ハンバーグはふわふわが好き、トモGPです。以前に横浜の有名なハンバーグレストランとして何度か”ハングリータイガー”を紹介させていただきました。
しかし、横浜の有名なハンバーグはそこだけではない!ということで今回は横浜の老舗レストラン”洋食キムラ”を紹介をさせていただきたいと思います。
”洋食キムラ”は横浜の老舗レストラン
創業はなんと昭和13年、開業当初は関内方面に店舗を構えていましたが、戦後すぐに花咲町に移転したとのこと。今回訪れた野毛店は2号店として1994年にオープンしましたが、花咲町店が長い間休止中ということから、現在はこの野毛店が実質の本店となっている模様です。
お店の場所は戦後の下町文化が色濃く残る野毛、横浜のディープな飲み屋街としても有名です。
縦横無尽に交差する小路沿いには飲食店がひしめき合っています。
しかし飲食店だけではなくこういった非常に趣のある風格を持つ店も多いので、昼間にカメラ片手に散策しても非常に面白いスポットになっています。
街を流れる大岡川、その川沿いの一角に洋食キムラ野毛店はあります。
洋食キムラは隣の派手なイタリアンのお店とは対照的なひっそりとした佇まいの店構えです。
目印は少し珍しいこの河童のマーク、なんでもこのマークの由来は初代の店主が芥川龍之介著の小説「河童」に感銘を受け、この小説を愛する各界著名人たちと「河童会」なるものを創ったのがそもそもの始まりだったとのこと。さらにその会のメンバーの一人である有名な彫金家が”河童像”を製作し、なんとそれが今現在も洋食キムラのご本尊となっているとのこと。さらにロゴマークのイラストは初代店主が自ら描いた河童画というのが素敵ですね。
店内は半地下が厨房で1階の客席は少し階段を上がった造りに。パッと見狭そうに見える店内ですが上の階にも客席や個室はあるので収容人数は決して少なくはないのですが、とにかく有名な老舗の洋食店ですので週末や祝日は大行列ができるほどです。
平日の1時過ぎでもご覧の様に満席状態、ただどんなに混んでいても強制的に相席にせずにお客様一組みに対し一テーブルというのが嬉しい配慮です。
メニューはハンバーグの他にカニクリームコロッケやポークカツといった洋食店の王道メニューが取り揃えられておりどれも本当に美味しいのですが、この日は久しぶりに訪れたということもあり看板メニューのハンバーグセットにしました。
サラダにかけられているドレッシングはお店のオリジナルで販売もされています。コショウの効いた少しパンチのあるフレンチドレッシングはくっきりとした酸味が特徴でどんなサラダとも相性が良さそうです。
貝殻型の鉄鍋でぐつぐつと音を立てて熱々の状態でメインのハンバーグが運ばれてきました。たっぷりのデミグラスソースの海に沈められたハンバーグとその傍に落とされた生卵、これこそが洋食キムラのハンバーグです。代々受け継がれている店主以外門外不出のデミグラスソースの味はとにかくフルーティでキリッと濃いめ、ただその濃いめのデミグラスソースが、フワッフワの柔らかいハンバーグのまろやかなお肉の味にこれでもかと言うほどマッチするのです。決して気を衒わない王道を突き詰めた至福の美味しさがここにあります。
一体どうやったらこんなに柔らかくジューシーに焼くことが出来るのでしょうか?当然ご飯も止まりません。おそらくデミグラスソースだけでご飯は一皿いけると思うのですが、さすがに自分も大人なのでそんな中学生男子の様な食べ方はしませんw。ただ一度食べだすとハンバーグとご飯の往復は止まりませんので口の中を火傷しながらもあっという間に食べ終わってしまうのが”洋食キムラ”のハンバーグなのです。
地元民にはもちろん遠方からも多くのリピーターが訪れる”洋食キムラ”、実は新横浜駅の駅ビル内にも店舗がありますので横浜を訪れた際にはぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。