第2次ベビーブーム時生まれ、バリバリの機動戦士ガンダム1st世代のトモGPです。しかし以前当ブログでもお届けした様に、私トモGPが初めて機動戦士ガンダムを鑑賞したのはわずか5年前とつい先日のこと。
元々アニメは大好きですので、初めて見たガンダムの想像以上に硬派で大人な内容は刺激的で自分も大変楽しんで見ることができました。しかしどちらかと言えばガンダム1stの様なミリタリー色の強いサンライズ系よりもエヴァンゲリオンの様な現代色の強いロボットアニメの方が個人的には好みだったりします。そんな自分がいま絶賛公開中の作品、劇場版”機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)Beginning”を鑑賞して参りましたので、今回はにわかガンダムファン視点からの感想などをお届けしたいと思います。”ネタバレあり”の内容となりますのでまだ作品をご覧になっていない方はご注意ください。
スタジオカラー x サンライズ夢の共演
今回の新作ガンダムの注目すべきポイントは、何と言ってもあのスタジオカラーとサンライズがタッグを組んで製作にあたるということ。新世紀エヴァンゲリオンを生み出した庵野秀明監督率いるスタジオカラーがついにガンダムの製作に携わるということは公開前からすでに大きな話題となっていました。しかも具体的な製作スタッフとして、監督 : 鶴巻和哉、メカニカルデザイン : 山下いくと、デザインワークス担当もエヴァンゲリオンに関わりの深い人達がクレジットされており、さらにはなんとあの庵野秀明自身も脚本に参加するというではありませんか。もうほとんどエヴァ?というくらい非常にスタジオカラー色の強い製作陣には本当に驚きました。
しかし今回の劇場版は2025年に放送されるテレビシリーズの冒頭を劇場用に編集したもの。いずれテレビで見ることはできるので、楽しみではありましたが個人的には"シン・エヴァンゲリオン"の時ほどの興奮はなく劇場へ足を運んだのでした。
ここで、自分の”にわかガンダムファン度”がどの程度かを紹介しておきます。
□見終えたガンダム過去作(テレビシリーズ)
・機動戦士ガンダム1st
・機動戦士ガンダムSEED
・機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
この3作のみ。ちなみにエヴァンゲリオンシリーズはテレビ版、新旧劇場版を含め何周もするほど大好きです。
驚愕の冒頭約30分
劇場版を見るにあたって持ち合わせていた事前情報は、
・今作はスタジオカラーとサンライズの共作であるということ
・劇場版は2025年に放送されるテレビシリーズ冒頭の編集版であるということ
・新しいガンダムやキャラクターのビジュアル
この3点のみでした。
まず自分と同程度の事前情報で劇場に足を運んだガンダムファンであれば、作品の冒頭約30分間を見て全ての人が椅子から転げおちる程驚いたのではないでしょうか?ファンでなくともテレビ版機動戦士ガンダムの第一話を見たことがある人であれば誰でも驚くはずです。スクリーンに映し出されるのは一言で表現するなら正に”庵野版シン・ガンダム”、庵野秀明の独自解釈によるテレビシリーズ第一話の焼き直しともいえる内容のアニメが冒頭約30分にわたり上映されるのです。モビルスーツのデザインは現代風にアレンジされているもののそこに新しいキャラクターやガンダムは一切登場しません。なにより本編と大きく異なるのはガンダム有する地球連邦軍ではなく敵対するジオン軍が勝利するという世界線。自分の様な最近1stを見た様な人間でもこれだけ驚くのですから、往年のガンダムファンはさぞド肝を抜かれたことと思います。”やってくれたな庵野秀明”という思いとともに"自分は一体何を見せられているんだ?"という気持ちにもなりますがこれはちゃんと本編にも繋がる伏線、このあとようやくジークアクスをはじめ新しいキャラクター達も登場します。
異なる作画?の新キャラ達
((C)創通・サンライズ(マグミクス))
驚愕と興奮の冒頭から時代も変わり一気に毛色の変わるジークアクス本編、1stガンダムといえばとにかく無骨なイメージがありますのでそれと比較すると非常にポップなジークアクスの世界になります。おそらく同一作品内で,意識して人物の作画自体も変更されているのがとにかく新鮮です。なんなら冒頭部分と現在部分と時代をまたぎ登場するキャラクターもあえてタッチを変えて描きわけている感じが面白く、例えるなら冒頭約30分のシン・ガンダムが劇画調、それ以降のジークアクス本編が手塚治調といった位雰囲気がガラッと変わります。
先ほども少しお伝えした様に今作は本来ガンダム達の敵だったジオン軍が勝利した世界線の物語。一見ポップな世界に見えるものの、アメリカに敗戦を喫したGHQ支配下の日本の様な設定の世界が今作の舞台なのです。
□あらすじ
宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれる。
エントリーネーム《マチュ》を名乗るアマテは、 GQuuuuuuX ジークアクス を駆り、苛烈なバトルの日々に身を投じていく。
同じ頃、宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ《ガンダム》と、そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。
(公式HP参照)
非合法なモビルスーツのバトルやガールミーツボーイの要素なども盛り込んだ展開が全く読めないストーリー。エヴァ風なパイロットスーツのデザインだったり、躍動感溢れる戦艦やロボットバトルのシーンなどは完全にスタジオカラー作品を彷彿とさせる感じです。しかし"ニュータイプ"と呼ばれる今作の主人公や1stガンダムのアムロやシャアが直感で閃く瞬間に流れる”キュピィーン”というSEや、バトル中にインサートされるエフェクトなどは1stガンダムを連想させるものというニクい演出。どれもいちいちカッコよく、要所に過去作へのオマージュが散りばめられているのは往年のファンにはたまらない演出だと思います。
もちろん最高のタイミングで流れる米津玄師のテーマ曲にも注目です。一瞬たりとも目を離すことができない81分間、終始ワクワクしっぱなしの作品でした。
果たして初見でも楽しむことができるのか?
"にわかガンダムファン"である自分は今回のジークアクスは大変楽しんで見ることができましたし、今作をきっかけにガンダム過去作への興味もより一層増しました。ガンダムってもともとファンダム色が強い作品で、正直敷居が低いとは言い難い部分はあります。しかし今作はスタジオカラーが携わることで良い意味で間口も広がりより多くのアニメファンの目に届く作品になっている様に感じます。そういった意味ではジークアクスは初見でも十分に楽しむことはできますが、やはりテレビ版の1stガンダムやその後のゼータガンダム(自分はまだ見ていませんがw)などを見ておいた方がより深くジークアクスを楽しむことができると断言しておきましょう。
いつも新しいアニメーション体験を届けてくれるスタジオカラーが手がけた劇場版”機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)Beginning”はとにかく必見です。「いずれテレビで」なんて悠長なことを言っている場合ではありません、アニメファンならば今すぐ劇場に向かいましょう!


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