2025年6月にWWDCで発表された内容をもとに、watchOS 26ついての記事を書きました。あれから数ヶ月、ついに watchOS 26 が正式リリースされ、事前発表では語れなかった仕様や新機能が明らかになりました。本記事では、公式発表と実際のレビューをもとに「watchOS 26 の全貌」を解説します。
watchOS 26 進化ポイントまとめ
1. Liquid Glass デザイン
最大の変化は、新しいデザイン言語 「Liquid Glass」。iOSと共にUIデザインが一新されました。「透明感」や「ガラス越しの屈折効果」を持たせた表現を与え、通知やウィジェットが自然に溶け込むデザインです。
美しい一方で、屋外では見づらい場面もありそうです。
2. 新しい文字盤
Flow や Exactograph など新しい文字盤が追加。写真文字盤も進化して視認性が改善されました。しかし、Fire & Water, Gradient, Liquid Metal, Toy Story, Vapor といった文字盤が削除対象になってしまったようです。
また、既存の文字盤においても、数字の透過処理や表示切り替え挙動の改善(写真文字盤での見映え調整など)が施されています。
3. ジェスチャー操作「Wrist Flick」
手首を軽く振るだけで、通知を閉じたり通話を消音にしたりできるようになりました。
ただし対応は Series 9 / Ultra 2 以降です。WatchOS26の利用はできてもこのジェスチャー操作は利用できないのが残念です。
4. ワークアウト機能の進化
Workout Buddyが搭載され、AI が運動中に声で励ましたり、次のステップを提案してくれるようになりました。
これはApple Intelligence によるパーソナルなモチベーション支援機能で、心拍数、距離、過去の運動履歴などをもとに、音声で励ましや目標案内を行ってくれます。辛いワークアウトももうひと頑張りできるようになるかもしれません。
アップデートすべきか?注意点・留意点
watchOS 26 の導入を検討する際、以下のポイントを押さえておくと後悔が少なくなります。
対応モデルかチェックを
まず、あなたの iPhone/Apple Watch が watchOS 26 に対応しているかを確認してください。特に Series 9 / Ultra 2 以降でない場合、ジェスチャー操作など一部機能が使えない ことがあります。
初期リリース時のバグ・不具合
メジャーアップデート直後には、予期せぬ不具合が報告されることがあります(アプリの互換性、UIのちらつき、通知遅延など)。アップデート前には、Apple のサポートフォーラムや初期ユーザー報告をチェックすることをおすすめします。新しい機能を使いたい気持ちもありますが、安定するまで少し待つという選択肢もあります。
設定リセット・引き継ぎ注意
コントロールセンター設定やウィジェット配置、Smart Stack のおすすめ順序などは初期リセットされる可能性があります。
サードパーティ製アプリ(特に WatchKit/古い構成のもの)は、最新 OS で一時的に不具合を起こす可能性があります。バックアップを確実に取っておく、すぐに戻せる方法を把握しておくことが安心です。
新機能利用の条件/制約
Apple Intelligence 機能(Workout Buddy、翻訳など)は、iPhone 側でも対応 OS/条件が整っている必要があります。ジェスチャー操作や音量自動調整などは機種制限あるので注意が必要です。
まとめ 旧モデルを使っている人の判断軸
watchOS 26 は、デザイン刷新と健康・フィットネス機能の進化が目玉です。
特に「Workout Buddy」や「睡眠スコア」は日常的に Apple Watch を使う人にとって大きな価値をもたらすでしょう。
一方で、古いモデルでは機能が制限されるため、無理にアップデートせず様子を見ても良いと思います。「デザインを一新したい」「健康管理を強化したい」方にとっては、watchOS 26 は間違いなくおすすめのアップデートです。
もし既存の Apple Watch を使っていて、機能強化の恩恵が薄そうなら、無理にアップデートするよりも安定性重視で待つ選択肢もあります。ただし、新しい健康通知や UI 改善を重視するなら優先導入も検討すべきでしょう。