料理大好きトモGPです。しかし最近は、中々時間が取れずまともに料理を作れていません。皆さんも、仕事や学校から帰ってきた平日の夜、お腹は空くが自炊するほどの元気はない、と感じる方も多いのではないでしょうか。そんな現代人の強い味方として、近年すっかり市民権を得た言葉が"時短飯"。
そもそも時短飯とは、単に調理時間を短くするだけのものではありません。食材の無駄を省き、工程を効率化し、さらに食後の片付けの手間までをトータルで減らす、ライフハックです。
世の中にはさまざまな有名な時短飯が存在します。例えば、電子レンジだけで本格的なカレーや肉じゃがを仕上げる"レンジ調理系"、休日に食材を切って調味料と一緒に冷凍しておくだけの"下味冷凍系"、あるいはサバ缶やトマト缶といった調理済みの缶詰をフル活用する"缶詰アレンジ系"など、どれも忙しい現代人の知恵が詰まった素晴らしいものばかりです。
しかし、数ある時短飯の中でも、手軽さと満足感、さらに"作った満足感"のバランスが最も優れているジャンルといえば、やはりフライパンひとつで完結する"ワンパン料理"ではないでしょうか。以前このブログでは、アウトドア用のクッカーを使ったキャンプ飯として「メスティンで作るペペロンチーノ」をご紹介させていただきました。
そこで今回は、過去にご紹介したメスティン版をベースに、より家庭のキッチンで作りやすく、かつ究極の美味しさを追求した「ワンパンペペロンチーノ」のレシピをお届けしたいと思います。"ワンパンパスタ"なんて、いまさら珍しくもないしかもしれませんが、"実際にはやったことがない"という人は意外と多かったりしますので、今回は特に、そんな"まだ試したことがない人"に向けて、最もベーシックで最強の時短飯「ワンパンペペロンチーノ」の完全版を徹底解説します。
そもそも「ワンパンペペロンチーノ」が最強である理由
通常のパスタ作りを思い浮かべてみてください。大きな鍋にたっぷりのお湯を沸かし、隣のコンロでフライパンを温めてソースを作り、茹で上がったパスタを一度ザルにあげてから、ようやくフライパンでソースと和える。冷静に考えるとこれだけで、「鍋」「フライパン」「ザル」という、シンクの中でめちゃくちゃかさばる調理器具が3つも登場しています。準備もそうですが、食べた後にこれを洗う手間を想像するだけで、自炊のモチベーションが下がってしまうのは言うまでもありません。しかし、ワンパンパスタなら使うのはフライパン1つだけです。ザルも不要でお湯を別で沸かす時間もかからないため、調理開始から食べ始めるまでのスピードが圧倒的に早くなります。
さらに、味の面でも大きなメリットがあります。お湯の量が少ない状態でパスタを茹でるため、パスタの表面から溶け出した小麦の旨味(デンプン質)が茹で汁にぎゅっと凝縮されます。これが最終的にオイルと混ざり合うことで、料理初心者でも容易に、とろりとした極上のソースに"乳化"させることができるのです。時短になるだけでなく、普通に作るよりも美味しくなる。これこそがワンパンペペロンチーノが最強と呼ばれる理由です。
【レシピ】ワンパンペペロンチーノの材料と作り方
ここからは具体的なレシピをご紹介します。使用する材料は驚くほどシンプルで、ごまかしが効かないからこそ、いくつかのポイントが仕上がりを大きく左右します。
【使用する材料】
・パスタ1人前 : 100g(お好みに合わせて)
・ニンニク : 2片
・鷹の爪 : 半分〜1本
・固形コンソメ : 1個
・塩 : 少々
・パセリ : 適量
・オリーブオイル : 大さじ1杯 + 仕上げ用適量
・水 : 350ml〜400ml
※アレンジのヒント
最初にニンニクを炒めるタイミングで、お好みでウインナーやベーコン、キャベツなどを一緒に炒めるのももちろんありです。今回はベースとなる最もシンプルな構成で作っていきます。
調理手順
美味しく作るためのポイントが1つだけあります。それは、ニンニクは絶対にチューブを使用せず、生のものを使用するということです。しかも翌日の匂いを恐れて少なめにしたりせず、しっかり2片を使用してください。チューブのニンニクは焦げやすく香りが弱いため、生のニンニクを刻んだときのガツンとした芳醇な香りと旨味こそが、このレシピを最強にするためのキモとなります。
まず、ニンニクの皮をむき、みじん切りまたは薄切りにします。冷たいままのフライパンにオリーブオイル大さじ1を入れ、そこに刻んだニンニクを投入します。
ニンニクがオイルにひたひたになる様にしてから弱火にかけ、じっくりとオイルに香りを移していきましょう。
ニンニクの周りから細かい泡が出てきて、フワッと良い香りが立ち上り、少し色付いて来たら鷹の爪を刻んで入れます。辛目が好きな人はまるまる1本、辛さ控えめなら半分を目安にしましょう。鷹の爪は火が通りやすいので焦げない様に注意しながら、香ばしい香りがしてきたら一旦火を止めます。
火を止めたフライパンに、水を350ml〜400ml入れます。火加減やパスタの量で水の適量は変わってきますので、ここはあまり神経質にならずに注いで大丈夫です。この時にコンソメ1つと塩を少々投入します。これが全体の味つけのポイントになります。
再び火をつけ、スープが沸騰したらパスタを投入します。水の量が少ないので、パスタは少しずつ押し付けながら湯に浸してあげましょう。全体が浸かったら、時々麺をほぐしながら規定の時間通りに中火で煮込んでいきます。ここまできたらもう完成したも同然です。
小麦の旨味の詰まった乳化した茹で汁が、最終的にパスタソースとなります。茹で時間が過ぎてももし茹で汁がまだ多く残っている場合は、炒める様にしてパスタを温めれば茹で汁は蒸発していきます。個人的には少し多めに茹で汁が残るくらいがベストです。最後に火を止め、仕上げのオリーブオイルをひと回しして全体をぐるっと和え、お皿に盛り付けましょう。パセリを振りかけ彩りを加えたら完成です。
実食!ワンパンだからこそ引き立つ圧倒的な旨味
完成したペペロンチーノを一口食べると、まず驚くのが麺そのものの美味しさです。通常のお湯で茹でる方法とは違い、パスタから出た旨味が溶け出したスープを麺自身が吸い込みながら仕上がるため、芯までしっかりとニンニクとコンソメのコクが染み込んでいるイメージです。
生のニンニクを贅沢に2片使ったからこそのパンチのある風味と、鷹の爪のピリッとした辛みが絶妙に絡み合い、"邪道な作り方"ではありますが、とてもフライパン1つで10分ちょっとで作ったとは思えないほどの濃厚なお店クオリティです。
これだけ満足感があるのに、食べ終わった後の片付けはフライパンとお皿、フォークを洗うだけという手軽さです。調理から片付けまで隙のない、まさにこれこそが究極の時短飯だと確信させてくれます。
特別な道具も珍しい調味料も必要ありませんので、今夜のご飯や忙しい休日のランチに、ぜひこのワンパンペペロンチーノを試してみてください。一度この手軽さと美味しさを体験したら、きっと今までの茹で方には戻れなくなってしまいますよ。


