(LeicaQ Typ 116)
今年の7月から開催され昨日終了となった,KAWS TOKYO FIRST
4ヶ月に渡り六本木の森アーツセンターギャラリーにて開催されたくさんの来場者が会期末まで訪れていました。KAWSの大ファンであり、彼のプロダクトコレクターである私さじゃんがライカQを片手に撮影してきたのでコロナ禍で行けなかった方や東京まで行けなかったという方のために振り返っていきたいと思います。
現代グラフティーアートの旗手”KAWS”
1974年ニュージャージー生まれ。1990年代初めにグラフィティアーティストとして頭角を現し、その後93年から96年まで School of Visual Artsで学ぶ。×印の目のキャラクターを用いた作品で広く知られ、ユニクロをはじめとする著名ブランドとも数多くコラボレーション。これまでフォートワース現代美術館やユズ美術館(上海)など世界各国で個展、グループ展を開催。現在、中国・長沙市の国際金融センターに「コンパニオン」と「BFF」の大型彫刻の設置が進行中。ー美術手帖HPー
日本のアパレル界とも深い親交があるKAWSですが、
有名どころですとNIGO(当時ベイシングエイプのCEO)だったり川久保玲(COMME des GARCONSファウンダー)だったりと90年代に知名度上げていった印象があります。近年ではUNIQLO×Peanutのコラボが記憶に新しいですがKAWSを知らなくてもこちらを知っているという方は多いのではないでしょうか。
KAWSは知らなくても目がバツのプロダクトだけが独り歩きしている印象もありますが、本業であるアートワークの展示が大規模に行われておりました。アイコニックなキャラクターだけではないKAWSの魅力を少しでもお届けできたらと思います。
現代のキュビズム的アート
(LeicaQ Typ 116)
KAWSといえば二次元的な作品よりも、こうしたフィギュアがメインタームだったりします。
(LeicaQ Typ 116)
人体模型といえばグロテスクに感じる方も多いかと思いますがKAWSはポップにこれを表現。3次元空間のキュビズム的要素も絡んでいると感じます。
(LeicaQ Typ 116)
今回のTOKYO FIRSTではポスター&ペイント作品も多数展示され今まであまり表に出ることがなかった作品も多く見受けられました。色合いが落ち着いています、KAWSにしてはw
(LeicaQ Typ 116)
こちらはKAWSのアトリエを再現したコーナー。UNIQLOやディオールとコラボしたレアアイテムも展示されていました。
(LeicaQ Typ 116)
Dior×KAWSは記憶に新しいところですね。
(LeicaQ Typ 116)
ミシュランマンへのオマージュ作品であるこちらも、見てほしいのは
造形よりもその色使い
ここがKAWSの真骨頂だと思っています。ポップアートのお手本のような配色が彼の才能のメインだと個人的には考えております。
(LeicaQ Typ 116)
空山基作品のようにも見えるこちらも、そのデザインがすでにKAWSのものとして昇華されており独特の雰囲気を放っております。
(LeicaQ Typ 116)
オマージュとコラージュとパロディの間をさまようKAWS。アートなのか再構築なのか意見が分かれると思いますが。
(LeicaQ Typ 116)
有名ブランドのアイコンを改変していくスタイルはKAWSの真骨頂ですね。
(LeicaQ Typ 116)
有名人とKAWSキャラのコラボはもはや定番でケイト・モスのピンクの配色のものは特に有名ですね。
(LeicaQ Typ 116)
こちらもキュビズムの王道を行くような作品でスポンジボブがバラバラになっていますが、どこか動きを感じさせる作品になっていますね。
(LeicaQ Typ 116)
巨大なフィギュアも多数展示され、局面が多く用いられるKAWS作品において造形ばかりが議論の的となりますが個人的にはその色彩と色使いが非常に素晴らしいと感じております。
(LeicaQ Typ 116)
こうしてみると、いかに今回の展示が一点一画巨大なもので構成されているかが分かるかと思います。
(LeicaQ Typ 116)
こうしたキュビズム的ポスターアートが個人的には大好きで彼が本当に表現したいのはこうしたものなのでは?と勝手にいつも推察してしまいます。商業的に求められる部分も多いのだとは思いますが。
(LeicaQ Typ 116)
力強い色彩の中に、どこか”暗さ”を感じさせるこの作品。赤の表現力が抜群です。
(LeicaQ Typ 116)
スヌーピーのこの色彩も常人では到達できない組み合わせとパターンだと感じます。発色の強さが個人的には大好きな作品です。
(LeicaQ Typ 116)
こうした巨大なフィギュアもゆっくり間近で見ることができ、実は結構ディテールにこだわった作りだということが分かります。
(LeicaQ Typ 116)
セサミストリートのキャラとの遭遇ですが、マトリョーシカ的表現がポップだと思います。
(LeicaQ Typ 116)
家族写真を撮影しているかのような佇まい。オールブラックの中に浮かび上がるピンクと白が素晴らしいコントラストだと思います。
(LeicaQ Typ 116)
持参したDior×KAWSのトートバッグ。このフォント、Diorの鉢など両者を象徴するアイコンが非常にバランスよく散りばめられたコラボだと思っています。
(LeicaQ Typ 116)
いかがでしたでしょうか?ライカQで撮影してきましたのでスマホのカメラよりはリアル感を少しはお届けできたかと思っています。東京や日本と関係の深い彼ですから今後もこのようなイベントを開いてくれることを期待しております。