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”映画『Air(エア)』レビュー  エア・ジョーダン誕生秘話をアツく描くビジネスストーリー【NIKE】

バスケットとスラムダンクは青春の1ページ。さじゃんです。今日は先日ご紹介したスラムダンクの映画と共通項のテーマであるバスケ、しかもあの神が降臨した80年代のNBAとNIKEを取り巻く物語映画『Air』(邦題エア)を観てきました。

映画『Air』はエア・ジョーダン誕生秘話を描いた感動的な作品でマット・デイモンとベン・アフレックが監督と総指揮をつとめ今回も見事なコラボレーションを披露しています。史実に基づいているのでネタバレありナシと言う観点あの映画ではないですが個人的には好きな映画でしたので魅力を掘り下げ当時のNIKEの社員の情熱やスポーツマンシップそして80年代と言う時代性を捉えた演出が散りばめられ秀作になっと感じています。今回は皆さんが映画館にに少しでも足を運んでいただけるように全力でレビューしていきたいと思います。

1984年NBAに神が降臨した

『Air』は1984年というバスケットボール界を変えるエピックイヤーを舞台にしています。当時のナイキはコンバースやアディダスに次ぐ第3位の売り上げに留まっていた時代であり現在のような巨大スポーツ企業ではありませんでした。80’sの音楽やファッショントレンドも忠実に再現し当時の空気感を体感出来る点も個人的には好きなポイントでした。

物語は、ナイキのCEOフィル・ナイト(ベン・アフレック)が、営業マンソニー・ヴァッカロ(マット・デイモン)にバスケットボール部門の立て直しを命じるところから始まります。当時、ナイキは「ダサい」と選手から敬遠されていたが、ソニーはその状況を打破するために新人プレイヤーであったマイケル・ジョーダンとのコラボレーションを画策します。

そこから"エア・ジョーダン"が誕生しバスケシューズ業界に革命を起こすまでの物語が展開されます。映画の見どころはソニーが持つ類まれなスターを見分ける嗅覚と、スポーツを愛する心とアスリートに対するリスペクトの気持ちが描かれている点です。

また、ジョーダン側を代表して交渉に臨む母親デロリスが息子の才能に値する条件を堂々と突きつけてくる場面も印象的です。当時はシグネチャーグッズのインセンティブを選手側が受け取るというスキームにはなっておらず、デロリスが息子の可能性を信じて契約の条件として生涯に渡り”エアジョーダンブランドの数%を家族が受け取るべき”という企業側にとって驚天動地の条件を飲ませます。こうした交渉を通してウィンウィンの関係が本来の企業と選手側があるべきスポーツマンシップの姿でありそれがアメリカのNBAのNIKEの繁栄の基盤になっていることが伝わってきます。

本作はNBAファンやマイケル・ジョーダンファンそしてNIKEファンにはもちろんオススメですが情熱をもって仕事に取り組む姿が描かれたビジネス作品としても非常に秀逸です。マット・デイモンとベン・アフレックのコンビが今回再び結集し(グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち・ライブ・バイ・ナイト・ドッグマなどの多数の共作があり)それぞれの役柄を見事に演じ切っている点も見逃せません。

映画の演出面においても監督のベン・アフレックは緻密なあらすじ省略の技術でテンポを損なわず観客にストーリーを的確に伝えています。その演出は当時の背景をすべて説明しなくてもマイケル・ジョーダンのストーリーはある程度認知されていると言う観客への信頼に裏打ちされており映画の世界観が一層深まりストーリーに没頭出来るようになっていると思います。『Air』は現代の若者たちにも響く作品であり、フェアネスの尊さを訴えかけるメッセージが込められています。早くもアカデミー賞の候補に挙がっているのも個人的には納得できる映画でした。

まとめ:どんな方にオススメか

・NBAファン:バスケットボール界の歴史的瞬間や選手たちのストーリーに興味がある方。
・マイケル・ジョーダンファン:彼のキャリアやエア・ジョーダンの誕生に興味がある方。
・スニーカー愛好家:ナイキの歴史やスニーカー業界の舞台裏に興味がある方。
・マット・デイモン&ベン・アフレックファン:このタレントあふれる俳優コンビの共演作品を楽しみたい方。
・ビジネスやマーケティング視点:スポーツビジネスの成功事例や戦略を学びたい方。
・当時のスポーツビジネスに興味がある:スポーツ界の倫理や価値観に興味がある方。
・80年代の文化やファッション:当時の雰囲気やトレンドを楽しみたい方。

映画『Air』はエア・ジョーダン誕生の秘話を通して情熱・スポーツマンシップそして80年代の時代性を見事に描き出した感動作品です。マット・デイモンとベン・アフレックの素晴らしい演技と緻密な演出によってこの物語に強く引き込まれ鑑賞後はNIKEやエアジョーダンブランドに対する見方が変わるかと思います。NIKEファン、ジョーダンファンだけではなく、情熱を持って仕事に取り組む姿を描いた作品としても見逃せない一本で新社会人にもぜひ観ていただきたい映画となっております。単館系での劇場での上演がメインとなりますのでお近くの映画館でぜひ観ていただければと思います。