本能ブログ【大人の物欲全開ブログ】

■物欲全開メディア”本能ブログ”■ブロガー/コラムニスト■メンズファッション/カメラ/時計/猫/ヘルスケア/ガジェット/レビュー/投資/

搾取される労働力。デフレは正義か。横田増生さんの取材力がすごすぎた

みなさん、ユニクロは好きですか?今や日本のみならず世界的なインフラとして大きな存在感のあるAmazon。ユニクロも日本を代表するアパレル企業ですが、大企業の闇を暴くべく潜入取材をした横田増生さんというジャーナリストをご存知でしょうか。

現在は業態変更しましたが、当時の新宿のビックロに販売員として実際に雇用されて潜入取材をしたことが当時大変話題になりました。

洋服の品質よりも安い価格設定のファストファッションとして人気のユニクロですが当時の新宿の旗艦店として有名だったビックカメラとのコラボ店舗であるビックロ(現在は業態変更)そこに、記者という身分を隠してなんと退職前に現職中に文春オンラインに記事を書き続けたという横田増生さん。元々は物流業界で記者をしていたのですが、業界の闇に触れるに連れ潜入し真実を見たいとアクションをされてとのこと。今回の記事は以前ご紹介した”街録チャンネル”に横田増生さんが登場されたのを機に記事を書こうと思いました。

 

物流の自動化は最低10年は来ない

インタビューの中で横田増生さんは「Amazonがいう自動化はまやかしであり一般の方が思う、Amazonが喧伝している自動化は10年は来ない」とおっしゃっております。ピッキングと呼ばれる集荷作業に人間の労働力が割かれておりアマゾンの倉庫での悲劇が起きたとされております。横田増生氏による調査報道では、アマゾンの倉庫で働く労働者たちが直面している厳しい労働環境と、その結果として起こった悲劇にスポットライトを当てています。動画によると、アマゾンの倉庫では過酷な労働条件のもとで、労働者たちが身体的、精神的に限界を迎えるまで働かされています。特にピーク時には、長時間労働が常態化し、適切な休息時間を取ることが困難になっています。このような環境が、労働者の健康を著しく損ない、最悪の場合、命を落とす事態に至っていることが報じられています。アマゾン倉庫での労働環境の問題点は多岐にわたります。特に指摘されるのは、過剰な業務量、不十分な安全対策、労働者の声に耳を傾けない経営陣の姿勢です。これらの問題は、労働者の健康や安全を脅かし、結果として生産性の低下や労働者の離職を招いています。このような問題に対して、労働者、労働組合、社会活動家たちは、アマゾンに対してより人道的な労働環境の実現を求めています。具体的には、労働時間の適正化、安全対策の強化、労働者の声に耳を傾ける経営姿勢の改善などが挙げられます。これらの改善策を通じて、労働者が健康で安全な環境で働けるようにすることが、企業にとっても長期的な成功に繋がると考えられます。

ユニクロも同じ穴のムジナか

ファーストリテイリングが展開するユニクロに対し、ウイグル地方の綿花産業と強制労働のニュースが過去に出たのを覚えていますでしょうか?

 ウイグル自治区での強制労働による綿花生産が国際的な非難の的となっており、ユニクロもそのサプライチェーンの一環として疑問視されています。本ユニクロは、高品質かつ手頃な価格の製品を提供することで世界中の消費者から支持を受けています。しかし、その製品がどのようにして作られているのか、特に原材料がどこから来ているのかについての問題が浮上しています。ウイグル地方は世界有数の綿花生産地帯であるため、ユニクロを含む多くのファッションブランドが、この地域からの綿花を使用している可能性があります。人権団体やメディアの報道によると、ウイグル地方では少数民族が強制労働に従事させられており、これは明らかな人権侵害であるとされています。このような背景のもと、ユニクロを含む企業がこの地域からの綿花を仕入れることは、間接的に人権侵害を支持しているとの批判が高まっています。

ユニクロはサプライチェーンの透明性と倫理性を確保するための取り組みを公表し、強制労働とは一切関わっていないと主張しています。しかし、グローバルな供給網の複雑さと不透明性が、これらの主張を検証することを困難にしています。ユニクロのウイグル問題は、企業が直面するグローバルサプライチェーン管理の難しさを浮き彫りにしています。企業は利益追求と同時に、人権尊重の原則に従い、倫理的な供給網を維持する責任があります。この問題は、消費者、企業、政府が協力して解決策を模索する必要がある複雑な課題です。ユニクロとウイグル問題は、現代のグローバル経済における倫理的なジレンマを象徴しています。企業は、サプライチェーン全体を通じて透明性を高め、倫理的な基準を満たすことにより、持続可能で公正なビジネスモデルを追求する必要があります。消費者としても、私たちは自らの購買行動を通じて、より倫理的な製品選択を心がけることが求められています。

まとめ

実際に現場で潜入して働いた横田増生さんの言葉の力はすごく、我々消費者もきちんと考えて消費行動をしないとならないと改めて感じました。消費者として私たちはアマゾンやユニクロのような大企業の持続可能で倫理的な変化を促す大きな力を持っています。情報を積極的に調べ、学び、信頼できる情報源から得た知識をもとに意識的な消費行動をとることが重要です。さらに、その情報をソーシャルメディアや周囲の人々と共有することで、より大きな社会的な意識の変化を促すことができます。倫理的なブランドを支持し、企業に対してその製品の供給網や生産過程の透明性を高めるよう要求することも効果的です。また、署名活動やキャンペーンへの参加、持続可能な政策への支持表明など、社会的な取り組みに参加することで、集団としての強いメッセージを企業や政策決定者に送ることが可能です。持続可能性への投資や次世代への教育を通じて、長期的な視点を持つことも大切です。一人ひとりの選択が大きな変化をもたらす力を持っていることを忘れずに、より良い社会の実現に向けて行動しましょう。