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【ドラマレビュー】Netflixオリジナルコンテンツ「followers」は日本版SATCだった

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全裸監督のスマッシュヒットにも代表される、Netflixオリジナルコンテンツドラマ。地上波放送では絶対に放送できないAV業界をテーマに独自のドラマ作りをする新しい時代を感じたばかりだったが。

 

ここに来て、お花とコントラストの魔術師(本能が勝手に思っていますw)こと蜷川実花先生によるNetflixオリジナルコンテンツドラマ「followers」。2月末から配信がスタートしていたので昨今の外出自粛規制もあり、興味を持って見させてもらった。

 

すごいのである、キャストが。

 

単純に素人計算であっても、地上波の通常ワンクールドラマの3本分以上の予算は投入されているはずである。もはや、映画級のキャストいや日本映画でもここまでキャストを自由に配置できる映画は一握りなはずである。

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followersは蜷川実花監督の自伝エッセイ?

 主役は、中谷美紀と池田エライザ。東京版SATCと書いたが若い女性とアラフォー世代の女性の2つの視点で物語は進行する。

 

女性が都会で生きていく上で切っても切れない『仕事』と『恋愛』と『性』。この3大テーマとポップに演出された東京の町並み、もう良くも悪くも「まんまSATC」だった。

 

蜷川実花作品は、何本か見てきたが今回も「ストーリーよりも映像美」の基本路線はそのままにポップでカジュアルに東京の今を動画で切り取っている。アパレル、メディア関係者はこんな暮らしでこんな部屋に本当に住んでいるのかと錯覚してしまう「いききったオシャレ感」が全編に漂っていた。

 

とにかく、主人公達の住む部屋がありえないぐらいオシャレなのである。表現のしようがないが、花柄の壁紙に室内なのに大型の観葉植物。

 

部屋の中、チームラボ常設展状態

 

である。特に蜷川実花監督の自伝エッセイかと思うストーリーと主人公の中谷美紀の髪型が監督とそっくりなのでこれは彼女の半生なのだと思うようにした。

 

以前、Netflixオリジナルコンテンツの「火花」を見て思ったがこのドラマは視聴率に縛られない自由な製作だから可能にした作品なのだと今回も感じた。正直に言うと火花もそうなのだが

 

単館系フランス映画的ドラマ

 

なのである。ストーリーにハラハラ・ドキドキはないし、次回予告の釣りもない。火花もfollowersも「そこにある日常」をクールや視聴率、視聴世代(R-18的シーンもあるので)を気にせず描くことで、強烈なインパクトを残さないまでも

 

夏の強い日差しで日焼けしすぎた背中が何日かヒリヒリと疼く

 

様な低温やけどのようなコンテンツを作れるのがNetflixコンテンツの強みだなと今回も感じた。地上波ドラマの良さも当然あると思っているし、こうした新しい時代の配信限定ドラマも素晴らしいコンテンツが今後増えてくると思う。

 

万人受けする作品ではないかもしれないが、写真家である本能からすれば蜷川実花監督の映像美はいつも参考になるし、見ていて浮世離れした世界観で新型コロナウイルスで殺伐とした今の日本にとって個人的には癒しになった。

 

Netflixのユーザー様は一話だけでも、覗いてみることをオススメする。

なぜなら、地上波出禁のエリカ様が見られるのだから。

 

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