
先日発売されたApple Watch についてSE3とSE2を比較して、今期はSE3が最強であるとオススメ記事を書きました。しかし、それでもSE3はコスパ重視モデル。ハイスペックのApple Watch Series11も捨てがたいという需要があるのも事実。本記事では両モデルを「どちらが自分に合うか」という観点で整理しました。
価格・仕様概要(日本)

SE3:37,800円(税込)〜(GPSモデル・アルミケース)
Series11:64,800円(税込)〜(GPSモデル・アルミケース)
モデル・サイズ・素材により変動がありますが、最低ランクで比較しても27,000円もの差があります。そこに価値を見いだせればSeries11も十分検討するに値するモデルになります。
比較表
| 項目 | SE3 | Series 11 |
|---|---|---|
| SoC | S10チップ | S10チップ |
| ディスプレイ | 常時表示対応/アルミケース | 常時表示+高輝度+素材選択可(アルミ or チタン) |
| 健康/センサー | 睡眠スコア・手首温度・基本心拍通知 | ECG・血中酸素・高血圧通知など高度センサー搭載 |
| バッテリー | 最大18時間(低電力モードで最大32時間) | 最大24時間(低電力モードで最大38時間) |
| 素材/価格帯 | アルミ・価格抑えめ | アルミ or チタン・価格高め |
※機能の提供状況・価格はモデル・サイズ・素材・国/地域・キャリアにより異なります。
主な差異ポイント
ディスプレイ・視認性の違い

SE3でも常時表示に対応したことで「手首を少し持ち上げるだけ」で時間・通知が確認できる快適さが格段に向上しました。一方、Series11では高輝度仕様+素材(選べるチタンモデル)という点で“見やすさ・質感”ともに一段上。特に屋外使用や強日差しの下で、視認性・耐久性を重視するならSeries11がアドバンテージがあります。
健康機能・センサーの違い

SE3では「睡眠スコア」「手首温度」「基本心拍通知」など、日常使いで嬉しい機能がしっかり整っていますが、ECG(心電図)・血中酸素(SpO₂)・高血圧通知などの“医療寄り”機能は搭載されていません。
一方でSeries11はこれら高度機能を含み、健康管理を本格的に行いたい人には手ごたえのある選択となります。
バッテリー・使い勝手の違い

SE3は「1日使い切り」を前提に設計されており、日常の着用+寝る前充電という運用スタイルにフィットします。
Series11はそこに「低電力モードで最大38時間」「15分充電で数時間使える」という余裕があり、遠出・一泊旅行・充電環境が限られる場面では安心です。
価格・素材面での違い
SE3は“普及価格モデル”として、機能の入口として十分な内容を揃えつつ価格を抑えており、初めてスマートウォッチを持つ人や価格重視の人にぴったりです。
Series11は素材(チタン選択可)、機能、耐久仕様といったアップグレードがある分、価格も高め。価格差を機能差とどう認識するかが選びどころです。
どちらが合う?モデル別おすすめ用途
- SE3が向いている人: 価格を重視しながらも、最近のスマートウォッチとして“あったら嬉しい”常時表示・高速チップ・健康機能の基本を押さえたい人。
- Series 11が向いている人: 健康管理を本格的に行いたい、将来的に長く使いたい、素材・デザイン面も妥協したくないという人。
購入前チェックリスト
- ケースサイズ:SE3(40/44mm)、Series11(42/46mm) — 自分の手首サイズに合うか試着を推奨。
- セルラーモデル:5G対応か否か、キャリア・プラン条件を確認。(特にSeries11で5G利用検討時)
- バンド・ケース素材:スポーツバンド・レザーバンド・金属バンドなど用途に合わせて選択。
- 健康機能の優先度:ECG/SpO₂が必要か、また将来どこまで使いたいかを整理。
- 価格と機能のバランス:価格差が機能差に見合っているか、ライフスタイルで判断を。
まとめ
SE3は「毎日の使い勝手」を大きく底上げする、価格重視の方にとって非常に魅力的な選択肢です。 一方、Series11は「健康機能/素材/性能」のすべてをワンランク高めに求める人向け。 どちらが“自分に合うか”をライフスタイル・予算・機能ニーズで整理した上で、納得の一本を選びましょう。