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ライカM10-Rで切り取る真夏のポーラ美術館【箱根】【シン・ジャパニーズ・ペインティング】

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

美術館は被写体の宝庫!さじゃんです。コロナ禍が開け各地に観光客が戻ると共に自分の写欲も戻ってきた感じがする今日この頃。ゲレンデでドライブを兼ねて箱根まで足を伸ばし

本当に久しぶりにライカM10-Rを駆ってポーラ美術館へと行って来ました。すべて今回お届けする写真はライカM10-Rと35mm(F1.4)のSummiluxにて撮影を行ってきました。ブランクがあると腕が鈍る実感もありますが是非終わりゆく夏を感じていただけたらと思っています。

企画展は”シン・ジャパニーズ・ペインティング”

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

現在開催されているのは、革新の日本画がメインということで”シン・ジャパニーズ・ペインティング”と銘打たれている企画展です。横山大観、杉山寧などなど錚々たる日本芸術の大家の作品が収められています。一部撮影可能な作品もありましたのでご紹介していこうと思っています。

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

岡田三郎助の名画《あやめの衣》。ライカで表現しきれているか自信がないですが実際に対峙すると素晴らしい繊細さを感じる作品です。昭和2年の作品であり約100年前とは思えない存在感に心あらわれるばかりです。素晴らしい。

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

山本基《たゆたう庭》。こちらも大型の展示で約30畳ほどはあったでしょうか。鏡面が基本になっておりその上にパターンが構築されています。なんというかモノクロの天気図や台風を見ているかのような吸い込まれる魅力があります。

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

こちらの金屏風の作品も非常に美しくブルーとゴールドって相性が抜群なんだと改めて感じます。スプラトゥーンで撃ち抜かれたような右側のブルーのペインティングが非常に現代的だと感じました。

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

こちらは山本太郎の《紅白紅白白梅図屏風》と言う作品。非常に古典的な金屏風に一見間違ったのかと思えるほど鮮やかな紅白唐草。個人的にはこの屏風も非常にお気に入りです。

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

個人的には大大大ファンの天野喜孝の作品も展示されていました。ファイナルファンタジーシリーズの作画も手掛けていた大家ですのでご存じの方も多いかと思います。こちらの作品は《増長天・広目天・多聞天》などと名付けられた組作品でFFシリーズのラスボスなのかと思うほどのカッコよさ!!やっぱり、天野喜孝の作品にはパワーがあります。

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

こちらの作品も非常にユニークで渦中の武士が現代のユニクロようなショッパーを持っているというフィギュアようなミニチュア。ありえない構図に戦国自衛隊のような違和感を覚えつつもなんか見てしまう不思議な作品でしたw

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

深堀隆介《方舟2》という作品です。こちらも日本の夏をストップモーションで閉じ込めたような立体作品。非常に手が込んでいて金魚や水草を3Dで切り取ったような違和感もありつつ、どこか写実的で個人的には非常に惹かれた作品でした。

ご覧のような一癖も二癖もある”シン・ジャパニーズ・ペインティング”という企画展でしたが思っていたよりも素晴らしい作品が多く自分の知らない日本芸術の文化が長い時間を経ながら熟成されていることを改めて感じます。12月3日までの企画展ですので是非箱根まで足を伸ばしていただけたらと思います。

ポーラ美術館の建築がすでに作品のよう

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

ここからは改めてポーラ美術館という圧倒的な建築美についてご紹介できたらと思っています。場所は箱根の仙石原にありレンタカーや自家用車以外だとバスでのアクセスになるかと思いますがかなりの山奥にそびえ立つ建造物で初めて訪れた時はこんなところにこんな規模の美術館があるなんてと相当驚いたのを覚えています。

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

入口付近から屋外の大型作品が複数鎮座しており、ここが全て美術品のための空間として計算されたエリアだということが理解できます。

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

どこを見てもどこを切り取っても素晴らしとしか言えない、贅沢に使われた空間が圧倒的な様式美というか建築美を感じさせます。六本木ヒルズのママンのようでもありますが。

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

ライカM10-Rの話になるとこうしたアゲインストな状況でもライカレンズとほぼ最新のセンサー技術によりほぼ現像無しでここまで切り取ります。ライカM10-Rを構えていると難しい表現をさせたくなるので、こうした難しい構図を切り取りたくはなります。自分がライカを使いすぎてドSになったのでしょうかw

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

自然と圧倒的構造物のコラボは箱根彫刻の森美術館でも感じられますが、より洗練された空間はどちらかと聞かれたら間違いなくポーラ美術館に軍配が上がると思います。今回は真夏で木々の緑の盛りでしたが真冬に来たりするとまた違った表情に感じられてポーラ美術館は何度訪れても癒やされます。

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

ライカM10-Rのズミルックスの透き通るような透明感の演出に呼応するような洗練されたカフェ。こちらも非常に人気で繁忙期にはずっと満席であることも。レストランも別に併設されており今度は食事もしてみたいと思っています。

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

ライカM10-Rは色彩表現がM9に近いと評されますが、こうしてまた意地悪な表現をさせるとM9の油絵のようなコントラストよりはいささか現代的になったと感じますしライカM9も持ってますがM10-Rの方がより透明感が出ている感じがします。

(LeicaM10-R+Summilux 35mm F1.4)

以上、今回はカメラの話や美術展、ポーラ美術館の建築とまとまりのないご紹介になってしまいました。ですがポーラ美術館に未だに足を運んだことがない、美術館にあまり行ったことがないといった方こそ是非一度でいいのでポーラ美術館に行ってみてもらえたらと。美術・芸術に興味がない方でもなにか突き動かされるモノが絶対にあると思っています。