平成っ子には馴染みが薄い漫画シティーハンター。実は発行部数5000万分を超えるジャンプを代表する作品なのです。という自分もキャッツアイ、シティーハンターど真ん中世代で主人公の冴羽獠やシティーハンターの世界観で「ハードボイルド」とは何かと学んだ世代でしたwアニメシリーズも第三シリーズまで制作された人気シリーズが20年ぶりに映画で復活。2019年に公開され当時は見に行けなかったのですがNetflixで配信が始まり、念願叶って見ることが出来ましたのでご紹介したいと思います。
声優陣も往年のメンバーも作画はリニューアル
主人公、冴羽獠はもちろんレジェンド声優の神谷明さん。香役の伊倉さんや冴子役、美樹役の声優も当時のまま!自分の子供の頃にタイムスリップしたようなキャスティングにすでに感涙モノとなっている20年ぶりに蘇ったシティーハンター。
しかし作画は完全にリニューアル&高画質化。冴羽獠の顔も相変わらず濃いものの、現代のダンディズム仕様にw女性陣も髪型が”THEバブル”って感じを極力薄くしてあって見やすくなっている印象。
主人公の冴羽獠のエロ神モードとハードボイルドモードの二面性は相変わらずで、久しぶりにシティーハンターの世界に浸ってみると子供が見れるような時間帯に良くここまでストレートにエロを表現していたなと、そういった事が許される時代だったのだと改めて感じましたw
もちろんシティーハンター名物の100tハンマーも健在!槇村香の元気さと姉御感が懐かしくもあり、こういうキャラのお姉さんって最近見かけなくなったなーなんて感傷的になったりもw
シティーハンターは冴羽獠と槇村香のコンビがそのアイデンティティですので良くも悪くも20年ぶりだろうが劇場版だろうが
昭和のあの時代のシティーハンターのそのもの
を現代に迎合することなく描いているのがすごいチャレンジだと感じました。しかしここに現代的要素を入れるために依頼人役は女優の飯豊まりえが起用され
スマホを使いこなす女子大生というポジションで令和なのか昭和なのか設定が見てると混同しますがw現代風の作画と相まって見やすくなっていると感じました。
キャッツアイも登場し当時の世界観のオマージュが各所に!
同じ北条司原作で世界的にも有名なキャッツアイも登場。北条司キャラが渋滞気味wの同窓会映画ですが往年のファンは歓喜する内容だと思います。
主題歌はあの有名なTMネットワークのGet Wildですがシリーズ3は小室哲哉が自ら歌うという今考えるとなかなかの歌声なのですが今回もしっかりと使われています。
肝心の映画の内容ですが劇場版と名前が付くものの良くも悪くも
いつもの”シティーハンター”でした
アニメシリーズの新作を見ているような気分で世界観を知っているファンには馴染みやすい、いつも食べてる老舗の鰻屋の味みたいな作品でした。通信手段が公衆電話からスマホやメッセンジャーに進化していたり、令和版になってはいるのですが初めてこの作品を見た人は面食らうだろうなという設定が大人になった今見返すと感じます。民間人の冴羽獠が新宿のど真ん中でバンバン銃撃するという、リアルとかけ離れたファンタジーと捉えたらそれまでですが今の時代にマッチしたストーリーかと聞かれたら厳しく
一見さんお断り感満載
の常連しか居ないスナックやカフェに迷い込んだような作品です。個人的にはずっと見てきたシティーハンターシリーズでしたらか違和感は全くありませんが、良くも悪くも人を選ぶ作品ですので気になる方は過去シリーズを少しでも見るか原作漫画を読まれることをオススメします。