最初のモデルがGalaxyの本国である韓国で発売されてから3年、とうとうNTTドコモがフォルダブルスマホのパイオニアであるGalaxy Foldシリーズに本格参入しました。9月の発表会直後に予約し10月6日に発売され約10日間ほど使用した感想と開封の儀を含むファーストインプレッションをお届けしたいと思います。
折り畳める液晶に感じる未来感がすごい
今回のドコモ初(auは昨年前モデルのFold2から日本導入済み)のGalaxy FoldシリーズのGalaxy Z Fold3 5Gですが防水が搭載されたりおサフケータイに対応したり(日本市場のためのローカライズ)折り畳める液晶の強度やリフレッシュレートが改善されたりと現代のストレートタイプのスマホの最高峰と同じスペックとして今年発表され世界各国で多くの予約を獲得しているという報道が。
韓国や中国でも大きな話題を呼び、100万台以上の予約を獲得しているとのことで日本のみならず世界中で
進化しきった現代のストレートタイプのスマホへ風穴を開ける
Samsungの挑戦は3年目で実を結び始めたと言えるかと思います。私さじゃんもFoldシリーズが発表された直後から韓国版や香港版の購入を検討したほどこのシリーズが気になってましたし、いずれ絶対に買おうと決めていました。しかし、折り畳める液晶の悪評であったりドコモからの発売がなかったりおサイフケータイの対応が無かったりと実際に購入するにはハードルが高かったのも事実でした。しかし、日本発売され237000円という安くない価格でしたが手にした瞬間、電源も入れてないのに
”この感動は初代iPhoneやiPadを手にした時に近い”
と感じで心から買ってよかったと思いました。箱を開けた瞬間、タブレットにしか見えない本体が。これが折りたたまるなんてにわかに信じられません!w
同包された注意書きには折り畳める液晶のメイン部分にははじめからフィルムが張ってあり、サードパーティ製のものは貼らないようにと。初代のFoldはこのフィルム問題で炎上した過去もありますのでSamsung側もドコモ側もユーザーにしっかりと”新しい時代の液晶画面の使い方”を注意していきたいという意図を感じました。
内容物はクイックスタートガイドとケーブルのみのシンプルなものでAppleにインスパイアされたのが伺えるミニマムさですね。
こう見るとGalaxy Tabを買ったのではと思ってしまうほどの普通のタブレット感ですが折りたたまるなんて。。。w一通りの初期設定や既存のスマホからデータを移行しました。ここは通常のAndroid同士の機種変更手順と変わりませんでした。
折り畳めるタブレット!(タブレットになるスマホではない)
iPhone13Proで撮影したのですが、液晶画面を撮影するとき特有のモアレが出てしまって多少画面が汚く見えますが実際はかなり高精細な液晶画面です。当ブログを表示ました。畳んだ状態のセカンドディスプレイですがここだけみると”少し細長いスマホ”です。メインのタブレット状態でも文字入力は可能ですが10日間ほど使用して自分は、
・文章作成や文字入力はセカンドディスプレイ
・動画視聴やSNS利用はメインディスプレイ
と自然と使い分けをしていることに気が付きました。メインディスプレイの分割キーボートタイプ(iPadなどど同じ)も利用はできるんのですが、細長いスマホ状態のサブディスプレイが望外に持ちやすく入力しやすくこのありそうでなかった細長いスマホが実は結構使いやすいと思っています。
液晶の真ん中に折り目がありますが、実際に目にすると全く気になりませんしセカンドディスプレイとの情報量の違いに圧倒されます。この時点でかなりの未来感を感じることが出来アーリーアダプターとして遅すぎるとも感じたフォルダブルスマホデビューでしたがかなり最初の段階から満足感は高かったです。
折りたたんでの使用も可能でニンテンドー3DSライクにゲームパッドの利用もできます。(自分はスマホでゲームはしないので分からなのですが)
便利なのがこの状態でカメラを起動すると上画面にプレビュー、下画面にシャッターボタンと分割表示され撮影した画像も下にプレビューされます。大画面であることのみならず2画面利用のメリットをSamsungはこの3年間で突き詰めてきた感じがします。
You Tube動画もサブディスプレイでも視聴可能ですが、
メインディスプレイでの没入感や迫力はタブレットそのものであり、2カラムのサムネ表示で目的の動画も見つけやすくなっています。結論から言うと、タブレットにもなるスマホではなく折りたたむことができるタブレットという立ち位置が正確なような気がします。タブレットをコンパクトに持ち運び、必要ならばサブディスプレイでスマホのように使える!これがGalaxy Fold Z 5Gシリーズなのだと思いました。このデバイスをスマホと捉えると、厚い、文字入力に癖があるなどデメリットが強調されることもあるかもしれませんがタブレットが基本で時にスマホライクに使えると思っていただけたらと。
購入したばかりのiPhone13Proとの比較
日本で自分だけかもしれませんが、購入したばかりのiPhone13Pro外箱の比較をしてみました。
この時点で大きさの差を感じるかと思います。しかし、代わり映えないiPhoneシリーズの箱と比べてもワクワク感や新しいイノベーションを感じると言った雰囲気はGalaxyに一日の長があると思います。
Galaxyの方をダークモードにしてしまい、単純比較とならず申し訳ありませんがiPhone13Proと比較するとこれほど細いのかと思います。利点はポケットなどに入れやすく片手で持ちやすいくなっており、逆にiPhoneはストレートタイプの最高峰として親しみやすいインターフェイスがやっぱり使いやすいかなと思います。
しかし、開くとiPad miniほどのサイズのタブレットが登場しブログの写真が迫力を持って眼前に広がります。iPhone13Proの液晶も非常に高精細ですがこうして比較するとやっぱりFoldの大画面で読む電子書籍や動画、こうした文字コンテンツは読みやすいなと言わざるを得ません。
カメラの大きさ比較ですが、巨大化されたiPhone13Proのレンズが目を引きますがZ Fold3のカメラも3眼仕様となっており今後はカメラの比較もお届けしたいと思っています。やはり、閉じているとスタイリッシュな狭めのスマホの印象で本当にこの細さが持ちやすいのです。
開いてもiPhone13Proの横幅の2倍までは行かずタブレットとして保持していると非常に軽く感じます。(iPhone13Proは203g/Galaxyは272g)スマホと、タブレットを同時持ち歩いているのに272gで済んでいると考えると驚異的な軽さでありすごい技術だと言わざるを得ません。
肝心の折りたたみ時の厚みですが、実はiPhone13Proの2枚分よりは薄いのが分かりますでしょうか?ポケットに入れても予想よりも細いせいか嵩張らず、軽いので個人的には携帯性にも優れているかと思います。
ここまでのレビューで十分自分の熱意が伝わったかと思いますがwリアルをお届けする本能ブログCEOとしては裸のレビューではなく普段使いのケースのレビューをしていきたいと思っています。
ケースに入れても畳んだ”細さ”の優位性は変わらず
Samsungの純正別売りレザーケース(10000円!)に入れた状態のサブディスプレイとCasetifyのiPhone13Proとの比較です。細く長い優位性は変わらず片手で持ちやすそうなのがお分かりいただけますか?
特段iPhone13Proが横長と言う訳ではないのですが、Fold3細長いためか横長に見えてしまいます。
厚みです、いかがでしょうか。実は畳んだ状態でかつケースに入れると厚みに大きな差はなくなってしまうのです。こういった生のレビューを今回はお届けしようと思っていたのでいかにFold3のパッケージングが素晴らしいかお分かりいただけるかと思います。厚い厚いとディスっているテック系のブロガーはこれを見ても同じことが言えるのでしょうか?
唯一のデメリットはバッテリー
そうなんです、バッテリーがApple製品のような使用感で使っていくと圧倒言う間に減っていき朝ほぼ満充電にして夕方には20%台といったことろで24時間触らなくても(液晶を起動しなくても)恐らくバッテリーは待機できない感じの持ちなのです。アップデートで改善されるかもしれませんが、iPhone13Proは3100mAhに対してFold3は4400mAh。一見多いように見えますが、サブディスプレイメインの運用でもiPhone13と比較しても6割程度しか持たないように感じます。個人的に唯一の欠点はバッテリーであり、ここを気にしての運用は嫌なので今までより気にして充電するようにしたりモバイルバッテリーを持ち歩くようにはなりました。Fold4で改善せれるのかはたまた、ソフトのアップデートで良くなるのかその辺も今後お伝えしていければと思います。
好きすぎて長くなりましたが、スマホとタブレットを同時購入したと考えれば23万円強の値段は高いとは言えずかつ”折り畳める液晶を所持できる”という未来感を込みにすれば安いとさえ感じます。iPadシリーズが防水に対応していない中、防水タブレットとしても活躍してくれあらゆるシーンでの優位性を感じずにはいられません。今後も先にご紹介したiPhone13Proとの比較やカメラ性能テストも行っていきたいと思いますので購入検討の方や気になっている方への有益な情報提供を目指していきたいと考えておりますのでまた読んでいただけたら幸いです。