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Mrs.GREEN APPLEの新曲”ライラック”を”青と夏”のアンサーソングという点で分析してみた

大人になると”青さ”と”蒼さ”が無くなるの?さじゃんです。個人的にMrs.GREEN APPLEの大ファンで昨年末には紅白に出場したりレコード大賞を受賞したり完全に令和の日本の音楽シーンを引っ張る存在になったと感じております。そんな彼らの代表曲の一つが5年前の青と夏。この曲で彼らの存在を知った人も当時多かったと思います。

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この曲は音楽的にアップテンポで夏の淡い情景と青春という10代の繊細な気持ちと希望に満ち溢れている前向きな応援ソングになっています。この曲の歌詞を紐解くと、

ー夏が始まった 合図がした

”傷つき疲れる”けどもいいんだ

次の恋の行方はどこだ 映画じゃない

主役は誰だ 映画じゃない

僕らの番だ

自分が主人公で自分の青春でとすごく自分中心で世界が展開していって良い意味での”勢い”を感じる疾走感がある歌詞と世界線になっています。

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一方ライラックはそのタイトル通り、色のテーマが”青”から”紫”へと変化しています。青を経て大人になって”勢い”と情熱だけではなどうにもならない”生きる”という行動を解いているように感じます。

ー不安 喝采 連帯 

濁ったりの安全地帯 グワングワンになる 朝方の倦怠感

三番ホーム 準急電車ー

青と夏で描かれた甘酢いっぱい高校生活のようなテイストから一気に暗い単調な日常を描き悪い意味でのリアル感があります。

ー青に似た すっぱい春とライラック

君を待つよ ここでね

痛みだす 人生単位の傷も

愛おしく思いたいー

”青”に似ているけど明らかに青と違う夏から春に変化してライラック。MVでも登場メンバーやキャストがライラック(紫)カラーのネクタイを締めているのが印象的です。

「青と夏」では夏の訪れとともに始まる恋の物語が描かれています。特に「涼しい風吹く、青空の匂い」や「風鈴がチリン、ひまわりの黄色」といったフレーズは、夏の日の情景を色鮮やかに描き出しています​ ​。これらの描写は、青春の美しさだけでなく、過ぎ去りゆく時の切なさも感じさせます。また「映画じゃない、僕らの夏だ」という反復されるリフレインは実生活の生々しさと、フィクションとの境界を強調しています。これにより、リスナーに現実の中の特別な瞬間を大切にすることの重要性を説いています​ 。

「ライラック」は人間の青年期の成長と自己受容がテーマであり、苦難を乗り越えた後の成長を促すメッセージが特徴です。「雨が降るその後に緑が育つように意味のないことはないと信じて進もうか」という部分ではどんな困難も乗り越えが可能であるという希望を歌っています​ ​。この曲の核となるのは「答えがないことばかりだからこそ愛そうとも」というフレーズです。完璧でない自分を受け入れ、それでも自己愛を持ち続けることの大切さを表現しています。これは特に若者にとって重要なメッセージであり、挫折にも似た現実社会でくじけた心を癒やし自己肯定感を高める助けになるでしょう。

まとめ


Mrs. GREEN APPLEの「青と夏」と「ライラック」は青春の甘美さと苦さ、そして成長の必要性を巧みに表現しています。これらの2つの表裏一体のような5年という歳月を経てアンサーソングとして組曲のような完成し聴く者にMrs.GREEN APPLEのファンでなくても深い共感を呼ぶ楽曲となったような気がします。ミセスグリーンアップルの歌詞には日常の瞬間を特別なものとして捉える視点が常に込められており、その魅力が多くのファンを引きつけています。ライラック本当にオススメです、自分も読者の人も日々をなんとか生きていきましょう!

ライラック

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