
2025年9月9日(日本時間10日未明)の「Awe Dropping」イベントで、AppleはApple Watch Series 11、Apple Watch Ultra 3、Apple Watch SE3を正式発表しました。この記事では公式サイトと国内外メディアの一次情報をもとに、新機能と日本価格・発売日を手早く総整理します。
- Apple Watch Series 11 ― 24時間バッテリー、睡眠スコア、耐傷性能2倍
- Apple Watch Ultra 3 ― 2方向衛星通信、最大42時間バッテリー、より広い表示領域
- Apple Watch SE3 ― 常時表示ディスプレイ&高速充電、S10で快適に
- watchOS 26(共通の新体験)
- 日本向け販売・通信のポイント
- 一目でわかる比較表
- まとめ ― コモディティ化しても、まだ進化する理由がある
Apple Watch Series 11 ― 24時間バッテリー、睡眠スコア、耐傷性能2倍

Apple Watchの王道ラインがさらに進化。強化された画面にバッテリー最大時間も延びて正常進化。これまで同様にアルミニウムとチタニウム仕上げで、アルミには新しくスペースグレイ色が追加されました。毎日の健康管理を強力にサポートするアップデートです。
- ヘルス/AI:新たに高血圧の可能性を通知(Hypertension notifications)、睡眠スコア。AI活用の音声コーチ「Workout Buddy」に対応(iPhoneのApple Intelligence連携)。
- 操作性:着信・通知などをサッと処理できる手首フリックジェスチャー。
- ディスプレイ:耐擦傷性能が2倍になった新カバーガラス。
- バッテリー:最大24時間(低電力で最大38時間)。15分の急速充電で最大8時間利用。
- 通信:セルラーモデルは5G(RedCap)対応(国内キャリア告知あり)。
- 日本価格/発売:64,800円(税込)〜、9月19日発売(予約受付中)。
Apple Watch Ultra 3 ― 2方向衛星通信、最大42時間バッテリー、より広い表示領域

アウトドアや冒険好きに最適なウルトラモデル。やはり連続最大42時間のバッテリーは魅力です。色はUltra2と同じでナチュラルとブラックですが、バンドにそれぞれ新色が追加されました。ちょっとだけ広くなった表示領域と衛星通信で、過酷な環境でも安心して使える頼もしい存在になりました。
- 衛星通信:iPhone圏外でも双方向メッセージ、衛星経由の緊急SOS、「探す」での位置共有に対応(衛星機能は2年間無料)。
- 通信:5Gセルラーに対応。受信状況が悪い環境で信号を最適化するデュアルアンテナ制御。
- ディスプレイ:LTPO3世代の広角OLED。縁が薄くなり最大の表示領域に。解像度422×514、最大輝度3,000ニット。
- バッテリー:通常最大42時間、低電力で最大72時間。15分充電で最大12時間使える急速充電。
- 日本価格/発売:129,800円(税込)〜、9月19日発売(予約受付中)。
Apple Watch SE3 ― 常時表示ディスプレイ&高速充電、S10で快適に

コストパフォーマンス重視の入門モデルが待望の進化。ついに常時表示に対応し、充電もスピーディに。色はミッドナイトとスターライトの2色ですが、バンドの種類は豊富にあります。初めてのApple Watchにもおすすめです。
- ディスプレイ:SEとして初の常時表示。
- チップ/操作性:S10搭載。ダブルタップと手首フリックジェスチャー対応。デバイス上のSiri。
- ヘルス:睡眠スコア、睡眠時無呼吸の通知、手首皮膚温センサー(バイタル強化)。
- 充電/バッテリー:初の高速充電(15分で最大8時間、45分で約80%)。駆動18時間。
- 通信/耐久:セルラーは5G対応。より強靭なIon-X前面ガラス。
- 日本価格/発売:37,800円(税込)〜、9月19日発売(予約受付中)。
出典:Appleニュースルーム(日本)、国内メディアの価格速報。
watchOS 26(共通の新体験)
新しいOSが3モデルすべてをさらに魅力的に。AIや新しいUIデザインで、日常がもっとスマートに進化します。
- 配信日:9月15日(対応機種に順次配信)。
- UI:透明感のある「Liquid Glass」デザイン。
- AIコーチ:Workout Buddy(音声でパーソナライズ指示)。
- 新アプリ/機能:Notes、ライブ翻訳、Smart Stackの賢い提案、手首フリックジェスチャー等。
- ヘルス:高血圧通知(規制承認待ちの地域あり)。
日本向け販売・通信のポイント
- 発売日:3モデルとも9月19日発売(予約受付中)。
- 価格:Series 11が64,800円〜、Ultra 3が129,800円〜、SE 3が37,800円〜。
- 5G対応:今回のセルラーモデルは国内5Gに対応(キャリア発表)。
一目でわかる比較表
| 項目 | Series 11 | Ultra 3 | SE 3 |
|---|---|---|---|
| 主な新機能 | 高血圧通知 / 睡眠スコア / Workout Buddy / 手首フリック | 2方向衛星通信 / 5G / 最大表示領域 / 42時間バッテリー | 常時表示 / 高速充電 / S10で快適 / 睡眠無呼吸通知 |
| バッテリー | 最大24時間(低電力38h) | 最大42時間(低電力72h) | 最大18時間(15分充電で最大8h) |
| 通信 | 5Gセルラー対応 | 5G + 衛星通信 | 5Gセルラー対応 |
| 日本価格 | 64,800円〜 | 129,800円〜 | 37,800円〜 |
| 発売日 | 2025年9月19日 | ||
まとめ ― コモディティ化しても、まだ進化する理由がある
Apple Watchはすでに多くの人が腕に着けている、いわば生活インフラ的な存在になりました。通知や健康管理、決済に使うのは当たり前。だからこそ「次に買い替える理由があるのか?」と思う方も多いでしょう。
今回のSeries 11 / Ultra 3 / SE 3は、その疑問にしっかり応えてくれる内容でした。血圧通知や睡眠スコアといったヘルスケア機能は、日常的に安心感をもたらしてくれますし、5Gや衛星通信への対応は、いざという時の頼もしさに直結します。さらにバッテリー寿命の改善や高速充電で、毎日の使い勝手も確実に向上しました。
つまり今回のアップデートは「劇的なデザイン刷新」ではなく、使えば確実に快適になる進化です。すでにApple Watchを持っている人でも、健康管理や安心・安全を重視するなら買い替えを検討する価値ありだと思います。初めて購入する方には、SE 3の常時表示と高速充電が大きな魅力になるでしょう。
コモディティ化した今だからこそ、細やかな進化が生活に響きます。Apple Watchは「もう持っている」からではなく、「持ち続けたい」から選ばれる存在になったと感じます。


