カラーとサンライズの共同制作となったガンダムジークアクス。トモGPも話題にしていましたが、気づけば映画も終わってしまい、いよいよ始まったTVシリーズ。最初の2話までみごとに庵野にやられたと感じたので、まだ見ていない方には是非見ていただきたいとオススメ記事です。
1話:新しい物語の始まり、“宇宙戦闘でエヴァが顔を出す”
1話の冒頭、知らないキャラたちが続々登場してきて、「これは新しいガンダムなんだ」と思わせられる導入。制服、女子高生、メガネっ子。キャラデザは今風で、「どんな話になるんだろう」とワクワクしながら見ていました。
しかし、宇宙でのロボット戦が始まると、無重力の中で重量物が動く様子とめまぐるしく変わるカメラワークに
「もう、これ完全にエヴァじゃん」
と、気づいたら見入ってました。劇場版Qの冒頭で宇宙空間を漂う初号機とシンジ君を奪還しにいくシーンのあの感じ。カラーの演出がこれでもかと展開されてました。
2話:まさかの旧ガンダムの世界、そして禁断の“IF”
1話は新しい物語の始まり。2話は、まさかの旧ガンダムの世界でした。
シャアがガンダム奪ってるし、ジオンが勝ってる世界戦だし、まさかのファーストガンダムのIF展開。劇場版を見たトモGPと同様に完全にやられました。
ビームライフルの音、モノアイの動き、爆発音、物語中の効果音に至るまで“ファーストガンダム”なんですが、語られる内容は、「もしも」の世界。
初代ガンダムでは、アムロがガンダムに乗り、少年兵が戦争の中で成長していくという王道の物語がありました。でもジークアクスでは、ガンダムに乗っているのはシャア。ジオンは“勝っている側”です。ガンダム=正義、連邦=正統派という固定観念をぶち壊し、逆側から見た一年戦争を大胆に描き直しています。
そして、極めつけに第2話の最後に表示されたテロップでやりやがったな庵野とネットでも話題になった演出で締めくくられ、とりあえずジークアクスは最後まで見ようと固く心に誓ったのでした。
主題歌は米津玄師Plazma
そして主題歌は「Plazma」は米津玄師がいい仕事をしています。
「もしもあの改札の前で立ち止まらず歩いていれば」と1話目の展開とシンクロしつつ、「もしも」と繰り返すことでジークアクスのファーストガンダムに対するIF展開とうまくリンクしている気がします。
最後に
そして先日、3話が放送されいよいよ主人公であるマチュことアマテ・ユズリハの物語が進んでいくことになります。
ただのガンダムの新作じゃなく、カラーが再構築したファーストガンダム。エヴァ好きこそ観るべきで、初代ガンダムファンこそ刺さる演出も多くあり、結局はまた庵野の掌の上でオタクが転がされるんだなと感じました。観るなら今です!
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