世の中SUVだらけでSUVじゃない車のほうが少なくなったら微妙と考えるクルマジャンキーさじゃんです。今日は出る出る詐欺でずっと開発が続いてきたと噂されていたフェラーリが放つ自社初の4ドアSUV”プロサングエ”をご紹介します。
市販車最速SUV。725馬力
マニアックな話にはなりますが、名だたるスーパーカーメーカーが手を出してきたSUVと言うジャンル。プレミアム性とユーティリティを融合させるギリギリのラインを狙い前回は日本車のトヨタ・クラウンがSUV化したニュースを取り上げました。
と同時にスーパーカーメーカー威信もかけての開発合戦が行われ、過去にはポルシェカイエンが樹立していたニュルブルクリンクサーキット(欧州車の有名なテストコース)最速の記録をベントレーベンテイガが抜いて更にすぐ同じVWグループのランボルギーニにウルスが抜いて、更に最近では707馬力を誇るアストンマーチンDBXが市販車最速SUVと言われていました。
スーパーカーメーカーが続々SUVを発表するにつれ後発であればあるほど、スペックがどんどん向上して”最速”を自負するブランディングが必要なのは理解できますが、車重が2000kgを超えるSUVにあって700PS(700馬力)も必要であるはずがなくスペック自体がプレミアムなブランディングだと個人的には考えております。
そこに来てまさかの6.5リッターV12気筒の自然吸気(NA)エンジンは725馬力を発生し0-100加速はまさかの3.3秒。シンプルに言うと普通のスポーツモデルのフェラーリやランボルギーニ級に早いということ。4人の乗車定員のうちでそんなに加速したら3人は絶対に酔うと思いますがw
デザインコンセプトはフェラーリローマがベースか
フロントマスクのライト形状やリアのデザインは現在すでに発売されているGTクーペのフェラーリローマに通じるものがある感じがします。
(フェラーリローマ)
リアの丸目4灯的なフェラーリのアイコニック的アイコンは思いっきり削除されており個人的には結構かっこいいSUVに仕立ててきたな感じています。最近のFERRARIはこうした派生モデル(V8、V12の王道スポーツモデル)にシルバーのカラーを設定することが多く今回のプロサングエ(イタリア語でサラブレッド)もシルバーのカラーがイメージカラーになっています。
フェラーリローマを腰高にしたイメージのサイドシルエットですが、リアのドアにノブがありません。4ドアのイメージをあまり強くつけたくないと言うかあくまでスポーツカーと言い切るフェラーリ側のブランディングの妥協点がギリギリのデザインになったのだと思います。
フェラーリはポルシェなどに搭載されている可変ウイングを搭載しないことで知られ今回もボディ形状を極限に高めた設計であることが伺えます。今回のプロサングエという新しいコンセプトのSUVの最大のトピックとも言えるのが、
電動開閉式の観音開きドアを搭載していること。SUVのドアの開き方でインパクト大なのがテスラモデルXのファルコンウイングドアでしたので、同じぐらいのインパクトは正直羨ましいなと思います。
(テスラモデルX ファルコンウイング)
4ドアであることはスポーツ性やラグジュアリー性を大きく毀損する可能性があり、スーパースポーツカーメーカーにとっては”ドアの開き方”は非常に重要でありプロサングエも最後発であることから意識したのではないかと見て取れます。
インテリアは4BOX席&助手席コックピッド
内装はオプションなのか標準装備なのか不明ですが助手席にモニターがあり、運転席が2つあるようなデザインで非常に先鋭的です。運転席と助手席には壁のように隔てるセンターコンソールがあり、ビジネスクラスや新幹線のグランクラスのようでもあります。
リアはやや開放的ですが完全4シーターで5シーターのオプションが存在するのか不明ですがおそらく無いように思え、あくまでパッセンジャーは最少人数にすることがフェラーリ初SUVのフィロソフィーだったりするのかなと個人的には感じています。
予価ですが日本円で価格が5500万円~と価格まで過去最高レベルだと感じます。ロールスロイスカリナンというSUVもこの価格に近い価格帯ですので、
欧州車イチ高級なSUVを標榜したい
のかもしれません。写真と実車では印象が大きく違ったりするのがスーパーカーメーカーですのでぜひ取材して皆様に生プロサングエをお届け出来るよう今後も発信していきますので車関連の記事もかわいがっていただけたら幸いです。