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麻布台ヒルズの有機的な建築をモノクロで切り撮ってきた【ライカ】

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

白と黒の写真表現が実は一番難しいと思う、さじゃんです。今回は先月末にオープンした麻布台ヒルズの特徴的ともいえる建築を前回の東京タワーに引き続き、ライカのモノクロ専用機M10モノクロームで撮影してきたのでお届けしたいと思っています。

デザイナーのSilverさんが麻布台ヒルズのギャラリー(美術館)についての記事を書いてくださいました。展示自体は良かったと思うのですが、美術館のスペースとしては同じ森ビルの六本木ヒルズの森美術館の方がスケール感があるように思います。

とは言え森ビルとしても今回の麻布台ヒルズは実験的な試みがかなり施された再開発エリアだというのをテレビ東京【ガイアの夜明け】の特集で見ました。

ビルの隙間に緑化を積極的に施したり、フルーツを植えて誰でも食べれるようにしたりと、相当景観にも力を入れているのが見て取れます。そんな麻布台ヒルズを今回もライカM10Monochrome(モノクローム)で切り撮ってきたのでご覧いただけたらと思います。カラーで見る新しい街の麻布台ヒルズとは違った印象をお届けできるかと思います。

低層部の独特のデザインはヘザウィックスタジオ率いるトーマス・ヘザウィック

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

高低差と坂道が特徴的な麻布台ヒルズ周辺エリアのおいて、この低層部の綿あめが溶けてしまったような有機的なデザインは非常に美しく現地に行くと直線基調のビルが多い東京において素晴らしいコントラストになっています。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

なだらかに高層階エリアに続く坂道もキツすぎずビルの曲線に呼応するようなカーブも素敵です。ちょうど大好きなポルシェ911も降りてきました。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

さすが、麻布台ヒルズ!富豪の街!と言うことでGクラスの最上位モデルのG63がパーレドの様に通過w 六本木ヒルズ、銀座通りにつぐスーパーカー通りになりそうな予感があります。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

低層部の路面店エリアには表参道かとみまごうハイブランドがオープン予定となっており(ほとんどの店舗が2024年夏頃のオープンを目処にしている模様)確認できただでも、エルメス、セリーヌ、ディオールの店舗予定地が確認できました。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

こうした低層部の屋外階段も非常に幾何学的にデザインされており、異様とも思えるほどの緑で覆い尽くされています。建築家サイドからすると素晴らしいデザインには見えますが、耐震設計などを考えると難しそうなアーキテクチャだと思ったりも。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

高層ビル群と低層部、ガーデンエリアとそれぞれデザイナーが違うのに非常にバランスよく見えるのは森ビルのプロデュース能力の賜物なのかもしれません。映画に出てくるようなSF的な人口都市感もあって新しい東京のカタチを感じました。

森JPタワーとタワープラザも独特のデザイン

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

中央広場と呼ばれる公園スペースが麻布台ヒルズのビル群の真ん中辺りに位置します。そこから商業施設が入居する(現時点では4割ぐらいの入居率)タワープラザというビルが見えてきます。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

イルミネーションのコードがやや邪魔ですがこちらのエントランスもすごいデザインです。ディズニーのズートピア感というか未来感を演出するデザインで統一されている印象です。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

一方オフィスビルが入居する森JPタワーの1Fは以前ご紹介した、麻布台ヒルズギャラリーの展示アーティスト『オラファー・エリアソン』による作品が天井に展示されています。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

遺伝子配列のような多面体が連続するオブジェ、そこから見える麻布十番のビル群。沢山の人で賑わっていてガヤガヤしていたのにこうしてモノクロで切り取ると静寂感を感じるのは自分だけでしょうか?

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

中央広場では竹馬のようなシルク・ドゥ・ソレイユのようなパフォーマーが麻布台ヒルズのオープンを記念して空高く踊っていました。建設予定のHERMESの大きさもさることながら、このエリアに世界の名だたるハイブリッドを集めた森ビルの力もすごいなと感心しきりです。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

舞う紙吹雪とパフォーマーと東京タワー。混沌した東京の今が凝縮できたのような気がします。奥に見える麻布台ヒルズのビルの柔らかい曲線とアシメントリーなデザインは無機質なビルに囲まれたこのエリアでは異質にすら感じます。

内装にも凝られたデザイン

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

曲線的な外観とは裏腹に商業施設が入るビルの天井はかなり多面的でロエベのパズルバッグのようです。白い壁に覆われていますが飲食店がオープンする予定だそうです。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

エスカレーターもアシメントリー。吹き抜けになっている感じはGINZA SIX的とも言えますが、そこまで広くないので開放的にするためにこうした曲線的なエスカレーターにしたのだなと空間デザイナーの苦労が忍ばれれるデザインでした。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

チームラボの新しい施設も開業予定になっています。お台場との違いを確認したくオープンしたらぜひ行きたいです。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

出来たばかりのギャラリーのカフェも賑わっていました。基本的にはとても天井が高い施設なので沢山の人が密集しても息苦しさを感じないのは素晴らしいと思いました。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

Hollywoodなどにいる、石膏模型のような動かないパフォーマーも登場。一緒に写真に写る御婦人もお洒落て素敵です。こういった大人の方を誘致していきたいんだなと、森ビル側の意図も伝わります。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

Green  Life TOKYO.という、まさにといったスローガンの麻布台ヒルズ。ハイブランドやテナントが完全に入った状態でまた訪れたいですね。正直準備中のスペースが多すぎて”とりあえず行ける店だけでプレオープン”的な雰囲気も伝わってきました。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

とは言え進化する麻布台ヒルズというコンセプトも見え隠れして、このエリアが六本木ヒルズやミッドタウンのように文化的にも成熟するエリアになるのか(品のいい六本木ヒルズになることを期待して)今後も遊びに行こうと思っています。

(M10 Monochrome+Apo-summicron F2.0 50mm ASPH.)

拙い写真でしたが、モノクロでもこのエリアの魅力を少しはお届けできたかと思います。お近くの方はぜひ、モノクロではなくカラーの麻布台ヒルズに遊びに行ってみてください。また印象が変わるはずです。