みなさん車大好き、輸入車大好き!さじゃんでゴザイマス。今まで数々のレビュー記事を書かせていただきましたが、今日は愛車遍歴シリーズ第2弾。Audi R8編になります。過去にはマセラティグラントゥーリズモに7年乗ったと言う記事も書かせて頂いておりましたのでお時間が許す方は是非この機会に読んでいただけたら幸いです。
このマセラティグラントゥーリズモと入れ替わるようにに購入したのが2014年式のAudi R8 5.2と言うモデル。一体どんな車なのでしょうか?
ランボルギーニ・ガヤルドの兄弟車として開発
2006年ミッドシップレイアウトのスーパーカーAudi R8が満を持して登場。当時Audi傘下に入ったばかりのランボルギーニから「ガヤルド」というV10エンジンを同じくミッドシップレイアウトに搭載するスーパーカーが発売されており、その技術をそのままAudiにも転用しざっくり言ってしまえば”ガワがアウディのランボルギーニ”それがR8だったのです。
奥の白い方がガヤルド、手前がR8。ランボルギーニの方が直線的なデザインですが、どことなくルーツが一緒な感じもします。ボディサイズも
ガヤルド 4300(全長)×1900(全幅)×1165mm(全高)
R8 4435×1930×1252mm
ほとんど同じ寸法です。R8に関しては当初4.8LのV8モデルがありましたが、5.2Lのガヤルドと同じV10モデルが追加され名実ともに兄弟車と言う感じになりました。
ガヤルドが最大出力550PS(馬力)でR8が525PSと差がつけられヒエラルキー的にはランボルギーニが上に来る形になっています。もちろん価格にも差はつけれており、
ガヤルド2008年4月新車価格 2428万円
Audi R8 2009年4月新車価格 1994万円(5.2Lモデル)
とブランドと出力で約400万円の差がつけられておりました。ですからこの僅かな差でAudiを選ぶのかランボルギーニを選ぶのかスーパーカー好きには悩ましい選択となりました。しかし、歴史やイタリアンスーパーカーであるランボルギーニのブランド力は凄まじく中古市場で値崩れをしないのはランボルギーニでありR8は知らない人が見たらあくまで
Audiが作っているTTよりも大きいスポーツカー
的な立ち位置という微妙な風潮も当時あったかと思います。
2003年には発売されていた先輩のランボルギーニ・ガヤルドですからどうしてもインパクトはランボルギーニにあったように感じますが、あの「質実剛健のAudiがミッドシップレイアウトスポーツカーを作った」と言うところに個人的にはドイツ車のイタリアン的スポーツカーというハイブリッドな魅力を感じていました。
Audi Sportというサブブランドを牽引する存在に
簡単に言ってしまえば、BMWで言う「M」ブランドメルセデスベンツで言う「AMG」に相当する立ち位置のAudiSport。Audiは100年前よりモータースポーツ分野に力を入れており80年代はquattroシステムで数々のレースのタイトルを獲得。近年はルマンをはじめとしたGTツーリングカーレースでも活躍しモータースポーツ活動を象徴する記号であった「AudiSport」をサブブランドに格上げし象徴する存在としてR8がモデルとなっております。PORSCHEをはじめ散々ドイツ車も乗ってきましたが、こうしたAudiのチャレンジングな背景もあってR8に興味を持ち、しかもエンジンヲタな自分は
「ランボルギーニと共同のエンジンを乗せているNA(自然吸気エンジン)V10エンジンに乗ってみたい」
とフェラーリ製V8エンジンを搭載したマセラティグラントゥーリズモに乗っている時分から気になっていました。
その後ディーラーさんのご厚意でR8を中心とした、AudiSportモデルをサーキットで試乗できるイベントに呼んでいただき晴れて最初のR8試乗が最初の全開走行という極めて珍しい体験をしたおかげで‼?その走行性能の高さと望外に乗りやすい乗り心地に感動し、当時発売されていた二代目(現行)R8ではなくサイドブレードと呼ばれるアクセントが綺麗で自分好みでありS-Tronicと呼ばれるAudiお得意のツインクラッチ搭載の初代R8の後期型を探すこととなりました。
2014年式Audi R8 5.2Lの中古車との出会い
(左が自分のマセラティグラントゥーリズモ、右が乗り換えることになるR8)
R8に関する情報はランボルギーニ・ガヤルドに比べると少なく、試乗記なども多くはなかったので二の足を踏んでいたら神様が(懇意にしているAudiディーラーの店長さん)さじゃんさんが探してる丁度よい程度も良いR8入りました!と囁かれ見に行くとご覧の通りの透き通ったブルーのR8が。自分のマセラティと並べてみてもそのキャラクターの違いに驚きつつもグラントゥーリズモも本当に気に入って7年も乗っていたので、乗り換えるまでに相当悩んだことを覚えています。
しかし、この近未来的フォルムと白いレザーの内装やシルバーカラーのサイドブレードと呼ばれるアクセントが非常に印象的で素直にカッコいいなと思っていました。フェラーリとランボルギーニ、イタリアをいやスーパーカー界を席巻する2大ブランドに乗りたい!と切望してきてある意味ではグラントゥーリズモでフェラーリエンジンは7年も堪能。NAでしかもV10エンジンという現代においては絶滅危惧の危機に瀕しているレガシィ的モデルに乗ってみたいと決断。マセラティグラントゥーリズモから乗り換えることになりました。
完全2シーターモデルは過去に乗っていたPORSCHEボクスター以来で、普段使いの利便性や取り回しに不安もありましたがMRレイアウトのスーパーカーに乗れるチャンスはもう無いかもしれないと覚悟を決めてサーキットで得た感触を思い出し楽しみに納車を待つことに。
内装のコンディションも非常によく24000Kmという走行距離を感じさせない状態の良さで自分が探してるR8の条件に完全にマッチしたことも決め手となりました。しかし納車までに2ヶ月近くを要しカスタムすることになるのですが、どこをカスタムしたのか?なぜフェラーリ、ランボルギーニではなくマセラティ、Audiなのか?その辺もまた後編でお話できたらと思っています。
Audi R8は本当に素晴らしい車です。しかし、日本においては本当に情報が少なくオーナーの方も発信されている方が少ない印象でした。今後この希少で素晴らしいR8に興味を持ち購入を検討される勇者に向けて参考になるように頑張りますので次回もお付き合いいただけたら幸いです。