韓国ドラマの制作費は日本の映画級！さじゃんです。最近立て続けに様々なNetflix作品、スタジオドラゴン作品をご紹介してきましたが当チームのチーフデザイナーのSilverさんが漫画が原作の韓国ドラマは現地で結構ヒットしてるよと言うお話を記事に書いてくれました。
制作費も日本の比ではなく、トッケビや梨泰院クラスでお馴染みの制作会社スタジオドラゴンのVFX技術も映画並みのクオリティで世界配信を見据えたドラマ作りが近年の韓国ドラマの特徴と言えると思います。本日ご紹介するのはNetflixオリジナルシリーズ「悪霊狩猟団カウンターズ」になります。まずこのタイトルが全く良くないのでなかなか見る気がしないという方もいるかと思いますが、ぜひ2話ぐらいまで見ると一気に引き込まれる展開ですのでご紹介していきたいと思います。
韓国の菅田将暉ことチョ・ビョンギュ主演
この写真が主演のチョ・ビョンギュ。個人的な意見かもしれませんがめっちゃ菅田将暉に似ていると思いませんか？
カウンターズの主要メンバーのNetflix Koreaの動画を見ていただいてもチョビョンギュがめっちゃ菅田将暉に似てて個人的には大好きな俳優さんになりましたｗ
25歳とのことですが、高校生役もめっちゃ似合ってて日本なら酒類販売の年齢確認されそうな勢いに見えました。そんなチョビョンギュが演じるのは、過去に事故で両親を亡くしながらも懸命に生きるソムンというごく普通の高校生。ある日突然、天の命により悪霊狩猟団のメンバーとしてスカウトされるところから物語は始まります。
この世とあの世をつなぐ物語
白い服を着た、神の使いにカウンター（悪霊を倒す使徒）に任命されたソムン。彼と白い老女は対であり彼が死ぬと老女の魂は違う人間に移ります。そんな死後の世界のルールやしきたりがこのお話の原点でありますが世界観としては
鬼=悪霊である実写版鬼滅の刃的ストーリーだったりもします
人間に害を及ぼし、人間を殺害する悪霊を倒し天に召喚（地獄に送る）仕事をするのがカウンターの存在意義です。そのためにアベンジャーズ的な特殊能力を使えるようになったり自分とは違う特殊能力を使う仲間たちに出会いソムンが成長していく物語でもあります。この辺のややファンタジー的設定も丁寧に幾度となく説明され回を重ねるごとに自然に頭に入ってくる作りは、
放送時間に囚われない韓国ドラマならでは
だと思っています。しかも説明口調ではなくサイドストーリーの中にこの世とあの世の世界観がしっかり描かれているため、もしかしたら本当にこういう世界もあるのかと感じたりもしてしまいます。
最新のVFX技術とカウンターズの家族の絆
チームのお母さん的存在のヨム・ヘラン演じるチュ・メオク。彼女は息子を水難事故で亡くし仮死状態だったところをカウンターになることを条件に蘇生し現世に戻ることを選択します。
カウンターズのメンバーもみなそれぞれの悲しみを乗り越え今を生きており、そうしたバックボーンも丁寧に描かれています。
圧倒的な戦闘力を誇る、ユ・ジュンサン演じるカ・モタク。彼は主人公ソムンの両親の同僚であり元警察官。しかし、とある事件に巻き込まれソムンの両親と共に同時期に亡くなってしまいます。
付き合っていたはずの同僚の後輩の事も記憶喪失で忘れてしまいますが、カウンターズになることを条件に現世に舞い戻ったモタク。大活躍ですし、人間性も熱く個人的にはカウンターズの一番の推しキャラクターです。
キム・セジョン演じるト・ハナは過去に家族を惨殺された悲しいキャリアの持ち主。チームのヒロインでありソムンの姉的、彼女的ポジションとして圧倒的な存在感が。キム・セジョンはガールズグループ「gugudan」の一員としても2020年の解散まで活躍した元アイドル。そんな感じを微塵も感じさせない男っぽい役柄と派手なアクションもこなす本格女優って感じのハナ役は適役だと思いました。
そんなカウンターズのメンバーに迎え入れられるソムン。彼の人間的な成長や本当の家族のような4人の絆がこの悪霊狩猟団カウンターズ（このタイトルホント微妙ですが）の魅力の一つとなっていると思います。
物語は当初、悪霊狩りから確かにスタートするのですがソムンとカモタクの過去の因縁も絡み合いながら、
仲間と巨悪を撃つ王道の韓国ドラマストーリー
へと展開していきます。仲間と巨悪を撃つドラマと言えば梨泰院クラスやヴィンツェンツォなんかが有名ですが、
水戸黄門的な予定調和的だと分かっていても痛快に感じてしまうのでシナリオの良さや最新のVFXを駆使した映画並みの映像美にもその秘密はあるように感じます。
漫画が原作にハズレ無し？
漫画が原作の韓国ドラマの代表作と言えば梨泰院クラスがあります。昨年大変な大ヒットとなり日本でも見た方は多いかと思います。今回の悪霊狩猟団カウンターズ（まじでタイトルがイケてませんがw)もこちらの原作漫画が存在します。こちらの漫画版のポスターと今回のドラマのポスターとの一致感がすごすぎて制作陣が原作へのリスペクトがすごいなと感じてしまいます。
難しい話は一切なく、死後の話やカウンターの契約の話など肩の力を抜いてみてもちゃんと理解できますので2021年上半期のオススメドラマの一つとしてご紹介させていただけたらと思います。
