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アイドルという職業のセカンドキャリア

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先日の中居くんの記事の反響が予想以上に多く、もう少しアイドルという仕事について考えてみたいと思う。

 そもそもアイドルとは?

アイドルというという仕事を自分は、若い頃勘違いしていた節がある。アイドルというカテゴリーのコンテンツに熱を上げたことがないので仕方ない部分もあるが。

例えば女性アイドル(AKB、乃木坂、古くは松田聖子等々)のファンというものは

 

異性として性的な対象としてのファン

 

が大勢を占めていると認識していた。AKBであれば、アキバ系の男子が好みの推しを探して応援してたくさんCD買ってポスター買って握手してみたいなイメージで「異性として好き」という衝動をビジネスに落とし込んでいるんだと思っていた。

 

しかし、最近の若年日本女子に多い”韓国カルチャー”への傾倒をみるにつれその対象が男性アイドルである”BTS”である場合ももちろんあると思うが”TWICE”や”BLACKPINK”に代表される

 

”同姓の憧れのアイコン”

 

としてのファン層がとても多いことに気がついた。もちろん、秋元康先生系の握手会に参加したことはないが、女子が同世代のアイドルを推して握手会に参加したりファンであるケースが多いということを最近知った。

 

アイドル大国韓国の事情

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TWICEの事務所は韓国のJYPエンターテイメントということころだが、この事務所の戦略が素晴らしいと感じたのは”メンバーが東アジアを中心として韓国、台湾、日本人のメンバーで構成されている点にあると思う。というか、よく聞く話であるが

 

BTS(古くはBIGBANG)は世界で活躍しているのに、日本のアイドルは所詮日本止まり

 

とバカにするような意見を見聞きすることがある。もちろん、BTSやBIGBANGも自分も好きだしパフォーマンスは本当にすごいと思う。しかし、違うのである。日本と韓国では

 

マーケットの大きさが

 

日本と韓国ではそもそも人口が違うのである。

日本は1億2000万人

それに対して韓国は5180万人

 

約半分のマーケットなのである。アイドルのビジネスをローンチする段階で「世界」を視野にBTSもTWICEも活動をスタートしていると聞いたことがある。というよりも世界のマーケットを取れないと、育成やマーケティングの費用が回収できないようなのである。そのプレッシャーと事務所とのパワーバランス(ジャニーズも似たようなものだが)日本よりも厳しいSNSの評価がよくも悪くも才能にも見た目にも恵まれたアイドルが自分で死を選んでしまう日本よりもシビアな世界があるのかもしれないと邪推したりもした。

 

 

本能は幸いにも自営業で特殊な業態に身をおいているため、引退するも現役を続けるにも自分の裁量で決めることができる。自分の引き際をイメージする年齢ではまだないものの、今の環境の仕事を死ぬまでするのだと思っているし当職は日本においては終身で働くものだという見られ方をする。(何の職業か伝えずにわかりにくい表現で申し訳ないが)

 

アイドルの寿命とセミリタイア

で、中居くん、SMAP、嵐のセミリタイア問題である。

個人的にはアイドルの寿命は、

 

プロサッカー選手と同程度

 

と考えいる。では、プロサッカー選手(日本)における平均引退年齢は

 

25~26歳

 

である。意外に早いとお思いになる方が多数だと思う。本当「早すぎる」と。これをそのままアイドルに当てはめると少々早い気もするが、女性アイドルも含めると考えればそなれりに妥当な数字だと思う。

 

これだけ早いと、セカンドキャリア形成の議論がされるべき業界だと思うのである。もちろん、夢を売る職業のアイドルや芸能人のセカンドキャリアについて我々そのサービスを受ける側がその仕組みを知ってしまうと興ざめしてしまうので、せめて事務所やテレビ局や

 

業界の中でのセカンドキャリアのガイドライン

 

というものを、中居くんや現在進行系で進路に悩む嵐に提示してあげれていたらここまで彼らも悩むとこはなかったのかなと思ったりもする。サッカー選手に例えるとセカンドキャリア形成がなされていないと、日本代表クラスの選手を除くプロサッカー選手は将来が不安で仕方ないメンタルのまま現役を続けなくてはならない。サッカー関連以外の仕事に就いて成功できる方がどれだけいるのであろうか?成功しなくてもいわゆる「普通の暮らし」ができる、引退後のプロサッカー選手はどれだけいるのであろうか?

 

今回取り上げているのは、中居くん、嵐レベルの話でプロサッカーでいうと間違いなく「代表クラス」のプレイヤーである。そのプレイヤーたちが中年になり事務所を辞める辞めない、グループを解散する、しないでここまで揉めれば現役世代のアイドルの子たちは、どのように感じるであろうか。

 

俺たちはいつまで活動できるのか

 

こんな風に思うだろう。本当に辛い話である。TVで笑いや楽しさを届けてくれた、中居くん、SMAP、嵐がこんなにアイドルの仕舞い方に苦労するさまを誰が想像できたであろうか。決して彼らが悪いとは思わない、一所懸命に与えられたTVの仕事、ファンへの仕事をこなしてきただけなのである。その功労者たる彼らに、もう少しケアというか温かみのあるセカンドキャリアをジャニーズ事務所は用意してあげられなかったのであろうか。ジャニー喜多川氏の若手を発掘する力は本当素晴らしいと思うが、滝沢くんのようなレアケース(事務所に幹部として残るセカンドキャリア)は置いといて表舞台に出るアイドルの仕舞い方を、中居くんケースをキッカケに日本においても韓国においても議論がなされることを期待したい。

 

彼らがジャニー氏に見いだされ何千分の1という狭き門をくぐりぬけ、無事にデビューできた喜びを噛み締めた年齢は若干15~19歳。そんな彼らの30年後のビジョンを描いてあげれるのは周りの大人の責任と感じてならない。