旅は道連れ世は情け、さじゃんです。当ブログは旅好きのメンバーで構成されており、特にトモGPは東南アジアにソロバックパッカー経験があるほど。
沢木耕太郎の深夜特急をバイブルに旅した事もあるそうで、自分も深夜特急を頼りに若い時に香港を旅したこともあります。そんなここではない何処かへ行きたい中年の自分に刺さりまくったのが、日経テレ東大学騒動でやめテレ東となった高橋Pが企画した新旅番組ABEMAオリジナル『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』が8月からスタートして先週晴れて最終回を迎え、個人的に非常に刺さった番組だったのでご紹介したいと思います。
論破王ひろゆきの意外な一面が見れるロードムービー
タイトル通りの企画ですがw 2ch創設者で現在は論客で有名な西村博之こと”ひろゆき”をアフリカの砂漠の真ん中に置いてきたらどうなるのか?というある意味ABEMA版ひろゆき版水曜どうでしょう的な旅番組企画です。ルールは細かくは設定されていますが、
『世界一ひどい放置旅「世界の果てに、ひろゆき置いてきた」
「予算10万円、移動は陸路のみ」という過酷なルールでアフリカ横断に挑む、
大陸脱出リアリティショー!』
という縛りで大西洋→インド洋までのアフリカ横断に挑みます。
スタートはナミビア砂漠の真ん中らスタートし、ヒッチハイクなども駆使しながら文明のある都市を目指す形で旅はスタートします。ドラマ深夜特急のように演出や俳優さんがキャスティング(後述する東出昌大さんは一旦おいておきます)されているのではなく同行カメラマンとディレクターとひろゆき氏のみで旅は進行します。英語も堪能ですしフランス在住ですから海外には慣れている様子でしたが、画面から伝わるアフリカ大陸のおおらかさ(悪く言うと後進国感がすごい!)に流石の知の巨人のひろゆき氏も困惑する場面も出てきます。
しかし、今回の旅の様子からうかがい知る彼の人柄は日本で目にする”非情な論客”の姿とはイメージとは異なり現地の方へのリスペクトが非常に強く日本人の在り方、見え方を繊細に分析し人間味あふれる行動で現地の方と仲良くなる姿は僕自身彼のことが好きでしたしメンバーのホッピーも本を紹介するぐらいファンですが、
すごく意外で素敵な一面をずっと見せられたような旅でした。メディアによって作られた彼のイメージと実際に愛情深く子供や現地の人々と接する姿は良い意味でギャップがあり、素晴らしい人間性を持った方なのだということが再確認できる番組でもあります。
途中合流の東出昌大さんとのコンビも最高!
旅の途中から参加する事になるゲストの俳優の東出昌大さん。現在は俳優活動もしているようですが人里離れた山奥で狩猟をしながら自給自足の生活を送っているそうです。
こちらの配信会場はなんと東出昌大さんの日本の自宅。ほぼアフリカのような小屋のようなところで生活されているようです。高橋Pもそんな”サバイバル慣れ”している東出昌大さんをアフリカ大陸旅行にキャスティングしたのには、適正面意外にも理由がありそうで下の記事も読んでいただけると東出昌大さんがなぜ旅に出たのか、文明を捨てたのか分かるような気がします。
クールなひろゆきさんと、人生の舵を大きく切った東出昌大さんのコンビは見ていて距離感も相手へのリスペクトも素晴らしくいいコンビなのでは?と思ったりも。年齢差も10歳ほどあるので、良い意味でのバディ感もありました。
アフリカで生きる人々から受けとる”生きる意味”とは
かくいう私さじゃんも日本に生まれ、海外旅行や仕事での海外渡航経験が多い方ですがアフリカ大陸はもとより後進国と呼ばれるエリアへの渡航経験はほとんどありません。もちろん写真も好きですし、広大なアフリカの自然を撮影しに行ってみたいと言う想いは強くあります。
上記の記事でご紹介した仕事で行ったバンクーバーも過去に旅行したシンガポールも非常に近代的な街で刺激的ではありましたが、東京の延長というか文明の力を強く感じる街でした。今回のアフリカ大陸の旅に登場する交通機関は、オフシャルなものではなくいわゆる白タクだったり適当な路線バスだったりして改めて日本の秒単位で動く都内の列車が異様だと言うことに気付かされます。
人は皆自分が生まれ育った国や環境が、ライフワークの基本になります。当たり前のことなのですが。しかし改めて日本や先進国と全く違う暮らし方をしている同じ地球人の生き様を見ていると、自分が極めて狭い価値観や幸福論で生きてきた事を思い知らされます。仏教の言葉で”知足”という大切な言葉があるのですが、所謂『足りるを知る』ということ。旅の途中で出会った、現地の若者にひろゆきと東出昌大が『お金ってどうしてそんなに必要なのか?』と問われるシーンがあります。
自分もこうして物欲にまみれ、都会で生活し、皆様に記事を読んで頂いて生活をしている身として大切なものが何なのか改めて考えるキッカケになった番組だと思います。ひろゆき氏は良くも悪くも感情を表に出すタイプではないのですが、こうしたアフリカの現地の方々の生きる姿から沢山の事を考察しているようにも見えました。こんな旅を自分もしてみたい、この本能ブログで発信してみたい!そんな風に羨ましく思える素晴らしい番組でした。特に説教的なシーンがあるわけでは、ありません。ただ、ひろゆきさんと東出昌大さんが目的地に向かうロードムービーを見せられている感覚です。しかし、この演出も脚色もないアフリカのリアルが自分には非常に衝撃的でした。うまく皆さんにこの番組の魅力を伝えられたのか磁心がありませんが9/17までは無料配信中ですのでこの機会に是非一気見していただけたらと思います。