MINIの最強グレードジョンクーパーワークスに試乗してきた（試乗編）【BMW】【F56】【F54】

ジョン・クーパー・ワークスはMINI乗りのスペシャリティだ！さじゃんです。今回は前回の導入編に続いて実際に試乗したレビューをお届けしていきます。

元々MINIにはクーパーSという最強スポーツグレードが存在しますが、更にスペックを引き上げた究極バージョンそれがジョン・クーパー・ワークスということは前回お伝えしました。BMW.MINI好きの中では究極バージョントモ言えることのモデルの実際の試乗フィールはどうだったのか！？スーパーカーオタの私さじゃんが忖度なく正直にレビューしていきます。

硬い硬いというレビューは正しくない

まず最初に試乗したのが現行モデルを持って生産が終了するリアドアが観音開きのクラブマン。実はこのクラブマンのジョン・クーパー・ワークスモデルがMINI史上最速でなんと0-100km加速は脅威の4.9秒。（自分が乗っているCLA35 AMGと同等のスペック！）

プラットフォームはミニクロスオーバーと同じなので、ALL4と呼ばれる四駆システムを搭載し大柄なボディではありますが非常に扱いやすく加速は恐ろしいとまでは行きませんが、CLA35　AMGの加速4WD）感（こちらもと似ていて非常に運転しやすいジョン・クーパー・ワークスだと感じました。

現行モデルはマイナーチェンジによってスピードメーターが独立の液晶メーターへと進化！これがかなり意外に見やすくこうしてデザイン的にも溶け込んでいてカッコいいと思います。

五味康隆氏のレビューではプラットフォームを共有するBMW M135iとの比較をしきりに喋っていましたが、そもそもMINIのジョン・クーパー・ワークスを購入しようとするコアなファンはBMWとの比較をして買おうとはしていないと考えられやや的はずれであり、レビューの仕方がマニアックすぎて

結局ジョン・クーパーって足回り鬼硬い

ハンドリングやばい

みたいな印象操作を試乗前にこうした動画を見すぎて自分の中で先入観として刷り込まれてしまっていました。

しかし実際に試乗した印象は、

輸入車を普段乗っている方やスポーツカーに乗っている方なら問題なく乗れる硬さ

であり、

ローバーミニで腰痛を発症した自分から言わせると天国みたいな乗り心地

です。

クロスオーバープラットフォームのクラブマンですから、ホイールベースが長かったりトレッドが幅広だったりとそうした部分も乗りやすさに寄与していますが、今回はノーマルモデルのMINIに乗らずにCLA35 AMGで来訪してジョン・クーパーに試乗したので特段硬いとは普段使いしにくいみたいな印象は本当に全くありませんでした。

ローバーミニのゴーカート感は3ドアモデルかも

次に試乗したのがFFモデルの最軽量の3ドアハッチバックのジョン・クーパー・ワークスです。個人的にはスペックはクラブマンには劣るものの、軽快なローバーミニ的なゴーカートフィーリングを期待していたのはこちらでした。

とてもMINIとは思えない近未来的なインパネが非常にかっこよくて外装（エクステリア）のレトロ感とは裏腹にしっかりと進化し続けるMINIを感じました。このモデルは半導体不足の影響でなんとACC（アクティブクルーズコントロール）が非搭載！付いているモデルも多いようですが、最上位モデルのジョン・クーパー・ワークスでまさかのACCが無いというもの驚きでした。

気を取り直して試乗してみると、高速道路の走行もさせてもらえましたが

ローバーミニを感じさせる車との一体感とゴーカートフィーリングの究極体験

と呼べるほど本当に楽しい車でした。クラブマンはいい意味で居住空間やユーティリティも含めて万人受けする感じですが3ドアモデルは本当にハンドリングもクイックで足回りもMINI史上最強に固められているものの不快感は全く無く都内から大阪までいけと言われても全然遠出もできそうなぐらいの剛性感でいかに自動車ジャーナリストの「硬い」という基準が一般人とかけ離れているかと。やはりメーカーに忖度して差し障り無いレビュー動画しか投稿しないというのも個人的にはジャーナリズムとは言えないと思っています。

いずれにせよ、個人的には非常に欲しいと思ったのは3ドアのジョン・クーパー・ワークスでありこのモデルこそが”ローバーミニのゴーカート感を受け継ぐ正統派のDNA”だと感じました。