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ハズレ馬券は経費にならない!?じゃい氏の6400万円納税問題とは?【競馬】【税務署】

生涯収支マイナス500万円君です、ホントです、さじゃんです。最近競馬界隈で話題になっているニュースがあります。

お笑い芸人インスタントジョンソンのじゃいさんが、2020年に川崎競馬(地方競馬)のトリプル馬単(複数の3レースの1,2着を完璧に当てる)を見事的中。6400万円の払い戻しを受けました。このことはYou Tubeでも実況されていたので今でも当時の様子を見ることが出来ます。

この馬券はいわゆるロト6のように的中者がいなければキャリーオーバーする、宝くじに近いような天文学的な的中率の馬券で昔からの競馬ファンからは邪道と呼ばれるような運要素が強い券種だったりします。

しかし、芸人としての知名度よりもプロギャンブラーとしての知名度のほうが高いじゃいさんですから馬券師としてのセンスとして的中させたのは素晴らしいの一言に付きますし、自分もYou Tubeで配信されるじゃいさんの予想情報は的確なので参考にするほど。つまり、じゃいさんに関してはラッキーパンチではなく”赤字になっても買い続けて”自分の予想理論を貫きマラソンを完走するような気持ちで当てた馬券とも言えるかもしれません。

馬券は急に当たらないし収支は急にプラスにならない

毎週毎週、馬券を買っている自分とすれば(中年になった自分は嗜む程度なので少額ですが)20年以上の競馬歴の中で収支がプラスになりはじめたのは、ここ1〜2年。つまり冒頭の枕でも書きましたが、粗品じゃないですが生涯収支はマイナスなのは確実なのです。(正確ではないですが20年で500万以上はw)つまり、当てた!当たった!とニュースになれば(自分で発信してしまえば)公になりますし的中金額だけが注目されますが、馬券師はみな

大量のハズレ馬券(赤字収支)の上に成り立っている的中

なのだということを身にしみています。しかし、良い格好したい男性はハズレ馬券の収支を言わずに的中した時に大きく自慢するので一般の方はさぞかし儲けているような印象を受けるのです。

過去にも巨額納税馬券の裁判が

競馬界隈ではこれまた有名な方に、1億5000万円を競馬で稼ぎだしその納税を求められ最高裁まで争った卍さんという本まで出版した方がいらっしゃいます。

この方はすごくクレバーで我々一般馬券愛好家とは一線を画し、独自のソフトウエアを開発JRA全レースを賭博対象として回収率が上回るものだけを自動計算で購入してた買い方です。(FXの自動売買みたいなイメージです)結局この判例ですと、ハズレ馬券は経費に認められたわけですが現在でもこの判例に基づき馬券の納税の扱いは正式に国税庁のHPにも記載されています。

競馬の馬券の払戻金に係る課税について|国税庁

つまり、一時所得か雑所得かで考え方が変わりますと。簡単に言えば

税務署(国)が駄目なら駄目でOKならOK

ということに変わりありません。自営業をしていて税務調査経験者である自分やホッピーなら分かるのですが”お上の言うことは絶対”なのです。つまり、競馬やビットコイン(利益には当然課税されます)に巨万の富の夢を見るのは良いのですがその先の税金に触れる人が少なすぎてポジティブな一面だけが日本では独り歩きしているように思います。

じゃいさんは馬券からの引退を宣言

2021年に税務署職員さんが訪ねてきたことを報告。いわゆる税務調査が始まりましたがきちんと納税処理をしていたじゃいさんは通帳や帳簿的な資料の調査に協力したそうです。しかし、出た結論は

マンションを買えるぐらいの納税義務が発生

したとのこと。おそらく例のトリプル馬単の6400万円分にまるまる課税されたと思われます。(正確な追徴額をYou Tube上では言っておりませんが)借金は納税は破産しても義務を免れるわけではありませんのでじゃいさんは仕方無く奥さんや親に一時的に借金して返済したそうです。

中央競馬や地方競馬が馬券を買いやすくインターネット投票を推進し、巨額の費用をかけて若者を中心に馬券を買わせようとしているのに当てたらこの現実は流石に競馬ファン、馬券ファンの自分も結構冷めてしまいました。

中央競馬(JRA)の購入キャンペーン

地方競馬のキャンペーン

こうしたブランディングとは裏腹に、収支がプラスになったとたんに巨額納税の現実を突きつけられるのです。JRAの売上高は年間9000億を超えると言われております、その売上で競馬場の運営や働く人達の給与が賄われております。しかも、馬券を購入する時点で”控除率”というなの税金を25%払っているのです。

馬券は同一レースをかけた人たちのお金の総額を分配して配当金を払っており、例えば100万円の売り上げたレースがあるのなら参加者は80万円を取り合って予想すると思ってください。

個人的には、じゃいさんの意見に賛成で馬券や公営競技のプラス収支は無税にすべきだと思います。そもそも”プラス収支の人のほうが圧倒的に少ない”にほかなりませんし、その少ないプラス収支の人の発信力、影響力によって公営競技の一定の人気が保たれていると思うからです。つまり、

ギャンブルで生活できて家すら買った人がいるんだという夢

を壊すと、賭場に参加する人数が減ってしまうと思うから。もちろん破産したり人生を壊すほどの賭け方はしてはいけませんが適度に楽しんで適度にプラス収支ぐらいであれば良いのですが今回のWIN5(JRAのロト6馬券)やトリプル馬単のように一撃でウン千万のような巨額馬券がゆめゆめ当選してしまうとこのような結果になり夢も見れなくなってしまうからです。

自分は馬券で大儲けしたい!という欲は全くなくなり馬券は好きですが、応援している馬が勝ってくれたら嬉しい!小さい金額でも当たったら嬉しいと思うロマン派的な馬券師ですので回収率をさほど気にしたことはありませんが、本気でFXや仮想通貨で生計を立てたいと思っている方が居ても良いような気がします。しかし、そうした夢を追う人に絶望的な結果を突きつけた古い時代の法律は流石にリファインすべき時代に突入したような気がしています。