2022年9月13日iOS16と共に、watchOS 9も提供が開始されました。
この記事ではwatchOS 9の機能をまとめています。
低電力モード
これまでは省電力モードがありましたが、時間の確認ができるぐらいでほとんどの機能がオフにされているような状態でしたがwatchOS 9で搭載された低電力モードでは画面表示をオフにしたり不要な通信やデータの測定頻度を調整することにより、稼働時間を16時間から36時間に延ばす機能です。
低電力モードでは下記の機能が利用できなくなります。
- 「常にオン」の画面表示
- 心拍数の通知機能 (不規則な心拍、高心拍数または低心拍数)
- 心拍数のバックグラウンド測定
- 血中に取り込まれた酸素のレベルのバックグラウンド測定
- ワークアウト開始のリマインダー
ワークアウトアプリケーション
運動中のパフォーマンス測定のためのより詳しい指標や新しい表示方法の追加、測定方法の改善が図られ、フィットネス時の利用がますます便利になっています。
アクティビティリング、心拍数範囲、パワー、高度など新しい測定値がディスプレイに表示されるようになりました。
心拍数範囲
ワークアウトの強度レベルが分かるようになりました。範囲はユーザーの健康データを元に自動的に算出されます。
マルチスポーツ
これまでは1つの運動しか測定出来ませんでしたが、トライアスロン向けに、マルチスポーツという新しいワークアウトにも対応。モーションセンサーで動きを認識して自動でスイミング、サイクリング、ランニングのワークアウトが自動で切り替わるようになります。
レースコースで過去の自分との競争
自己ベスト記録や前回の記録を選んで過去の成績と競争することができます。
※年内提供予定
ワークアウト概要の改善
ワークアウト中の様々なデータを取得することにより、記録を細部までチェックすることができます。
時間や消費カロリーだけでなく、高度、仕事率、平均ペース、心拍数などたくさんの記録を確認することができるようになりました。
Apple Fitness+ワークアウト
Apple Watchでの計測情報をiPhoneやApple TVに表示できるようになります。
服薬のリマインダー
iPhoneとApple Watchで服薬リストを作成すると、服薬スケジュールとリマインダーを設定して管理することができるようになります。
睡眠計測機能のアップデート
これまでは睡眠時間の記録のみでしたが、レム睡眠、コア睡眠、深い睡眠の状態も検知できるように。Apple純正のヘルスケアアプリのみで睡眠中の詳細な情報を確認することができるようになります。
これまで、AppleWatchで睡眠記録を取りたい人がインストールしてきたAutoSleepを駆逐することになるかもしれません。
文字盤の増加
WatchOS9では新しく4種類の文字盤が追加されます。
- 中国文化、イスラム文化、ヘブライ文化などの多くの文化圏で使用されているグレゴリオ暦と太陰暦の関係を表現した「ルナー」
- アーティストJoi Fulton氏とのコラボレーションによって生まれたApple Watchだけのダイナミックなアート作品「プレイタイム」
- クラシックでDigital Crownを回すとスタイルが変化するタイポグラフィが強調された文字盤「メトロポリタン」
- 完全に生まれ変わり、新しい星図と現在の雲のデータを表示したオリジナル文字盤「アストロノミー」
また、WatchOS8から追加された「ポートレート」では人の顔だけでなく、犬、猫、風景の写真でも深度エフェクトが使えるようになります
その他のアップデート
- 通知が再設計され、よりスマートで目を引きながらも集中を妨げない通知がされるようになります。
- ダブルピンチジェスチャーで電話の応答や写真の撮影など操作が行えるようになります。
- カレンダーアプリケーションでApple Watchから直接イベントを作成できるようになります。
watchOS9の互換性
watchOS 9を利用するには、iOS 16以降を搭載したiPhone 8以降と、Apple Watchの以下のモデルのいずれかが必要です。
- Apple Watch Series 4
- Apple Watch Series 5
- Apple Watch SE
- Apple Watch Series 6
- Apple Watch Series 7
- Apple Watch Series 8
- Apple Watch Ultra