RIZIN40 参戦記その3、前回からの続きです。
第8試合 スダリオ剛 vs. ジュニア・タファ
第8試合はこれからの日本人ヘビー級を背負っていくであろうスダリオと、17歳のときにマークハントにスカウトされ、彼のチームで練習を続けるジュニア・タファとの試合。ジュニア・タファ選手は父親がボクシングチャンピオンだったり、兄がUFCのジャスティン・タファだったりと、格闘技一家に生まれています。
マークハントのジムでキックボクシングもMMAもこなすジュニア・タファ
セコンドには兄のジャスティン・タファとマークハントも付いていた模様
エンセンの元で技術を磨くスダリオは大和魂Tシャツで入場
ヘビー級の試合は見ていて迫力があります。
試合は1R 1分38秒 TKO。スタンドパンチの連打を受けてレフリーストップが入りました。打撃はジュニア・タファの方が格上でしたし、国内では敵なしかもしれませんが、海外のヘビー級選手との差は大きいんだなと感じされられた試合でした。まだまだ若いスダリオ選手のこれからの成長に期待です。
マニー・パッキャオ登場
ここで再度榊原さんからのサプライズ。 マニー・パッキャオの入場
なんと2023年にRIZIN参戦が発表されました。細かなルールや対戦相手はまだ未定ですが、70kg以下の日本人との対戦を望んでいるようです。だれと試合することになるのか、楽しみですね。
第9試合 井上直樹 vs 瀧澤謙太
第9試合は昨年末以来1年試合のなかった井上直樹とSNSでの活動やジムの運営までこなす瀧澤謙太の試合。前年大晦日のRIZIN33でバンタム級トーナメント準決勝で負けた者同士の戦いとなりました。
一撃必殺の空手王子瀧澤健太選手の入場
実は昨年末、扇久保選手との試合がRIZIN唯一の黒星という井上選手。19歳で史上最年少でUFCと契約したという実力の持ち主。
試合は多彩なキックやパンチを見せる瀧澤選手に、タックルでテイクダウンを取る井上選手という展開に。瀧澤選手は倒された後も簡単には極めさせなず、スタンドに戻ることに成功していましたが、グラウンドの攻防で消耗させられているように見えます。
2R 3分53秒 アームバーによるタップで井上選手の勝利。打撃では瀧澤選手に分があるかなと思っていましたが、終わってみれば井上選手の完勝でした。今年はもう少し試合をして、バンタム級の中心として活躍してくれることを期待です。
第10試合 伊澤星花 vs パク・シウ
第10試合はRIZIN WORLD GP2022 スーパーアトム級トーナメント 決勝戦。毎回多彩なグラップリングの技を見せてくれるMMA負けなしの伊澤星花と、韓国のCRAZY BEEパク・シウ選手の試合です。
パク・シウ選手の入場
伊澤選手の入場
パク選手の打撃に気をつけながらタックルを狙う伊澤選手ですが、パク選手も腰が強くなかなか倒しきれず、コーナーに押し込むも極めきることができず、膠着した攻防が続きました。
3Rにパクシウの踏みつけで一瞬落ちるも、その後のパウンドで目を覚ましなんとかグラウンドに逃げたりと、危ない場面もありましたが、結果は2-1という微妙な判定で伊澤星花選手の勝ち。この二人は過去にDEEPでも対戦歴があり、その時もかろうじて判定で伊澤選手が勝っています。
アントニオ猪木追悼
その後、2022年10月1日に亡くなったアントニオ猪木の追悼イベントがありました。
高田延彦がメッセージを読み上げます。アントニオ猪木がいなかったら大晦日の格闘技イベントがなかったことを考えると、この格闘技界に本当におおきい功績を残した人だったのだと改めて気づかされました。
2000年大晦日に初めて開催されたINOKI BOM-BA-YEでのエキシビジョン、猪木VS編組グレイシーの試合です。