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即時解決!温泉等の硫黄によってシルバーアクセが変色した時の戻し方【決定版2021】【2024】


私達の住む温泉大国日本において、硫黄ガス(硫化水素)や硫黄温泉に触れる機会も多いかと思います。温泉によってはその泉質によっては注書きに【シルバーアクセサリーは外した状態で入浴ください】であるとか【シルバーアクセサリーが変色する恐れがあります】などの注意書きが書かれているところも存在します。今回、以前ご紹介した

エルメスのシェーヌダンクルのブレスレットとリング、クロムハーツのリングが見事に硫化水素によって変色してしました。今回の場合は装着したまま温泉等に入浴したわけではありませんが、硫黄ガスの濃度が非常に高いエリアに長時間居たため気がつくとこの状態になっていました。

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くすんだだけではなく黒を通り越して”青色”へ。その原因や対処法を詳しくお話していきたいと思っています。

原因は硫黄が銀に結合した”硫化銀”によるもの

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銀が空気中または温泉に含まれる硫化水素(硫黄)と化学反応した(結合し)「硫化銀」という物質が銀を黒くさせる原因です。銀のみならず硫黄と反応することを硫化といい、酸素と反応することを酸化するという語彙と同じ文脈だと思っていただけたら幸いです。

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では、なぜ簡単にシルバーアクセサリーの変色をもとに戻すことが出来るのでしょうか?それは、

表面に硫化銀の被膜が出来ることでシルバー本来の色が隠れているだけ

だからなのです。ですから、他のサイトにあるような

・歯磨き粉で磨く

・シルバー磨きで磨く

・シルバークリーナーにつける

といった行為は硫化銀の被膜以上にシルバー本体を傷つける恐れがあるため絶対にオススメ出来ません。本気でやめたほうが良いかと思います。元に戻らなくなる不安も分かりますが硫化銀の被膜によって変色したシルバーアクセサリーは必ず戻りますので安心してこれからお伝えする方法で復元していただけたらと思います。

変色が進むと

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変色の初期は気づくか気づかないレベルの黄色に変色します。このあたりで気がついて硫化水素(硫黄)濃度が高いエリアから離脱すれば、今回の自分のような激しい変色にはならないのですが硫化銀の皮膜は厚くなると次第に

黄色→茶色→青色→黒

と段階を踏んで変色します。上の画像は今回の自分のアクセサリーですが、硫化銀の皮膜の厚さが場所で違うため青いところや茶色い所黒い所など様々な変色が見て取れます。

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元々のシルバー色の面影も無いので正直不安になるぐらいの変色度合い。青銅器のアクセサリーのようにも見えます。クロムハーツのシルバーの方がより強い硫化を示しているようにも感じたので、エルメスとは違うシルバーを使用しているのかなと推察できたりもしますが。

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この硫化銀の皮膜を除去し無事にもとに戻すことが出来るのか、この時点では不安でいっぱいでした。

還元反応を利用し硫化銀の硫黄を除去

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ここで利用するのが還元反応。みなさん覚えていますでしょうか?

ー還元反応とは、物質が酸素を失う、あるいは水素と結合する反応のことである。 還元反応に対して、物質が酸素と結合する反応、あるいは水素を失う反応が、酸化反応と呼ばれる。 電子の分野で見た場合は、電子を得る反応が還元反応と呼ばれ、また電子を失う反応は酸化反応と呼ばれる。ー

これが還元反応になります、簡単に今回の事象を説明すると

シルバーアクセサリーの表面の硫化銀の硫黄に対して銀以上に結合する物質を与え硫黄をと除く

ことを目標として工程を行います。準備するものはたったの3つしかありません。

重曹とアルミホイルがポイント

今回の作業を分かりやすく動画にしました。ここから詳しくご説明しますが、非常に簡単なので動画を見る時間のある方は見ていただけたら幸いです。

<準備物>

・重曹

・アルミホイル

・耐熱ボウル

・熱湯

この4つだけ準備すればOKです。重曹とアルミホイルはアマゾンにて購入しました。

 耐熱ボウルに関しては家庭にある普通のプラスチックのものでも良いと思いますし、耐熱ガラスのものでも構わないと思います。

〈方法〉

1.耐熱ボウルにアルミホイルを敷き詰めシルバーアクセサリーを中心に置く

2.シルバーアクセサリーの上から重曹の粉を振りかける

3.重曹の量はシルバーアクセサリー全体にまんべんなく

4.熱湯はキチンと100℃ほどに熱したものを用意

5.ゆっくりとボウルに注ぎ発泡するのを確認

6.発泡が終わりるのを待ち触れる温度になったら取り出しす。

7.流水にてしっかりと洗浄する

以上の簡単工程ですが、写真でもう一度ご説明します。

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・耐熱ボウルにアルミホイルを敷き詰める

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・シルバーアクセサリーを中心に置く

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・重曹をまんべんなく敷き詰める

この状態までセッティングしたらあとは熱湯を振りかけるだけで終了です。

結果発表~!!!

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青くサバのような色彩だった自分のエルメスとクロムハーツが完全に帰ってきました。あの変色は何だったのかと。。。

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元の使用感に完全に戻りました。特にエルメスの方は完全に美しい白色に近いシルバーに戻ってきてくれました。こんなにも簡単に硫化銀が剥がれるとは学生時代の化学の勉強って実は大切だったんだとこんなときに思い知らされますwでは比較してみましょう。

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ーBeforeー

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ーAfterー

いかがでしょうか。今後も安心して草津や別府に赴いていただけたらと思います。この方法であれば元々のシルバーにダメージを与えること無く変色前まで完全に復元することが出来ます。先程もお伝えしましたが

・研磨剤や磨き剤で焦ってシルバーをこすらないことが大切

・還元反応を用いて硫黄だけを非接触にて取り除く

これが今回のポイントです。重曹&アルミホイル以外の方法はシルバーアクセサリーの地金を傷つけますのでやめたほうが賢明と言えます。

動画も交えて分かりやすく説明させていただきましたが、旅行先で不意に変色してしまっても安心して旅行を続けていただきたく記事にしました。硫黄によって出来た被膜の変色は今回の方法で簡単に戻りますので覚えて頂けたらと思います。