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衝撃体験!「陸上自衛隊広報センターりっくんランド」とは一体なんなのか!?潜入してみた。

みなさんこんにちは、トモGPです。昨年のシン・エヴァンゲリヲン劇場版の公開を経て年末には現在も開催中の庵野秀明展なども訪れ、最近は監督の過去作品やルーツとなる作品を見直す機会も多くなりました。そんな庵野監督の作品に共通すること、それは”実在する軍用車両や軍艦などが作中に多く登場する”ということです。庵野監督の”戦艦好き”は有名な話でなんと海上自衛隊のドキュメンタリーDVDの監修まで手掛けてしまうほど。そんな監督に触発されてか自分も実際の軍用車両や軍艦に興味が湧いてしまい、先日埼玉県は朝霞市にある「陸上自衛隊広報センターりっくんランド」を訪れてきましたので今回は紹介していきたいと思います。

日本に数多くある自衛隊広報施設

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(陸上自衛隊公式HPより)

自衛隊とは?

自衛隊は、自衛隊法に基づき、日本の平和と独立を守り、国の安全を保つために設置された部隊および機関。 事実上の軍事組織であり、国際法上は軍隊として扱われている。 陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊の3部隊から構成され、最高指揮官たる内閣総理大臣および隊務統括を担う防衛大臣による文民統制の下、防衛省によって管理される。(Wikipediaより)

「自衛隊」もちろんその存在は知っていますがその組織形態だったり詳しい活動内容等については実はあまり良く知られていないイメージがあります。軍隊ではなくあくまで国防のために組織された機関である自衛隊の主な役割は大きく分けて、

・国の防衛

・災害派遣

・国際平和協力

この3つになります。

さらにその仕事内容は多岐にわたるため陸海空とそれぞれの得意分野を活かせるように、

・陸上自衛隊

・海上自衛隊

・航空自衛隊

が存在するのです。

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中でも陸上自衛隊の組織は日本の最大規模を誇る防衛組織なので、日本全国北から南まで約160ヶ所にも及ぶ駐屯地が存在します。日本列島を大きく5つの区域に分けそれぞれに方面隊を配置するとにより、あらゆる事態に迅速な対応が可能となっているのです。そしてその自衛隊の活動内容や歴史などを展示する広報施設が、実は日本には数カ所存在します。

陸上自衛隊広報センターりっくんランド(埼玉)

陸上自衛隊善通寺駐屯地 乃木館(乃木資料館)(香川県)

陸上自衛隊新発田駐屯地 白壁兵舎広報資料館(新潟)

海上自衛隊呉資料館 てつのくじら館(広島県)

海上自衛隊鹿屋航空基地資料館(鹿児島県)

海上自衛隊佐世保資料館 セイルタワー (長崎県)

航空自衛隊浜松広報館 エアーパーク(静岡県)

なんとこれだけの広報施設が実は日本には存在するのです。

www.tryangle-web.com

そしてもし軍艦だけを間近で眺めてみたい!というのであれば、横須賀の民間の会社が運営する「YOKOSUKA軍港めぐり」という大人気の軍港クルーズもあります。シン・エヴァンゲリヲン劇場版の後半にある戦艦バトルに衝撃を受け、庵野監督の「不思議の海のナディア」や監督のルーツとなる作品のリメイク「宇宙戦艦ヤマト2199」を見た後だったので本当は軍艦や潜水艦などを実際に見てみたかったのですが、この季節の軍港クルーズはめちゃくちゃ寒いらしいという情報ととにかくその施設のネーミングに魅力を感じ今回は「陸上自衛隊広報センターりっくんランド」を訪れてみることにしました!

陸上自衛隊広報センターりっくんランド

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www.mod.go.jp

先程挙げた広報施設のなかでもずば抜けて砕けたテイストのウェブページ、それが「陸上自衛隊広報センターりっくんランド」です。

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そして”りっくん”とはウェブページ上で確認できるこの右側のかわいいキャラクターらしいのですが、施設内ではほとんどお目にかかることは出来ませんのでそこはあまり期待なさらぬようお願いします。

 

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「陸上自衛隊広報センターりっくんランド」の場所は埼玉県は朝霞市にある陸上自衛隊朝霞駐屯地内にあります。正確には朝霞駐屯地入り口の脇にあるのですが、ウェブサイトの雰囲気から多少なりともポップな雰囲気の施設なのかと思いきや全くそんなことはなく、パッと見はどこがりっくんランドなのか全くわかりません!w。このまま朝霞駐屯地に突入か?と思いきや右手に見えてくるシックな建物にあるデカデカとした”陸上自衛隊広報センター”の文字!、そうですここが今回の目的地陸上自衛隊広報センターりっくんランドなのです!ちなみに”りっくんランド”の文字はどこにも見当たりませんのでご注意をw。

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建物入り口の看板を見てようやくこの場所で合っていることを実感、係の人に予約の旨を伝えいよいよ入場です。ちなみに自分が訪れたのは2022年1月だったのですが、当面の間は3密を避けるため完全予約制となっています。予約は来館希望日の3日前までに済ます必要があり、来館時間は、10:00〜11:30、13:30〜14:50、15:20〜16:40の3パターンから選ぶことができますので詳しくはウェブページをご覧ください。

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市役所のような通路を抜けると大きな吹き抜けのメインホールがあるのですが、まずいきなり目に飛び込んでくる本物のパラシュートにビックリします!陸上自衛隊第一空挺団が実際に使用するパラシュートが展示されているのですが正直こんなに大きいものだとは思ってもいなくて、その大きさと迫力にしばらくその場を動くことが出来ませんでした。そしてパラシュートばかりに気をとられていますがもちろん他の展示物も大変興味深いものばかりです。

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空挺団が実際に身に纏う服装から

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実際に装備する銃火器などまずその重さにに本当に驚きます。パラシュートだけでも約25kgでその他の装備が約30kgだとしてもそれだけで50kgオーバー!隊員の方達には一体どれだけの体力が必要とされるのか想像もできません。

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有事の際の装備や、

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防弾ベストは実際に着用することが可能なのですが感染対策の一環として残念ながら現在は出来ませんでした。

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偵察用オートバイとなっていますが災害派遣時に大いに活躍するのも実はこの悪路に強いオートバイとのことでした。

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そしてホールの真ん中に展示されているド迫力のヘリコプターBell AH-1 Cobraです。大きすぎてカメラに入りきりませんw。

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もちろんコクピットの中も近寄って見ることが可能です。

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庵野監督のシン・ゴジラの作中にも登場するあのヘリです。

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戦闘のための道具とはわかっていながらもやはり本能的にカッコいい!と思ってしまうのは男子ならではと言いましょうか、やはり無条件にワクワクしてしまうものです。

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機首に装備されている可動式ガトリング砲です。

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根本のメカメカしさがたまりませんw。

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そしてその奥ではなんと16式機動戦闘車を間近で見ることができます。

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銃火器ばかりではなく各種事態発生時のために蓄えられている糧食の展示もありました。

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3年間の長期保存が可能で飽きない様に和洋中のバランスが考えられているとのことですが、そのメニューの多さに本当に驚いてしまいました。もちろん温めて食べることも可能で屋外での長期間に及ぶ任務における”食事”という要素が、隊員の士気を維持するにあたりにいかに重要視されているのかがよくわかりました。

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視聴覚室の様な一室ではアトラクションの1つとしてVR体験をすることも可能です。まるで文化祭のような手作り感の溢れる微笑ましい雰囲気ですがその内容は非常に硬派、もはや気分は体験入隊です。今にも鬼教官の怒声が耳元でひびきわたりそうです(あくまで個人の勝手なイメージですw)。

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パラシュートによる降下体験から戦車の乗車体験や砲撃体験まで迫力満点、まるで現場の温度まで伝わってくるような臨場感で、自分はVRが初めての経験だったということもあり思わず椅子から転げ落ちそうになってしまいましたw。

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また屋外には数々の戦車が並べられておりその光景は圧巻の一言!

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まず戦車自体を生でみたことがありませんのでヘリコプター同様にその存在感に圧倒されました。一言で表現するとしたら正に鉄の塊、とにかく重厚感が半端じゃないのです。

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ここまで一度に様々な種類の軍用車両を見る機会はこの先もまず無いと思います。実は年に何回か戦車やヘリの試乗体験や駐屯地の見学ツアーなど抽選により参加できる人気のイベントがあるのですが残念ながら今は全て中止しているとのことでした。とにかく普段目にすることが出来ないものばかりなので全ての展示を非常に興味深く観覧させていただきました。

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当たり前ですが施設内で働かれている職員は自衛隊員の方々なので皆さん制服は迷彩服を着用されています。やはりそのビジュアルは多少インパクトがありなぜか自分まで身の引き締まる思いになってしまうわけですが、案内してくれた自衛隊員の方々は皆にこやかで本当に優しい方達ばかりでした。それでもどこかしら緊張感の漂うオーラの様なものを纏っているのは、自分には到底計り知れないような日々の訓練の厳しさであったり万が一の事態に備えての緊張感が常にあるからなのかなと思いました。

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今回この施設を訪れて強く感じたこと、当たり前ですがそれは”戦闘装備や銃火器など願わくば実用されるのは映画の中だけであって欲しい”ということです。そしてそれはもちろん自衛隊員の方々でも自分の様な一般市民でも皆同じ気持ちなのだということなのです。教科書やニュースだけでは得ることが出来ない知識や体験が盛り沢山の「陸上自衛隊広報センターりっくんランド」、子供から大人まで楽しめること請け合いですので皆さんも機会があれば是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。