アメリカのストリートスケーターブランド【シュプリームニューヨーク】
芸能人、有名人、日韓男性アイドルにこよなく愛され今やストリートのランドマークとも言える存在になったSupreme。
真贋はさておき、街を歩くと着ていない人を見かけるのが難しい完全に日本人の市民権を得たと感じる2020年。
シュプリームは、ここ5年のブレイク前から日本市場に力を入れており(実は韓国、中国には直営店はない)日本だけでも5店舗以上の直営店が存在する。アメリカ以外の店舗だと実はロンドンとパリしかない。
なぜ、シュプリームが日本市場に早期から参入しマーケットに根付いていたのか。その答えは90年代、2000年代のメンズファッションの一大ムーブメントである「裏原宿系」に代表されAPE、NEIGHBORHOOD、ナンバーナイン等々一世を風靡すしたカルチャーへの相乗りを目指していたのではないかと個人的には考えている。
シュプリームというブランドはあまり知られていないが、値段の割に(定価で買えれば)非常に服としての品質が高いという特徴がある。自分が所持しているこのBoxlogo Hooded Sweatshirt" 2012FWもそうなのだが記事が非常にしっかりしていて、8年も前のヘタリも感じることなく裏起毛で防寒性も高く非常に機能的なパーカーなのだと思う。
そう、シュプリームとは機能的なclothesである
心からそう思い、6.7年ほど年甲斐もなく収集を続けてきた。ボックスロゴ関連のアイテムの”偽物”や”オマージュ”と思しきアイテムが溢れかえっている昨今ではあるが、本能的には遠くからその真贋を見抜く自信がある。まずは
ボックスロゴ部分の高品質なワッペンとそのしつけの高さ
裏起毛がいい意味で硬い感じの質感
この2つを本物を所持している人ならすぐに見破れると思う。
逆に、明らかな偽物を着用している人を見ると”人”というか正確には「若者」を見ると
プレ値では買えないけど、どうしても着たい!!偽物でもいいから
という思いが透けて見えて、中年は悲しくなるのである。どんなにお金がなくてもファションが好きであれば”身の丈にあう”ファッションを模索してほしいと感じている。流行りのアイテムを偽物でもいいから着る行為自体こそが「軽薄な内面」が透けて見える行動だと言うことに早く気がついてほしい。みんな分かっているのに指摘できない裸の王様と同じである。肖像権とか著作権とかパテントとかコンプラとかそれ以前に、着る人の心根の問題であるとしか言えない。
僕は所持していたが眺めるだけで、全く着なくなってしまった。
それは、あまりにも世間に偽物ボックスロゴが溢れたから。知らない人が見たら僕まで軽薄な人と見られそうだから。もちろん、10万をゆうに超えるプレ値がついてしまっている現状もある(汚せない)。
アジア諸国を旅すると普通に偽物のボックスロゴフーディが売られているのを目にする。ファッションを心から愛する僕としては、見るたびに嫌悪感がするのと厚顔無恥という言葉を知らない、作り手へのRespectも全く無い偽物生産者に吐き気がする。
でも、見方を変えれば法律上完全にアウトだがそうやって生計をたてて生きている人もいる。
早く諸外国も、アメリカや日本レベルで路上に並ぶフェイクを扱うお店を駆逐する法律ではなく”意識”を持ち合わせてもらえたらと思う。