事実は小説より奇なり、さじゃんです。今日ご紹介するのはYou Tubeラバーだったらご存知の方も多いかと思う街録ch。
フリーディレクターの三谷さんが全国飛び回りインタビューするという、「人の人生にフォーカスした」You Tubeチャンネルです。街録chがすごいのは取材対象となる相手が有名人のみならず自薦・他薦で登場する素人参加者も多く居ることだと思います。
東野幸治、武井壮などの大物テレビ芸能人から素人の40代女性まで様々です。街録chを見ていると、月並みなのですが「本当に自分が想像し得ない、全く別の世界線で生きている方がこんなに居るのか」と驚くばかりです。そんな街録chファンの自分が間違いなく過去イチ壮絶だと感じたのが俳優の高知東生さんのインタビューでした。
両親がいないだけではなく母はヤクザの愛人
自分は中年ですのでテレビで活躍していた高知東生さんを知っていますが、今の若い世代の方はおそらくメディアへの露出が減少したせいで知らない方も多いかと思いますので軽く説明させていただくと、30歳前に芸能界デビューしドラマや映画で俳優として活動。その後高島礼子さんという大物女優と過去に結婚されていましたが自らの薬物での不祥事により離婚&引退状態に追い込まれれたという過去があります。
執行猶予4年の判決を受け、自分自身を見つめ直し5年間薬物は愚かお酒もやめて活動していたそうです。再犯率の高い薬物案件ですから、こうして再起に向けて真摯に頑張っている姿は多くの方に勇気を与える行動だと思います。そんな高知東生さんですが当時は語られなかった壮絶な過去が今回明らかになります。
ぜひ、インタビューを見ていただきたいのであまりないように触れないようにしますが「壮絶」の一言につきる幼少期だと思います。こんな映画のシナリオかと思うような人生があるのかと。高知東生から語られる事実は長いインタビューながら引き込まれてあっという間に見てしまうと思います。
冷静で含蓄があって表現力もあるその語り口は、人の心に何かを訴えかけるには十分な才能かと思います。前編は俳優になるまで、上京するまでの高知県での出来事が中心に語られています。
後編は薬物逮捕から現在の取り組みまで
マスコミや週刊誌に叩かれ人生の修正を余儀なくされたと語る高知東生。この辺の感覚は一般人である自分たちには分かりにくいことかと思いますが、更生しようとしているのに周囲の環境に邪魔されるといったケースは以前ご紹介した加藤秀視さんが取り組む更生プログラムでも見られたように思います。
医療関係者である自分の見地なのですが、薬物や違法賭博など「縁がない人は一生関わらないし一度接点を持ってしまうと人生が壊れる事があったり切れない悪い縁ができてしまう」様に感じます。本人のメンタルや心の問題だ！というのは簡単なのですが、普通の人が環境の要因でそうした負のループに陥る姿を幾度となく目にすると、人間ってそんなに強くないなと感じてしまったりもします。
そんなことを思いながら後半部分も見ましたが、薬物との関係や高島礼子との離婚について詳しく語られています。切り取ったこちらの表情をみてもテレビで活躍していた90年代当時と比べるといい意味でも悪い意味でも”諦めて吹っ切れた”様に感じます。ですが、ミスをしてしまったものの本気で更生しようとする大人が居ると同じ様に頑張りたい若者のお手本になるのではと。今の高知東生にはその力があるように思います。ときおり自戒しながら反省しながら紡がれる言葉に嘘はないように思いますし、編集なしのインタビュー垂れ流し街録chというメディアだと様々な”素”の部分が垣間見れるような気がします。
高知東生さん以外のオススメの回もあったりしますが、まずは薬物に縁がある方もない方も両親の生育環境に恵まれた方もそうでない方もとにかくオススメですのでこの機会に是非。
