ときおり無性に食べたくなるタイ料理。タイ料理といえば、真っ先に思い浮かべるのは”ガパオ”や”グリーンカレー”という方も多いかと思います。もちろんそれらも大好きなのですが、私トモGPがタイ料理の中で特に好きなメニューが”パッタイ”です。今回は自分にとって特別な”パッタイ”を食べさせてくれる横浜のタイ料理屋「ボァトゥン」を紹介します。
そもそもパッタイとは?
”パッタイ”とは、簡単に言ってしまうと”タイ風焼きそば”です。しかし我々日本人が慣れ親しんでいる焼きそばとは一味も二味も異なります。まずは、パッタイという料理そのものの奥深さについて少しおさらいしておきましょう。
・パッタイの主役は”センレック(米粉麺)”
日本の焼きそばや中国の炒麺は小麦粉の麺を使いますが、パッタイには”センレック”と呼ばれる中太の米粉麺を使用します。お米ならではの、独特の平打ち感ともちもちとした弾力が特徴で、ソースがよく絡むのです。
・”甘・酸・塩”の絶妙な味のバランス
パッタイの最大の魅力であり、技術の差が出るのがその味付けです。日本の焼きそばのような濃厚なソース味とは異なり、タイ料理の基本である以下の要素が複雑に絡み合っています。
・甘み: パームシュガー(ヤシ糖)のまろやかでコクのある甘み。
・酸み: 熱帯のフルーツ”タマリンド”の果肉から取った、フルーティーで深みのある酸味。
・塩気・旨味: タイの魚醤”ナンプラー”の独特の塩気と、干しエビやタマゴのコク。
この3つの要素がフライパンの中で強火で一気に炒められることで、他にはない唯一無二の「甘酸っぱくて香ばしい」味わいが生まれます。基本的に唐辛子は一緒に炒めないため、実は辛いものが苦手な人やお子様でも安心して食べられる、タイ料理の入門編としても最適なメニューだったりします。
そんなパッタイが有名なお店が、今回紹介をする横浜のタイ料理屋「ボァトゥン」です。
タイ政府公認の美味しさ「ボァトゥン」
横浜の関内・伊勢佐木町・若葉町周辺といえば、実は知る人ぞ知るエスニック料理の超激戦区。本場そのままのディープな佇まいを見せるお店が点在する中で、「ボァトゥン」は2009年の創業以来、一線を画す存在としてファンを増やし続けてきました。これまで店舗のあった関内駅前の商業施設”セルテ”が都市開発のため取り壊されるため、2026年の春より近くの”馬車道ビル”に場所を移しリニューアルオープンをしました。
ボァトゥンを語る上で欠かせないのが、タイ政府経済省から授与された”タイ・セレクト”の認定店であるという事実です。これは、本場の食材やスパイスを正しく使い、優れた技術を持つシェフが伝統的なタイの味を提供していると認められた証。高名なホテル出身のベテランタイ人シェフが厨房で腕を振るっており、その味わいは折り紙付きです。近隣の超ディープなタイ料理店だと、時に日本人にはハードルが高い”現地の尖った辛さやクセ”が全面に出ていることが多いのですが(タイ料理好きにとってはそれもまた良いのですがw)、ボァトゥンは少し違います。本場のハーブやスパイスの鮮烈さをしっかり残しつつも、日本人の舌にも馴染む豊かな旨味とマイルドさの絶妙な着地点をとても見事に捉えているのです。
そしてもう一つの大きな魅力が、ファンの間で”ボァトゥンサイズ”と恐れ(褒め)られるほどの圧倒的なボリューム感と抜群のコストパフォーマンス。どの料理も大皿にドカンと盛られてお腹いっぱいになれるため、お腹を空かせた関内のビジネスマンたちに大人気なのです。
移転した店舗を訪れたのは自分も今回が初めて。地下の店内に続く階段を降りると、なんと入店待ちのお客さんが階段まで溢れているではありませんか!以前ももちろん人気店ではありましたが、移転してさらにその人気はパワーアップしたように感じます。
ごらんのように大混雑、店内のいかにもタイっぽい内装と相まって、まるでバンコクの街中の食堂にでも迷い込んでしまったかの様な錯覚をおぼえますw。
訪れたのは平日の昼時、ランチメニューでも、数あるタイ料理を差し置いて”パッタイ”が一番上に記されています。もちろん自分が注文したメニューもパッタイ、楽しみです。
そして到着した「ボァトゥン」のパッタイがこちら。具沢山で色鮮やかなパッタイはそのビジュアルだけで食欲を大いに刺激してくれます。ワンプレートの上にスープとパッタイを乗せたランチ仕様がまた豪華で嬉しいです。
パッタイの命は麺の食感です。戻し方が甘いと芯が残り、逆に火が通りすぎるとベチャッとしてしまいます。 「ボァトゥン」のパッタイは、麺の1本1本が驚くほどもちもちなんです。強火のフライパンで一気に炒め上げられているため、表面は香ばしく、噛むとお米の心地よい弾力が弾けます。この茹で加減と炒め技の絶妙さはこの店ならではの味わいです。
一般的なタイ料理屋のパッタイは、味付けが”甘過ぎてしまう”こともしばしばあります。しかし「ボァトゥン」のパッタイは、甘さを絶妙なラインで抑え、ベースにある出汁(旨味)を前面に出した非常に上品な味わいになっています。 具材の使い方も贅沢で、ぷりっとした大ぶりのエビ、シャキシャキのもやしやニラやアクセントに必要なナッツ、そして全体を優しく包み込む卵がゴロゴロと入っており、それらの食感と素材から出る旨味のおかげで最後まで飽きることなく食べることができます。それでも味変をするのであれば、タイ料理ではお馴染みの卓上調味料をお好みに合わせて使用してみるのも良いかもしれません。
まるで日常の小さなタイ旅行
新しくなった馬車道の「ボァトゥン」は、これまでのアットホームな良さを残しながらも、より快適で、より本場感のある素晴らしい空間へと進化していました。今回ご紹介したパッタイは、ランチでガッツリとエネルギーをチャージしたい時はもちろん、ディナータイムに冷えたシンハービールを片手に、ワイワイ食べるのにもこれ以上ない相棒です。コアなタイ料理好きにも、タイ料理初心者にも自信を持っておすすめできる横浜関内のタイ料理屋「ボァトゥン」の絶品パッタイを、みなさんもぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。


