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本を浴びる!角川武蔵野ミュージアムは知識とアートが融合した異次元空間だった!

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みなさんこんにちは、トモGPです。みなさん本読んでますか?最近はスマホやKindle等で電子書籍を読む生活も当たり前になり、以前にも増して本という存在が身近になった様に感じます。しかし一方で電子書籍の普及に伴い本来の紙媒体の本の出版部数が年々減少しているのもまた事実です。しかしそんな現代においてこの「本」にフィーチャーした素敵な複合施設が2020年の11月埼玉にオープンしました。それが「角川武蔵野ミュージアム」です。

角川武蔵野ミュージアム

初めて名前を聞いた方もいるかもしれませんが、この写真を見たらピンとくる方も多いのではないでしょうか。

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そうです、昨年末のNHK紅白歌合戦にてYOASOBIの二人が中継で楽曲披露をした舞台が、実はこの場所だったのです。ではこの「角川武蔵のミュージアム」とは一体どの様な施設なのでしょう。

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kadcul.com

2020年の11月埼玉県は所沢市にオープンしたKADOKAWAが建設・運営する「ところざわサクラタウン」内にあるランドマーク、本・アート・博物の複合文化ミュージアム、それが「角川武蔵野ミュージアム」です。

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ちなみに「ところざわサクラタウン」内には”様々な文化を世界に発信する”ことをコンセプトに、このミュージアムの他に、ホテル、レストラン、パビリオン等のイベント施設なども併設されています。

tokorozawa-sakuratown.jp

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駐車場に車を停め入口の方に歩いていくと、まず目に飛び込んでくるのが階段状になっているオープンスペース「千人テラス」です。

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イベント等でも使用される野外スペースで、この広い階段を上り施設に入っていきます。ものすごく開放感のある入口で、この日は平日の午前中ということもあり人もまばらでこの広いスペースをほぼ独り占めでした。

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階段を登っていくと左手に巨大な建造物が見えてきます。そうです、ここが今回の目的地「角川武蔵野ミュージアム」です。

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フクロウのアートが施された石造りのノアの方舟の様な異様な建造物、この施設こそが「角川武蔵野ミュージアム」です。巨大な建物の全景は75mmのライカQ2で撮影しても画角パンパンですw。建物のデザインは日本が誇る建築家である隈研吾氏、なるほど、そう言われてみれば石というかコンクリートっぽくて無機質な雰囲気は正に彼ならではのシグネチャーといったところでしょうか。

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入口の看板は至ってシンプルで、このロゴマークは、図書・美術・博物を三角形で表現し、次の時代へ進む矢印といった意味を表現しているとのことです。

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広い空間のエントランスは天井も高く左手にチケット売り場、右手にミュージアムショップ、正面にカフェという落ち着いた雰囲気で、わちゃわちゃした感じではなく非常に好印象です。チケットはオンラインでも購入可能なので、休日など混雑が予想される場合は早めの購入をオススメします。

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入口は2階となっており、1階はマンガ・ラノベ図書館、3階はEJアニメミュージアム、4階5階がメインの図書館やアートギャラリーになります。ちなみに僕が訪れた時には3階のEJアニメミュージアムはまだ準備中でした。

では早速メインの4階へ行ってみましょう。

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エレベーターを降りると左手に司書カウンター、

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そして正面に広がるのが図書館の入口エディットタウンです。館長の松岡正剛氏がイメージした違い棚に挟まれた”本の街”もしくは”Book Street”とでも言いましょうか、

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違い棚に並べられた本達に挟まれたこの空間は正に本の街そのものです。

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こういった感じに約3万冊の本が、街の様に大きく9つの地区に分かれて並べられています。

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雑然と並べられている様で、館長のイメージ通りにジャンル分けされて並べられている本達。まるで本が語りかけてくるような独特な陳列は非常に魅力的で、本棚を眺めているだけでもあっという間に時間が過ぎていきます。

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並べられている本達は勿論全て閲覧可能で、通りにところどころ置いてある小さな椅子や机で自由に読むことが出来ます。

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通りを進むと荒俣宏氏監修の”荒俣ワンダー秘宝館”や、

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アートギャラリーでは、現在”《米谷健+ジュリア展》だから私は救われたい”が開催されていました。

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図書館かと思いきやこのような企画展も開催されており、正にこの施設のコンセプトである本・アート・博物の融合を体現しているなぁと実感しました。

そして突き当たりに出現するのがこの施設の目玉でもある”本棚劇場”です。

圧巻の本棚劇場

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昨年の紅白歌合戦でYOASOBIがパフォーマンスを行なっていたあの舞台です。高さ8メートルの巨大本棚に囲まれた空間はまさに「圧巻」の一言。

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ここにはKADOKAWA刊行物と、角川源義文庫、山本健吉文庫、竹内理三文庫、外間守善文庫ほかの個人蔵書約5万冊が一堂に並んんでいるとの事でした。

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まさに知識の洪水!本を浴びるといった言葉がしっくりくる異空間”本棚劇場”です。

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また、ここでは定期的に「本と遊び、本と交わる」をコンセプトとしたプロジェクションマッピングが上映されており飽きさせない工夫と徹底的に作り込まれた空間演出をこれでもかという程体験させていただきました。

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奥の階段から5階に昇ることが出来ます。階段のディスプレイもこれまで同様に凝ったものとなっていて、

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手書きのポップなど細かいところまで行き届いた演出に本当に痺れてしまいました。

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5階は先程の”本棚劇場”の吹き抜け上部と繋がっており今度は上から眺めてみたり、もちろんこちらでも本を見ることは可能です。

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ギャラリーでの展示も楽しむことが出来ます。

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自分の住まいの広さとの兼ね合いもあり、増え続けていくマンガや本を断捨離すべく僕は数年前から書籍は電子に移行しています。しかし紙の質感であったり重さや厚み匂い等、本を読むうえでただ知識を得るだけではなく五感で味わう所作のようなものが僕は大好きだったりします。こういう景色を見てしまうと何が正解かなんてわからなくなってしまいますが、とりあえず単純な僕が感じたことは”本棚欲しいぃ~”でしたw。「角川武蔵野ギャラリー」はそんな価値観を根底からひっくり返されてしまう位面白くて素敵な空間でした。僕も自分の人生の中でカギとなるような本をもう一度集め、小さくても自分だけの書斎を作ってみたくなりました。

知識で満たされたら今度は腹も満たしたくなるのは致し方のないことで、館内にもカフェはありますが”ところざわサクラタウン”内の「角カフェ」で昼食をとることにしました。

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さすがKADOKAWAプロデュース!入口では軍曹のお出迎えがw

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中は広々としていて、窓も大きく太陽光いっぱいの非常に明るい店内で、近所に住まわれているであろう住民の方々や施設の職員さん等でにぎわっており、オシャレなお店の雰囲気とは対照的なほのぼのとした空感にとても好感が持てました。

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オススメのブレンドカレーも本格的で、なるほど、これなら周辺住民の方がランチに訪れるのも納得です。

まだ新しい施設なので、万全の体制とは言い難い部分もありますが、それを差し引いてもとっても素敵な「角川武蔵野ミュージアム」は何度も訪れたくなる様な素晴らしい施設でした。埼玉といっても東京からそんなに離れているわけではありませんので、興味を持たれた方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。