天ぷら”からさわ”後編です。前回はお店やご主人の唐沢隆さんの経歴など紹介しました。
今回はお料理を中心としたお話をさせていただけたらと思っております。何度もリピートしてしまう”からさわ”の天ぷらの魅力はどこにあるのか余すところなくお伝えしていければと思っております。
卓越した技術と素材にこだわり抜いた料理の数々
季節の茶碗蒸し。前回ご紹介した美しい器も全て店主の唐沢隆さんの作品。ここで使われる全ての食器がご自身で制作されたと伺っていましたが改めてこうしてみると、出来栄えがプロすぎて素晴らしいの一言です。本当の料理人は食器にもこだわると言ったりしますがまさに、器からストーリーが始まっているかのようです。
エビの頭と骨の天ぷらになります、”突き出し的にお酒と一緒に食べて見てください”と。こうした前菜やおつまみ的な料理のクオリティが高いと本題である天ぷらの期待値が高まります。
天使の海老。唐沢隆さんがこだわっていると仰っていた天使の海老と呼ばれる一品。見た目以上に薄衣でサクッとした軽い食感とエビの甘みを存分に引き出す揚げ具合。月並みですが”からさわ”の海老の天ぷらを食べると他の天ぷら屋さんの海老天は食べれなくなるほど本当に美味しいです。
季節の野菜と追加オーダーしたサツマイモの天ぷら。サツマイモの天ぷらは、揚げたてを食べるのではなく少し時間をおいて内部にまで十分火が通った状態してから食べると甘みが増すと教えて下さいました。何度食べても
サツマイモの天ぷらの概念を覆す柔らかさと甘さ
海老も素晴らしいですが個人的にはサツマイモの天ぷらはぜひ皆さんに食べていただきたいメニューの一つです。
レンコンの天ぷらです。レンコンといえば少し硬めの食感を楽しむイメージもありますが、からさわのレンコンは非常に食べやすい柔らかい食感で素材自体の味を楽しむことが出来ます。
天つゆと塩が用意されており、唐沢隆さんから素材によって指定がある方で頂くとより美味しさが増します。天つゆと同じ器に入っているのは大根おろしですがアイスクリームに見えるような繊細な手仕事です。
(店主の唐沢隆さん お写真撮らせて下さってありがとうございます)
ダンディで素敵な唐沢隆さんの仕事風景です。その長年に渡る料理の追求と素材にこだわる姿勢が全ての天ぷらから感じどれを食べても本当に美味しく行かせて頂く度に毎度感動します。お話も優しく一見さんにも丁寧に接する姿勢は同じ社会人として勉強になります。自分のような若輩にも毎回優しくいろんなお話してくださり、”からさわ”の魅力はそういった唐沢隆さんの人柄も大いにあると感じます。
天ぷらのコースが終わると最後は〆の食事となり「天丼」か「天茶(お茶漬け」を選ぶことが出来ます。自分は両方食べたことがあるのですが、どちらも甲乙つけがたいですが今回は天丼で〆ることにしました。
真上から撮影したのは、料理を撮りたかったのもあるのですが器の素晴らしさをお伝えしたくこのアングルに。どんぶりも漬物が入っている自家製の器もキレイな作品だと思います。
かき揚げ天丼は、天ぷらのサイズとごはんの量が絶妙でしっかりと最後まで美味しく食べられるボリュームになっていると計算されているかのよう。
季節のフルーツとようかんと豆乳プリン。デザートも非常に繊細の甘さの3品でここまで食べても全く胃もたれやしつこい感じが無いのが良い天ぷらなどど言われますが、からさわの天ぷらも全く同じで来週にもすぐ食べたくなる軽さなんです。
上手にこの素晴らしい天ぷら屋さんの魅力を伝えることが出来たのか自信がありません。しかし六本木、西麻布、広尾で素敵なランチやディナーをお探しであればぜひ一度訪問していただきたい本当に本当にオススメのお店です。自分もまた近いうちにお邪魔して唐沢隆さんの素晴らしいこだわりの料理と器を堪能させていただけたらと思っています。今回も色んなお話聞かせてくださったり写真を許可した下さり本当にありがとうございました。