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福島第一原発事故で日本を救ってくれた英雄たちの物語。日本人が見るべき”THE DAYS"がすごい【Netflix】

本店と現場の戦いは踊る大捜査線が好き。さじゃんです。今日は6月から配信が開始になったNetflixオリジナルドラマ”THE DAS"についてお届けします。東日本大震災で起こった福島第一原発事故、これが今回のドラマのテーマになっています。東日本大震災は自分が被災し沿岸の被災地域に出向いたことで色んな経験をし本能ブログのアクセスとしては記録的なPVとなった震災と映画すずめの戸締まりとのお話。

東日本大震災についての記事もありますのでお時間が許せばこちらもご覧いただけたら幸いです。

自分は震災発災時宮城県仙台市におり、311以降は暫くの間停電が続いており被災地のど真ん中にいた自分は福島第一原発事故の詳細も実はあまりわかっていませんでした。今回このTHE DAYSを見ることにより「自分の命を賭してまで」日本を福島を守ろうとしてくれていた方がこんなにも居たことを恥ずかしながら知りませんでした。

全電源喪失から始まった負のスパイラル

2011年3月11日に発生した東日本大震災による大津波は、福島県にある福島第一原子力発電所(福島第一原発)に甚大な被害をもたらしました。この結果、原子炉の冷却機能が失われ、数日のうちに3つの原子炉がメルトダウン(核燃料が溶融)し、複数の水素爆発が発生しました。原発事故が発生すると大量の放射性物質が周辺環境に放出されました。これにより原発から半径20キロメートルの範囲に住む住民約16万人が避難を余儀なくされ、その大部分が今もなお帰宅できていません。さらに汚染された土地や建物の除染、避難者の生活支援、原発の廃炉作業など、事故後の対応が長期化しています。原発事故の直接的な死者は少ないものの、避難や生活環境の変化によるストレス、被曝による健康リスクなど、間接的な被害も多数発生しています。事故の影響は地元経済や地域コミュニティにも深く及んでおり、福島の人々だけでなく、日本全体が直面している課題となっています。福島第一原発事故は、原子力発電のリスクを世界に示しただけでなく、その対応が国や地域社会、個々の人々にどのような影響を及ぼすかを見せた重大な事件であり、その教訓は今後のエネルギーポリシーや防災対策に大きく影響を与えています。

こちらの3号機の爆発を映像で当時観た方も多かったのではないでしょうか?自分は被災地で電気が復旧したあとにこの映像を見ることになるのですが、生活インフラが壊滅的で自分の生活のことで頭が一杯で映像を見てもあまりリアリティーある感じには捉えることが出来ていませんでした。しかし、この爆発の映像を見て日本を離れる判断や東日本から遠く沖縄や九州に疎開した方も多かったと聞きます。自分は被災してましたし被災地での任務も有りましたので東北の土地を離れることは出来ませんでしたが、避難しようと思う方が居ても不思議ではないチェルノブイリ級の事故だったと言えるかと思います。

吉田所長と支える仲間の責任感に感銘を受けた

未曾有の危機になってしまった福島第一原発を必死のコントローラブルな状況に持っていこうとする吉田所長を始めとする福島第一原発のスタッフ達を豪華俳優陣が勤め素晴らしい演技でストーリーに没入できます。

福島第一原発、東京電力本店、総理官邸と3つの軸で物語は進みます。それぞれの思惑が交錯して今俯瞰で見ると責任を責められるべきポイントはそれぞれにあるような気がしますしときの総理である菅直人首相が非常にバッシングを浴びましたが、個人的には「必死さから来る余裕の無さ」が招いた事態だったんだと今なら少し理解できます。

物語の中心は原発事故を現場で経験した人々であり、彼らの中には自身の命を投げ出してでも原子炉を止めようとした者たちがいます。彼らの奮闘は、視聴者に深い感動を与え、その壮絶な現場での状況とは対照的に、指示を出すばかりの東京の状況が浮かび上がります。また、このドラマは現場の指揮官であった吉田所長の人間像を深く描いています。彼のリーダーシップは、困難な状況下での作業員たちの心の支えであり、彼に従うことを選んだ作業員も存在したほどです。政府や東電の行動についても、現実の厳しさと困難さを感じます。原発事故の背後にある真実を、当事者の視点からリアルに伝えています。現在でも続いている廃炉作業とその影響を忘れずにいてほしいという願いが込められており、それは失われた土地と家を懐かしむ11万人以上の福島県の人々の想いでもあります。

本作は会社組織や危機管理組織の心理的安全性の重要性についても問いかけています。言うべきことを言えない組織の問題性が描かれており、問題をさらに深刻にさせる事態を招いたりもしています。

「THE DAYS」は、津波や原発事故の悲惨さを描きつつ、その中での人間の勇気と献身を伝える作品です。一部の視聴者にとっては辛い場面もあるかもしれませんが、それが10年以上前に起きた事実を忘れずに記憶に留めておくためのものです。多くの人々にこのドラマを見て、当時の事実と現在の問題を再考する機会を提供している素晴らしいドラマだと考えます。日本人ならぜひ今の自分達の生活を守ってくださった方々のストーリーを知っておくべきではないかと考えております。