前回、ローソンのバスチーを様々な対戦相手とぶつけてみたわけだが今回は純粋に
セブンイレブンの売れ筋スイーツ対決
をさせて頂ければと思います。結論から言います(笑)どちらもとても美味しい、新型コロナウイルスや自粛疲れの日本人にはこんな癒やしも必要なはずだ!
バスチーブーム
前回、レビューした元祖ソーロンのバスチー。そのトレンドを追うように登場したセブンイレブンのバスクチーズケーキ。
ローソンのバスチーと似てはいるものの、濃厚さではセブンイレブンのバスクチーズケーキ方が上な気がして「後出し」で出してきた利はあるのかなと。セブンイレブンってスイーツに限ったことではないですが、
食品の商品開発能力が圧倒的
だと感じます。ローソン、ファミマのコンビニ弁当に比べるとダブルスコア以上の差でセブンイレブンのお惣菜、お弁当の方が美味しいと思うし同意しくださる方も多いと思います。新商品の開発サイクルも早いと思うし、トレンドもいち早く掴んでいると思うし消費者の立場で言えばコンビニ界の不動の王者なんだと自分の心の中でもブランディングされている感じがします。(フランチャイズオーナー目線はまた違うと思うけどw)
イタリアンプリン
プリンは
プルプル派
硬い派
に分かれると聞いたことがああります。こちらのイタリアンプリンは圧倒的に固いプリンの部類に入る感じ。そもそも「イタリアンプリン」ってなんなのか気になりませんか?
〜濃厚クリーミーで高密度。チーズケーキみたいな硬めの新食感プリン〜
というセブンイレブンのキャッチコピーみたいです。調べましたがイタリアンプリンの正式な定義ってないみたいです。ってことはイタリアにはないのでしょうか?
甘さ控えめで確かに濃厚な感じもあるのですが、単純に味の濃さという点においてはバスクチーズケーキの方が濃いように感じました。美味しいプリンなのですが、味の濃さで勝負するインパクト強めなスイーツではないと感じました。
食べ比べ
まず断っておきたいのが、普通にどちらも美味しく「ケーキ屋さん」で買ってきましたって言われても信じてしまうクオリティということは確かです。そもそも、チーズケーキとプリンを比べる異種格闘技において優劣というものは存在しないのですが(じゃあなぜ記事にしたw)味の深さ、美味しさ、濃さ、インパクトは個人的には
バスクチーズケーキに分がある
と思いました。簡単に言えばまた買いたいと思ったのはバスクチーズケーキの方でした。とここでレビューを終えようと考えていたときに、ひとつ引っかかることがあり....
この2つの味どっかで食べたことあるぞしかもセブンイレブンで
と。それがなんだったのか思い出す作業に。。。。
商品開発とはリバイバルと見せ方とブランディングで成功する
みなさん、このチーズケーキを覚えていますか?一時期セブンイレブンにあった、三角形のニューヨークチーズケーキです。この商品も美味しく形も食べやすくも可愛かったので何度か買ったことがありました。そう、
バスクチーズケーキとニューヨークチーズケーキの味が似ている気がする
と思いました。自分の思い違いかもしれませんが食感と味がこのニューヨークチーズケーキをベースにバスクチーズケーキが作られたように感じたのです。俗に言う
リブランディング
の一種なのかもしれません。一方のイタリアンプリンは
食感は違うのですが、プリンの味自体はプリンアラモードの中心のプリンの味そのものだと思いました。セブンイレブンの食品の商品開発部門の能力が高いことに疑いはないですし、それだけの投資を恐らく経営陣はしていると思います。しかしながら、
一過性のブームスイーツ
に1から商品開発費をかけるよりは、
元々あるものをリファイン
パッケージデザインをリファイン
したほうが、コストが掛からないのは目に見えて居ますし後追いで始めたバスクチーズケーキビジネスも一定の効果を上げてると言えると思います。今回本能が気づいた仮説とは、
バスクチーズケーキもイタリアンプリンも既存の商品の焼き直しビジネス
なんだなと。別に悪いことじゃないのです、美味しいですしw
人間の味の記憶の不確かさを上手く利用したビジネスなのかもしれないなと、イタリアンプリンと一緒に飲んでいた紅茶を見つめながら思ったりしました。
これからも、質の高いスイーツがセブンイレブンでローソンで買えるというのは僕らにとっては幸せなことですし外出自粛の今、小さな癒やしとして今後も買わせていただこうと思っています。