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戦争ドラマの名作シリーズ:スピルバーグ&ハンクスの戦争作品群

スティーブン・スピルバーグとトム・ハンクスがタッグを組み第二次世界大戦をテーマに作成したドラマ「バンド・オブ・ブラザース」と「ザ・パシフィック」は、戦争のリアリティと人間ドラマを描き出し、世界中の視聴者に深い印象を残し高い評価を受けました。これらのシリーズは、戦争の悲惨さと英雄的な瞬間を通じて、視聴者に歴史の重要な側面を伝えています。そして2024年に「マスターズ・オブ・ザ・エアー」の配信が開始され、まもなく2024年3月15日に最終9話目が配信される予定です。一気見派の私としては、そろそろAppleTVで見始めようかと考えており、過去作も含めどんなドラマシリーズか紹介します!

バンド・オブ・ブラザース(2001年)

「バンド・オブ・ブラザーズ」は、スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクスが製作総指揮を務めた、第二次世界大戦をテーマにしたアメリカのテレビミニシリーズです。2001年にHBOで放送され、高い評価を受けました。このシリーズは、スティーブン・E・アンブローズの同名のノンフィクション書籍に基づいており、第101空挺師団506落下傘歩兵連隊E中隊(通称「イージー中隊」)の兵士たちの実話を描いています。

主要キャストとキャラクター紹介

バンド・オブ・ブラザースの登場人物は実在の人物を基にしており、彼らの勇敢さと戦争中の人間関係が深く掘り下げられています。またこの作品が出世作となり、その後多くの映画やドラマに出演するキャストも多く排出されました。

  • ダミアン・ルイス(リチャード・ウィンターズ大尉)
    • 「ホームランド」(2011-2020) TVシリーズ
    • 「ビリオンズ」(2016-) TVシリーズ
  • スコット・グライムス(ドナルド・マラーキー軍曹)

    • 「ER緊急救命室」(2003-2009) TVシリーズ
    • 「オーヴィル」(2017-) TVシリーズ
  • トム・ハーディ(ジョン・ジャニン兵長)

    • 「インセプション」(2010)

    • 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015)

    • 「ダンケルク」(2017)

またドラマ「フレンズ」のロス役だったデヴィッド・シュワイマーがハーバート・ソベル役で出演しており、フレンズを見ていた人にはどうしてもロスにしか見えないという状況も発生します。

バンドオブブラザーズのあらすじ

「バンド・オブ・ブラザーズ」は、イージー中隊の兵士たちが1942年の訓練から始まり、ノルマンディー上陸作戦(D-デイ)、オランダでの作戦、バスターニュの戦い、そしてドイツ本土への侵攻と、ナチス・ドイツの降伏に至るまでの第二次世界大戦中の欧州戦線での経験を追います。シリーズは、彼らが直面した恐怖、困難、友情、勇気、そして戦争の残酷さをリアルに描き出しています。

各エピソードは、実際の退役軍人のインタビューで始まり、彼らの体験と感情を基に物語が展開されます。これにより、視聴者はイージー中隊の兵士たちが経験した戦争のリアリティを深く感じることができます。

撮影の裏側

「バンド・オブ・ブラザース」の撮影は、主にイギリスで行われました。実際の戦場を再現するために、大規模なセットが建設され、数百人のエキストラが動員されました。また、実際の武器や軍服を使用し、細部にわたるリアリズムを追求しました。プライベートライアンと同じノルマンディー上陸作戦に関連する戦いを描いた今作も戦闘シーンの残酷さもリアルに表現され高い評価を得ています。

作品の評価

このシリーズは、批評家からの高評価はもちろん、多くの視聴者からも愛されています。映画の時間で描ききったプライベートライアンに対してドラマシリーズとなり、より多角的に長い時間をつかった映像作成が可能となり、戦争のリアリティと兵士たちの絆を描いた点が評価されています。

ザ・パシフィック(2010年)

「ザ・パシフィック」は、「バンド・オブ・ブラザース」の成功を受けて製作されましたが、こちらは太平洋戦線に焦点を当てています。このシリーズは、異なる3人の兵士の視点から戦争を描き出し、太平洋戦線の過酷さとアメリカ兵の苦悩を伝えています。日本軍との戦いが多く、我々日本人にとってもアメリカ側の始点で太平洋戦争について見ることができる作品となっています。

主要キャストとキャラクター紹介

ザ・パシフィックの登場人物も実在の人物が元になっており、「ザ・パシフィック」出演後、映画やテレビで幅広い役柄を演じ、その演技力を高く評価されています。特に、ジョセフ・マゼロとラミ・マレックは、「ボヘミアン・ラプソディ」で共演し、その演技が高く評価されました。

  • ジェームズ・バッジ・デール(ロバート・リーキー)

    • 「フライト」(2012)
    • 「アイアンマン3」(2013)
    • 「ザ・ウォーク」(2015)
  • ジョセフ・マゼロ(ユージン・スレッジ)
    • 「ソーシャル・ネットワーク」(2010)
    • 「ジュラシック・ワールド」(2015)
    • 「ボヘミアン・ラプソディ」(2018) - ジョン・ディーコン役
  • ラミ・マレック(メリル・シェルトン)
    • 「ミスター・ロボット」(2015-2019) TVシリーズ
    • 「ボヘミアン・ラプソディ」(2018) - フレディ・マーキュリー役でアカデミー賞主演男優賞を受賞
    • 「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021)

これらのキャラクターは、それぞれ異なる背景を持ち、戦争が彼らの人生に与えた影響を深く掘り下げています。

ザ・パシフィックのあらすじ

「ザ・パシフィック」は、第二次世界大戦の太平洋戦線を舞台にしたアメリカ海兵隊員の体験を描いたドラマシリーズです。このシリーズは、戦争の残酷さ、兵士たちの苦悩、そして彼らの間の絆を深く掘り下げ、太平洋戦線の激しい戦闘を通じてアメリカ海兵隊員たちが直面した試練を描き出します。

シリーズ全体を通して、視聴者はガダルカナル、ペリリュー、沖縄といった重要な戦闘における海兵隊員たちの戦いを目の当たりにします。これらの戦闘は、極限の状況下での生と死の闘いを描き、戦場での経験が兵士たちの心にどのような影響を与えたかを深く探ります。物語は、戦争の恐怖、友情、勇気、犠牲、そして戦後の人生への適応というテーマを通じて、人間の耐久力と精神の強さを描き出します。

作品の評価

「ザ・パシフィック」は、そのリアリズムと感動的な物語で、多くの賞を受賞しました。視聴者からは、太平洋戦線の悲惨さと兵士たちの精神的な葛藤を描いた点が特に高く評価されています。

マスターズ・オブ・ザ・エアー

膨らみ続ける制作費の事もあり、前2作を制作していたHBOが撤退することになりましたが、3作目は無限に資金のあると言ってもいいAppleによって制作がスタートします。そして前作から14年の時を経て2024年1月から日本でもAppleTVでの配信が始まりました。「マスターズ・オブ・ザ・エアー」は、アメリカ陸軍航空軍の爆撃隊員たちの物語を描いたシリーズで、空中戦と兵士たちの日常生活を描き出します。このシリーズは、前二作と同様にスピルバーグとハンクスが製作総指揮を務めており、空中戦の描写に新たな技術を導入しています。メンフィス・ベル好きとしてはアメリカ空軍の爆撃物というだけで心躍る設定となりました。

キャストとキャラクター

  • オースティン・バトラー

    • 「エルヴィス」(2022) - タイトルロールのエルヴィス・プレスリー役

    • 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019) - チャールズ・"テックス"・ワトソン役
  • カラム・ターナー

    • 「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」(2018) - テセウス・スキャマンダー役
    • 「グリーン・ルーム」(2015)
  • アンソニー・ボイル

    • 「ハリー・ポッターと呪いの子」-スコーピウス・マルフォイ役
マスターズ・オブ・ザ・エアーの概要

シリーズは、第二次世界大戦中に活躍したB-17爆撃機の乗組員たちの物語を追います。これらの爆撃隊員たちは、極めて危険な任務に直面しながらも、連合国の勝利に不可欠な役割を果たしました。彼らは「マスターズ・オブ・ザ・エアー」と称され、ドイツ占領下のヨーロッパへの日中精密爆撃を行い、敵の産業施設、軍事施設、交通網を破壊することで、戦争の結果に大きな影響を与えました。無事に戻れる保証のない中、出撃を繰り返す若者たちの苦難と葛藤を描く作品となっています。

三部作の比較分析

  • 「バンド・オブ・ブラザース」:第101空挺師団506落下傘歩兵連隊E中隊(イージー中隊)の兵士たちのヨーロッパ戦線での体験。特にノルマンディー上陸作戦からドイツの降伏までを描いています。
  • 「ザ・パシフィック」:太平洋戦線、特にガダルカナル島の戦いや沖縄戦を中心に日本軍相手の過酷な戦闘をアメリカ海兵隊員の体験、特にロバート・リーキー、ユージン・スレッジ、ジョン・バジローンの視点から描いています。
  • 「マスターズ・オブ・ザ・エアー」:欧州上空での空中戦、特に爆撃任務とその影響を描いています。

これらのシリーズは、それぞれ異なる戦場と戦争の側面を描き出しいますが、第二次世界大戦を多角的に表現し実際におきた戦争をリアルに表現しています。

これらのシリーズを視聴することで、第二次世界大戦に対する深い理解と、戦争が人間に与える影響について考える機会を得ることができます。共通しているのは、戦争のリアリティと人間ドラマを描き出すことにより、視聴者に戦争の真実を伝えようとする試みです。

推奨の視聴順序は、製作された順に「バンド・オブ・ブラザース」、「ザ・パシフィック」、そして「マスターズ・オブ・ザ・エアー」となりますが、各シリーズは独立しているため、興味に応じてどの順番で視聴しても構いません。前2作はU-Nextで配信中でAmazon等では有料配信されています。マスターズ・オブ・ザ・エアーはAppleTVで見ることができます。