本能ブログ【大人の物欲全開ブログ】

■物欲全開メディア”本能ブログ”■ブロガー/コラムニスト■メンズファッション/カメラ/時計/猫/ヘルスケア/ガジェット/レビュー/投資/

横浜ラーメンの名店「丿貫(へちかん)福富町本店 」で”煮干し系”の概念が変わった!

麺類大好きトモGPです。蕎麦、うどん、ラーメンにパスタと麺類は分け隔てなく大好きなのですが、やはり調理方法であったり味付けに関しては好き嫌いがあります。今回紹介させて頂くラーメンは”煮干し系”、私トモGPはもちろんラーメンが大好きですが実はこの”煮干し系”が苦手だったりします。しかしそんな”煮干し系ラーメン”に対する自分のイメージを変えてくれたお店があります、それが今回紹介するお店”丿貫(へちかん)”です。

煮干し系ラーメン

数年前に堰を切ったよう様に一気に増えた煮干し系のラーメン店、煮干しラーメンの発祥は青森県の津軽地方といわれています。なんでも昔その地方で飲まれていた煮干しの出し汁を使用した味噌汁が原型だとか。とにかく一時期一気に全国に広まった煮干し系のラーメンですが当時何件か食べ歩いてみた率直な感想は「ただただ煮干しの香りが強くコッテリしていて粉っぽい」という少し残念なものでした。

今回紹介する"丿貫(へちかん)福富町本店"はいつも行列を作る有名店であることは知っていましたが、"煮干し系"ということもありで並んでまでもなぁ、と今まで入ったことはありませんでした。しかし自分もブロガーの端くれ、しかも横浜のラーメンについて何本か記事を書かせてもらっている身としてはもうスルーすることはできないということで今回初挑戦してみました!

丿貫(へちかん)福富町本店

”丿貫”初見では絶対に読むことができないこの店名は”へちかん”と読みます。先ほどからお伝えしているように”煮干し系ラーメン”で横浜ではとにかく有名なお店です。現在は横浜福富町本店の他に千葉や大阪そして鳥取にまで分店を持ちその名前は全国に広まりつつあります。

”丿貫”は元々は桜木町駅に近い野毛で間借り営業を行なっていたお店、しかしそのあまりの人気っぷりに周辺の飲食店に迷惑がかかる様になったことから現在の場所に移転してきたとのことです。メニューはスタンダードな煮干蕎麦の他約2品。なぜ約2品かというと煮干蕎麦以外のメニューは日替わりでその日にツイッターで告知されるからなのです。そしてラーメンのおかわりといえば博多の豚骨ラーメンに代表される”替え玉”ですが、ここ丿貫ではおかわりの麺のことを”和え玉”といいます。その理由は後ほど詳しくお伝えするとしてとにかく非常にこだわりの感じられるラーメン店なのです。

今回訪れたその福富町本店はJR関内駅から徒歩約5分の場所、JR根岸線の線路を境に内陸側の伊勢佐木町にあります。

歓楽街として有名な伊勢佐木町は大人の香りムンムンの怪しげな雰囲気が漂う街、そんな伊勢佐木町の片隅の細い路地に”丿貫 福富町本店”はあります。

入り口の脇に置かれた”丿貫”と彫り込まれた木の看板が目印、同じ様な店舗がならんでいますのでパッと見はどこがお店なのかよくわかりません。

しかし訪れるとわかるのですが3軒ほどお店を挟んだ先にコインパーキングがあり、大抵そこに行列ができていますのですぐにわかると思います。

訪れた日はお昼終了間際でしたので運良く並ばずに入店できました!

水はセルフサービス、入り口で割り箸と一緒にコップに水を汲み着席。ここでメニューの2列目、”オマール海老蕎麦”に海老大好き人間の自分は目が釘付けになってしまいましたがやはり初めての入店ということで今回は煮干蕎麦classicをうずら味玉トッピングでいただくことにしました。

そして約5分ほどでラーメンの到着です。おお、お世辞にも美味しそうには見えないビジュアル(申し訳ございません!)は正に写真で見ていた通り。加えて先ほどもお伝えした様に”煮干し系”が苦手な自分ですがここは意を決して飛び込んでみることにしました!

まずはスープから、いままで訪れた人気店もそうでしたがやはり人気があるのには必ず理由があります。こんな煮干し系ラーメンのスープは飲んだことがありません。煮干蕎麦という名前の通り煮干しを最前線に押し出す風味なのに全くと言っても良い程しつこくない。濃厚なのにまろやかでもありしっかりと塩分も感じられる。煮干し系によくある粉っぽさは皆無、本当にこんなラーメンのスープは初めてです。バランスが取れてるとは正にこのことか。

東京製麺製のストレート麺はハリもあり歯応えもちゃんと感じられトロッとしたスープもしっかりと絡みとってくれます。小麦の風味もたまりません。

チャーシューはまるでローストビーフかのようなに肉自体にしっかりと味付けがなされている上品な味わい。基本的にチャーシューは増量しない派の自分でも次回は追加してしまいそうな程柔らかくジューシーで美味しいです。全く脇役ではなくもはやこれとごはんだけでも十分な気が。ほんのり甘味のあるタマネギが煮干しの風味を中和してくれるようです。そのシャキシャキとした小気味良い食感が余計に食欲をそそります。

そしてこちらが例の"替え玉"ではなく"和え玉"、しかも自分が注文したのは"海老蟹味噌の和え玉"です。味付けがなされた替え玉の麺を、文字通りソースと和えてそのまま食べたり残ったスープに入れて食べたりするのですがこれがまた美味しい!

濃厚な海老味噌ソースは硬めに茹で上げられた麺との相性も抜群、もはやもう1つ別メニューを食べているかの様です。しかも麺の量は半分にもできるので普段替え玉を注文しない人でもこれはぜひ食べていただきたいと思います。

普通のラーメンではスープまで飲み干せない自分が気がつけばスープまでまさかの完食でした。とにかく細部まで手の込んだ非常に完成度の高いラーメン、お客さんを最後まで満足させようという想いが伝わってくるようです。苦手だった煮干し系ラーメンに対する概念がガラッと変わってしまいました。

この”丿貫”は夜は日本酒専門の居酒屋となり”蕎麦前”という蕎麦(ラーメンですが)を食べる前のおつまみやお酒を楽しむことができるお店に変わります。昼と夜でまた違った顔を見せてくれる煮干し系ラーメンの名店”丿貫”、お店の楽しみ方は様々ですがまだ未体験の方は是非一度、まずは”煮干蕎麦”から召し上がってみてはいかがでしょうか?

www.honknowblog.com