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相撲版スラムダンク!ネットフリックスオリジナル”サンクチュアリ”が素晴らしすぎた【大相撲】

好きな力士は白鵬。さじゃんです。今日はネットフリックスにて5/4から配信が開始されているオリジナル新作ドラマ「サンクチュアリ」についてレビューさせていだきます。

日本のみならずアジア圏や世界でもランキング入りしており大きな話題となっています。本作の舞台となるのは日本の伝統競技である相撲の世界。一見、時代錯誤の日本文化の遺物のように感じられる相撲が現代の若者たちとどのように交錯するのか。これが「サンクチュアリ」が描き出す非常に興味深い視点なのです。著名人も多く称賛する中ホリエモンこと堀江貴文さんもFacebookで大絶賛!

という訳でネタバレはしない方向でサンクチュアリの魅力を限りなくお届けしようと思っています。

相撲界(各界)の悪しき習慣も描き切る

物語の主人公は北九州出身の高校生、一ノ瀬ワタルさん演じる小瀬清(後の猿桜)。彼は親方・猿将(ピエール瀧さん)にスカウトされ、借金漬けの母親のためそして金銭的に困窮する家族を救うため一攫千金を夢見て東京へ角界へと旅立ちます。入門早々から厳しいシゴキ(俗に言う可愛がり)と戦いながらも小瀬はなんとか相撲の世界で生きていく決心を少しづつ固めます。その彼の姿にはきっと視聴者のみなさんも青春時代に感じたであろう”挫折と希望”そして何より”成長の苦しさ”が投影され部活動などされていた方には共感できる部分も多いかと思います。

東京での相撲部屋での新生活が始まると小瀬さんはすぐに角界の厳しさと直面します。しかし、その一方で相撲に興味がなかった帰国子女の女性記者、國嶋飛鳥(忽那汐里さん)が小瀬の猿将部屋の取材をすることになります。飛鳥と小瀬二人の出会いは、互いの世界観を揺さぶるだけでなく観ている側にも新たな視点を提供します。

小瀬(猿桜)は始めて相撲の世界に触れるとその厳しさに驚きます。しかしそんな中でも、彼はイジメや対立関係にあった先輩や仲間たちと徐々に力を合わせて大相撲という荒波を乗り越えていきます。その姿はとても真っ直ぐで視聴者にとっても共感を呼び、スポ根ドラマ的であってスラムダンク的でも合って個人的には非常に好きな展開でした。

サンクチュアリは相撲の魅力を見事に描き出しています。土俵を円を描くように掃除する美しさ、毎日稽古終わりに土俵の中央に砂山を作って祀る儀式、断髪式といった、このドラマにであうまで一般人には知り得ないような儀式の数々に触れることが出来1500年の伝統の重みとその魅力と闇の部分をしっかりと描ききっていると思います。しかし同時に相撲界の厳しさや問題点を描き出すことで視聴者に相撲界の真実を突きつけます。今の時代にそぐわないシゴキの数々や星の貸し借り(八百長)など地上波や大相撲中継を担当するNHKでは触れることが出来ない暗部もいろいろと考えさせられるお話ではありました。

まとめ

私自身、相撲は小さい頃に夢中で観ていた以外は(曙、貴乃花世代)全くと言って良いほど詳しくありませんでした。しかしサンクチュアリを見て大いに感動し実際に大相撲を観てみたいという気持ちになりました。角界のリアルな描写、主人公小瀬(猿桜)の痛快な成長物語、そしてなにより相撲の魅力や親方や女将さんなどキャラクターに魅力的な人物が多く随所に感情移入出来る部分が詰まった作品となっていると思います。現代の若者たちが伝統の角界の世界に挑む姿は新たな時代と旧き良き文化がぶつかり合う様を見事に描き出しています。メイキングではトレーニングから力士としての稽古を約2年ほど取り組んだということで相当な制作費と役者さんの極限までの役作りを感じることが出来ます。

「サンクチュアリ」は、相撲が好きな人にはもちろん、そうでない人にもぜひ見て欲しい作品です。新たな視点で相撲の世界を描き出したこのドラマを通じて相撲の魅力を再発見しそして相撲の世界と向き合ってみていただけると、知っているようで知らない日本の伝統的な国技である”相撲”という競技を新たな視点で見ること出来るかと思います。全8話で見やすい長さですので一気見がオススメです!

大相撲の解剖図鑑

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