がこの数字に表れている気がしてなりません。お茶を多くの種類から選ぶ楽しさ、そして専門家が目の前で淹れてくれる贅沢。それが、横浜の片隅でこんなにも手軽に体験することができるなんて本当に驚きです。

”六大茶類”知っておきたい中国茶の奥深さ

ここで中国茶の分類について軽く触れておきましょう。もちろん中国茶の知識なんて全く無くても「Chap Tea」では中国茶を楽しむことができますが、基本的な中国茶の知識を押さえておくだけでその楽しさは2倍3倍にもなるはずですし、中国茶選びが格段に楽しくなります。

まず中国茶は、その”発酵度(酸化の度合い)”によって、大きく6つのカテゴリーに分けられます。

 

分類

名称

特徴

代表的な茶葉

緑茶

りょくちゃ

不発酵茶。日本の緑茶に近いが、釜炒りが主流。

龍井茶、碧螺春

白茶

はくちゃ

弱発酵茶。若芽を自然乾燥させる、非常に繊細な味。

白毫銀針、白牡丹

黄茶

きちゃ

弱発酵茶。「悶黄」という独特の工程を経た稀少なお茶。

君山銀針

青茶

あおちゃ

半発酵茶。いわゆる「ウーロン茶」。香りが非常に豊か。

鉄観音、大紅袍

紅茶

こうちゃ

全発酵茶。中国では「ブラックティー」ではなく「レッドティー」。

正山小種、祁門

黒茶

くろちゃ

後発酵茶。麹菌などの微生物で発酵させるお茶。

プーアル茶

これら六大茶類に加え、ジャスミン茶などの”花茶”があります。これほどまでに多様な世界があることは今回調べてみるまで知らなかったので大きな驚きでした。

”プーアル生茶”の芳醇な香りと味わい

今回自分が数ある茶葉の中から選んだのは香りや渋みの強い”プーアル生茶”です。プーアル茶と聞くと、多くの人が”独特の癖がある黒いお茶”を想像するかもしれません。しかし、生茶はその対極にあります。中国雲南省の南部、西双版納(シーサンパンナ)臨倉市周辺を原産とし、自然のままに後発酵させていくこのお茶は、驚くほどフルーティでかつ力強さに満ちているとのこと。

一杯目。立ち上る香りは清々しく、それでいて奥深い。口に含むと、まずは軽い苦味と渋みが舌を刺激します。まだ一杯目なので茶葉も完全にほぐれてはいなく全体的に軽い印象。

「苦味の後に来る、この清涼感を感じてください」とお母さん。

その言葉通り、数秒後には口の中にミントの様な爽やかな清涼感が広がります。

二杯目、三杯目と回数を重ねるごとに、苦味や渋みは強さを増し今までに味わったことのないような味わいの深さを感じ取ることができます。渋みや苦味はある程度までいくと一定になり、逆に時間の経過とともに今度はまろやかさが顔を出します。後半はとても中国茶とは思えない、まるで上質な紅茶を思わせる様なフルーティな味わいを楽しむことができました。

プーアル茶は、古くからその健康効果やダイエット効果で知られており、脂肪の分解を助け胃腸を整える効果もあります。しかし比較的苦味や渋みが強いので、初めて中国茶を体験するお客さんにはあまりおすすめしないとのことでしたが、自分の様にパンチの効いた味わいを好む人にはおすすめです。

翻訳アプリ越しに触れたお母さんの熱意

店主であるお母さんは日本語を話すことができません。ですので、基本的に会話のやりとりは翻訳アプリを使用します。最新の翻訳アプリを使いながら、お母さんと二人でお茶を囲む。なんとも独特で不思議なシチュエーションですが、そのゆったりとした時間は、目まぐるしい日々を忘れさせてくれ、何よりの贅沢に感じられました。さらに驚いたことに、お母さんは最近”日本茶”の勉強も始めたそうです。日本には日本茶をはじめ、中国茶だけではなく世界中のお茶があるので、お茶好きにとってはとてもありがたいともおっしゃっていましたw。”中国茶のプロであっても、ここ日本で新たな学びを求める”その姿勢に、プロとしての強い志を感じ深く感銘を受けました。

「Chap Tea」が提供しているのは単なる飲み物ではなく、店主の絶え間ない探究心が抽出された”文化そのもの”なのかなと思います。お母さんは、福建省で培ってきた10年以上の経験から、茶葉の選び方や淹れ方のコツまで惜しみなく教えてくれました。ひとつひとつの言葉が、自分のの”お茶観”をアップデートしてくれます。お茶の成分が少しずつ変化していく様を、お母さんの解説とともに楽しむひと時は、ここが忙しい日本であることを一瞬忘れてしまうほどで、気づけばなんと1時間も経っていましたw。

「流行って混んで欲しくない!」というのが正直な気持ちなのですが、本当に素敵な時間を過ごすことができたので今回記事にさせていただきました。中国茶というか、お茶全般への考え方自体も変わる様な体験をさせてもらえる中国茶専門店「Chap Tea」、お茶っ葉の販売もありますので、中華街にお越しの際にはぜひお立ち寄りになってみてはいかがでしょうか。

chaptea.base.shop