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韓国でも大ブレイク!映画”THE FIRST SLAM DUNK”の現地の様子をリアルタイムで届けます【スラムダンク】【井上雄彦】

日本での観客動員数は去年12月の公開から8週連続で1位で興行収入はすでに90億円を突破!!日本でも破竹の勢いの映画”THE FIRST SLAM DUNK”。本能ブログでも以前レビューを書かせていただきました。

封切り当初は声優が違う問題や3Dアニメーションへの非難がオールドファンを中心に多かった様に思いますが蓋を開ければ、

600万人を突破し興行収入も100億突破は確実な状況で先日2回目の視聴をしたときも品川のT・JOYのIMAXはほぼ満席でした。そんな映画SLAM DUNKですが1月上旬の封切りから3週間で観覧車数は160万人を突破。韓国でも予想を上回る大ヒットとなっています。今日はSeoul在住の本能ブログデザイナーSilverさんご協力のもと韓国でのSLAM DUNK人気について深掘りしてきたいと考えております。

当時の韓国にローカライズされたSLAM DUNK

韓国でSLAM DUNKの原作が発売になったのは1992年。この時代政治的に日本のカルチャーを規制している時代でした。たった30年前と考えると今のKーPOPブームや若い世代の日韓交流が信じられない感じもありますが当時はこうした時代でした。大抵の場合日本のアニメーションの登場人物は日本名のまま吹き替えられたり翻訳されたりしますが、SLAM DUNKはこうした当時の文化的事情もあって登場人物名や設定がローカライズされています。

桜木花道→カン・ベクホ

宮城リョータ→ソン・テソプ

赤木剛憲→チェ・チス

湘北高校→ポクサン/サンプクコギョ (北山/慶尚北道高校)

と言った感じ。ローカライズする賛否は置いておいても作者である井上雄彦先生も容認した改変だったと聞いています。こうしたローカライズのおかげもあって当時からSLAM DUNKは韓国で大ヒットし、日本を代表する漫画(アニメーション作品)として有名でした。ここにきて作品を一緒に歳をとったファンたちが、

”「私が学生時代に見ていたアニメを息子に紹介したくて、一緒に来た」と話します。韓国では、チケット予約購入者の7割以上が30代から40代で、原作を子どものころに読んだ世代が、自らの子どもと共に来ることも多いといいます。”(WBS)

と言った現地の感じで子供連れの方も多く、ローカライズのおかげもあってより韓国の方々にも浸透している作品と言えるかと思います。今回のSLAM DUNKに関しても作者で監督の井上雄彦さんがわざわざ韓国まで足を運んで現地の声優さんのオーディションを行った姿勢は色んな国の人に楽しんでほしいと考える彼のスタイルに合致しているとも感じました。

韓国と日本で異なるプロモーションを展開

こちらがSeoulに登場した期間限定ポップアップストアの様子。日本だと映画自体は話題になりましたがグッズ販売に関しては大きな話題になっておらず、こうしたグッズ戦略で話題性を作っていこうとする韓国のプロモーションこそがローカライズされた戦略とも言えるかと思います。SNSで話題になりグッズは即完売地!長蛇の列になったそうで。。。

早朝から若いファンたちがグッズを求めてご覧の列になったようで。。。

列の長さがすごすぎます!ここまでSLAM DUNK人気が韓国に浸透しているとは驚きました。

ご覧の通り商品も全く無いそうです。日本の友人にお願いする方も居るようですが実は日本のグッズ展開よりも遥かに韓国でのグッズ展開の方が広いようです。今回のSLAM DUNKのプロモーションをジブリのプロデューサーである鈴木敏夫さんが評価していたのを思い出しました。

鈴木敏夫氏曰く『スラムダンクも(前情報が)何もなかったでしょ。頭いいなと思いました。勉強になりましたね。それに前評判が悪かったでしょ? それを裏切った。僕もそういうことができれば」とプロモーション戦略について、持論を展開していた。』

確かに日本だと公開されるまでの事前情報は少なかったように感じますが韓国では映画のインスタグラムのアカウントを通じ韓国版の声優の発表や関連グッズの発売時期、発売方法など情報をこまめに発信していたといいます。日本には登場していないスマホケースの販売も展開しているようでこちらも大人気のようです。

アジア各国での人気も高いTHE FIRST SLAM DUNK

時を同じくして台湾でもポップアップストアが行われていて、日本や韓国と同じような熱量で人気なようです。他にはシンガポール、香港、東南アジアで人気になっていますので日本とはまた違った形でムーヴメントが起きていくように思います。日本において100億円を超えるアニメーションは簡単なことではないと、シン・エヴァンゲリオンの公開時インタビューで庵野秀明監督が仰っていたように今回のSLAM DUNKの快挙は簡単なことではないように思います。

時代や言語や表現方法を超えた作品を作り上げた井上雄彦という日本が誇る才能の今後から目が離せないと思っています。内容的には続編を作るような匂わせ感もありますし、SLAM DUNKファンとしてはもっとこの続きを見てみたいという気になりました。各映画館でロングラン上映も決定していますが、ぜひ映画館で見てほしい作品ですので今からでもお近くのIMAXやドルビーシネマで鑑賞いただけたらと思います。