車が無いと生きていけない病気に名前をください!さじゃんです。今日は以前自分がクラシックミニ(ローバーミニ)に乗っていることをお届けしたことがありました。
MINIと言うブランドやローバーミニのパッケージ、デザインに惚れこんで乗っていたのですが、腰痛の悪化を理由に昨年末ローバーミニを手放していました。MTでしたし、走っててこれほど街中が楽しい車は今でも他にないんじゃないかと思うぐらいでしたが自分のガラスの腰の状態があっかし諦めざるを得ませんでした。
それでもMINIと言う車への想いは断ち切れず、タイミングがあればまたBMWが製造する現行のミニでも良いから乗ってみたいと言う気持ちになりました。実は10年ほど前に初代MINIとクロスオーバーに乗っていたこともあって初めて乗るわけではないのですが、今回はMINIの中でも価格も最も高く性能も飛び抜けて高いジョンクーパーワークスという最上位グレードに乗ってみようと思い近くのBMWディーラーさんで試乗をさせていただきました。今回はジョンクーパーワークスって一体どんな車なのか?そのあたりからお話できればと思っています。
ジョンクーパーは天才エンジニアの名前
ジョン・ニュートン・クーパーは、1923年7月17日にイングランド・サリーのキングストン・アポン・テムズで生まれた自動車技術者です。彼は父チャールズ・ニュートン・クーパーと共にクーパー・カー・カンパニーを共同設立しました。ジョンは学校を15歳で卒業し、最初は工具屋で働き、その後第二次世界大戦にイギリス空軍の計器担当者として従軍しました。戦後、彼と父はプライベーター向けにシンプルで安価な単座席のレーシングカーを製造し始めました。これらの車は素晴らしい成績を収め、需要が増加したため、1948年には自身の会社を設立しました。ジョン・クーパーは、ミッドシップレイアウトのレーシングカーを開発し、1950年代初期のF1シーンに大きな影響を与えました。彼のチームはジャック・ブラバム、ブルース・マクラーレンなどの伝説的ドライバーたちによって運転され、1959年と1960年に連続してワールドチャンピオンに輝きました。
彼はまた、ローバーミニにも大きく関わりました。ミニクーパーとして知られるこの車は、ジョン・クーパーがBMWにライセンスされる前に、彼の名前を冠して製造されました。彼は息子のマイクと共に、ローバーおよびBMWによる新型ミニのデザインチームにおける相談役を務めました。特に1992年6月には、ローバー ミニ クーパー1.3iが発表され、その後、ジョン クーパー1300Sもインジェクションエンジンを搭載した「ジョン クーパー1300Sci」に進化しました。このモデルは、ミニクーパー1.3iのノーマルエンジンを圧縮比と最高出力、最大トルクの向上によってパワーアップさせ、ストリートカーとしてはギリギリまでチューニングされていたことが特徴です。ジョン・クーパーはモータースポーツ技術における英国の優位性を確立し、その功績により大英帝国勲章を受章しました。彼は2000年12月24日に77歳で亡くなるまで、家族経営のガレージの社長として活躍しました。BMWに経営権が移ったあとも彼の功績をたたえ、ジョンクーパーワークスはMINIの最上位グレードとしてその名を残すことになります。
2.0Lターボエンジンは200馬力オーバー
現在日本で発売されている正規輸入の(BMW))MINIは以下のグレード展開になっています。
・ワン
・クーパー
・クーパーS
・クーパーSE(PHEV)
・ジョン・クーパー・ワークス(JCW)
・クーパーD(ディーゼル)
・クーパーSD
などなど書ききれないほど多岐にわたり、PHEVモデルも近年では登場しています。その中でもジョンクーパーワークスは(3ドア)モデルは最上位とされ、
2000cc ターボエンジン
231ps/320Nm 0-100km/h加速6.1秒
というスペックでBMWの1シリーズのスポーツモデルであるM135と同じプラットホームを共有する最強モデルになります。価格も円安の影響もあって516万円~とかなりの高額車です。しかしBMWのMINIに乗る方、購入を考えている方なら一度は夢見るJCW(ジョンクーパーワークス)。個人的にも存在は知っていましたし一度は試乗してみたいと思っていました。
実際に間近で見てみると”可愛い”というMINIのイメージを一変させる様々な外装変更が加えられて、可愛いよりも”いかつい”といった方が的確かもと思ったりも。MINIというと女性オーナーが多いイメージもありますがJCWを購入される方は圧倒的に男性が多いそうです。以前ご紹介した自分のAMGもそうですが
ドイツ車や欧州車はトップレンジのモデルに特別なネーミングを施すことが多く、JCWはまさに最高峰のMINIだと思っていただければ。価格は全くMINIではなくなりましたが、これほどまでのスペックを備えたJCWの走り味を後編では詳細にインプレッションしようと思っています。