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BMWの最高峰!”M4”と”M440i”をガチ!徹底比較試乗してみた(後編)【Mパフォーマンス】

前回の前編に続きBMWの最高峰である”M”モデル試乗記の後編です。前回はスペックの比較はBMWにおけるMモデルの立ち位置を説明させていただきました。

今回は4シリーズの最高峰とピュアMモデルのM4を同時に試乗して正直に感じた印象をお届けしようと思っています。

M4は”ポルシェ911”のようなストイック感

幸か不幸か最初に試乗させていただいたのはMの最高峰である”M4”です。現行モデルはAWDモデルしか販売していないのですが(BMWの名称はXDrive)今回の試乗車はFRの後輪駆動モデルでした。結論から先に言います。

ピュアMのスポーツ性能はポルシェ911に匹敵する

フィーリングだと思いました。一般道と高速道路を両方40分ほど長い時間運転させていただいたのですが、非常に足回りは良い意味で固く”ポルシェの新型セダン”と言われても間違えそうなぐらいステアリングとアクセルレスポンスがタイトでスポーティーという言葉では言い表せないぐらいストイック感に包まれたリアルスポーツカーでした。

通常の4シリーズと比較してもただならぬオーラが漂いまくりのM4のリア。このままレースに出れそうなリアディフューザーとマフラーの大きさ。しかも、年々小さくなっていく排気音へのアンチテーゼかのうような盛大なマフラーサウンドはエンジン始動からレーシングカーさながらのボリューム笑。本当に笑ってしまうぐらい激しいスポーツカーというより、ほぼスーパーカーと言ってもいいレベルの素晴らしい運動性能を持った車でした。以前乗っていたR8にも引けを取らない圧倒的な非日常スポーツカーは明らかに万人受けはしませんが個人的には思いっきりぶっ刺さりましたw

M440iも決してマイルドではない

次に試乗したのはMと名のつくM440iというMパフォーマンスモデルに位置する車。出力のM4よりは弱められているものの基本的には、3.0Lの直6エンジンを搭載するノーマルの4シリーズとは明らかに違うスペックを持った一台。M4からすぐさま乗り換えると流石にステアリング、足回り、エンジン音などすべてが一段マイルドには感じますがしなやかな足回りと上質なBMWをイメージすると十二分にこちらもハードだと思います。ですから、自分のようにポルシェ911やAudiR8のようなスーパーカー経験者じゃない限りはM440iというBMWの最高峰モデルで十分に楽しい運転体験が得られると思います。逆に言えばM4ってかなりニッチなニーズ向けに作られていて、M440iはハードではあるものの大衆向けに作られたMモデルという印象でした。

現在売りに出しているAMG CLA35との比較

先日速報でお届けしましたが、現在カババさんで出品している自分のAMGモデルとM4を並べてみました。メルセデスのパナメリカーナグリルも相当迫力がありますが、巨大な豚の鼻と呼ばれるM4のキドニーグリルのデザインの攻め攻めがやっぱりすごいです。AMGがちょっとおとなしく見えるレベルw

M4やM440iと自分のAMG CLA35を比較すると、AMG社とM社の方向性が明確に違うことに気が付きます。AMGはF1にも参戦して好成績を収めているものの、基本はラグジュアリーブランドのメルセデスの高性能部門とあって基本は”乗りやすいスポーツカー”というテイストを感じます。一方のBMWのM社はモータースポーツの頭文字であるMの文字は伊達ではなく、コンフォート性能を最小限に揃えて基本的には走りにその金額すべてをコミットしているようなポルシェのようなクルマづくりに感銘を受けました。どちらが良い悪いというよりは完全に好みの問題であり、ポルシェやM社の車がどうしても欲しいという鬼畜スポーツカー好きがどれほどいるのか疑問であり、基本的にはAMGぐらいのフィーリングとスポーツ性能で十分だと思っていますw

まとめ

・M4はソリッド過ぎて玄人志向すぎる

・M440iは万人受けではあるものの割りとハード

・BMWは走りのブランドであることを再確認

・ポルシェ911を検討している方は一度M4に乗ってみても良いかも

こんな感じのかなりニッチな試乗記になりましたが、都内でもたまにしか見かけないM4モデルはかなり乗り手を選ぶから少ないのだ!ということが改めて認識できましたw

前編はこちら↓↓