
本能ブログのキラーコンテンツ、今年発売されたフォルダブルスマホ(折りたたみ)の決定版とも言えるGalaxy Z Fold7。たくさんのアクセスを頂き読者の方には大変感謝しております。
今回は長年iPhoneを使ってきた方が、最新フォルダブルスマホ「Galaxy Z Fold7」へスムーズに乗り換える方法を丁寧に解説します。対象は iOS 17以降を搭載したiPhone 11以降 をお使いの方で、フォールドシリーズやPixel Foldに興味はあるもののiPhoneの快適さから抜け出せずにいる方です。特に多くの人が不安に感じる以下のポイントをカバーしています。
・LINEのトーク履歴の移行
・Apple Watchとの連携終了への対処
・写真・メモ・連絡先・リマインダーのバックアップと移行
・iOSで購入したアプリ資産の扱いとAndroidでの代替策
フォルダブルスマホが初めてでも大丈夫!折りたたみ大画面のメリットを活かし、「Fold7にして良かった!」と思えるシーンも交えながら、乗り換えのコツを紹介します。それでは順を追って見ていきましょう。
1. Galaxy Z Fold7側での事前準備 (SIM・Samsungアカウント・Smart Switch設定など)

まずは新しいGalaxy側で準備しておくべきことから確認します。
・SIMカードや回線準備: Fold7で携帯通信を使うには、対応するSIMカードもしくはeSIMの設定が必要です。お使いのiPhoneが物理SIMなら同じnanoSIMをFold7に挿すだけでOK。eSIM利用中の場合は、キャリアでのeSIM再発行手続きを行い、Fold7にプロファイルをダウンロードしましょう。乗り換え前に通信が途切れないよう、事前にショップやオンラインで手続きを確認してください。
・Galaxy用アカウントの用意: Samsungのサービスを活用するにはSamsungアカウントが必要です。Fold7の初期セットアップ時にSamsungアカウントの作成・ログインを済ませておきましょう。これによりGalaxyストアの利用や「SmartThings」「Samsung Cloud」など独自サービスへのアクセス、製品保証登録、さらに本稿で後述するGood Lock等の公式カスタマイズアプリも利用可能になります。Samsungアカウントがあると下取りサービスやGalaxyリワードなど特典も受けられるので一石二鳥です。
・Wi-Fi環境と充電: データ移行には時間がかかる場合があります。自宅のWi-Fiに接続し、両デバイスとも十分に充電された状態で始めましょう。特に写真や動画が多いと転送量が大きくなるため、安全のため電源に繋いでおくことをおすすめします。
・iPhoneの最新状態確認: 古いiPhone側でiOSを最新バージョンにアップデートし、iCloud同期やバックアップが最新の状態になっているか確認します(後述のSmart SwitchでiCloudからデータを取るため)。また、LINEや各アプリも最新バージョンに更新しておきましょう。不要なデータはこの機会に整理しておくと移行後の端末がスッキリします。
・Smart Switchの準備: Samsungのデータ移行アプリ「Smart Switch(スマートスイッチ)」をFold7側で利用できるようにします。通常Fold7には最初からインストールされていますが、見当たらない場合は設定 > アカウントとバックアップ > Smart Switchから起動、またはGalaxyストア/Google Playから最新版をインストールしてください。iPhone側にはインストール不要です(後述するWi-Fi経由またはPC経由の場合を除き、iPhoneは何もインストールしません)。
以上の準備が整ったら、いよいよ本格的なデータ移行に入ります。
2. iPhoneからFold7へのデータ移行ステップ【Smart Switch経由】

Galaxyへのデータ移行は、Samsung公式のSmart Switchを使えばとても簡単です。Wi-Fi経由(クラウド経由)・USBケーブル直結・PC経由の3通りがありますが、ここでは代表的なWi-Fi(iCloud経由)とケーブル直結の方法を紹介します。お好みに応じて選んでください。どの方法でも、連絡先・写真・動画・カレンダー予定など主要データは概ね網羅できます。
以下の手順で進めましょう
● Wi-Fi経由(iCloudバックアップ利用)での転送手順
1.iPhoneのデータをiCloudに同期: 古いiPhoneで**「設定」>自分の名前(Apple ID)を開き、「iCloud」を選択。連絡先、写真、メモ、カレンダー、リマインダーなど移行したいデータの同期がオンになっているか確認します。特に写真は「このiPhoneと同期」をオンにして最新の状態にアップロードしておきます。同様にiCloudバックアップ**も直前に実行し最新状態を保存しておくと安心です。
2.Fold7でSmart Switchを起動: 設定 > アカウントとバックアップ > Smart Switchを開きます(もしくはホーム画面でアプリ「Smart Switch」)。利用規約に同意して開始画面を進め、「データの受信」をタップ。次に「iPhone/iPad」をソースに選びます。
3.iCloudからデータ取得: 「iPhone/iPad」を選ぶと画面下部に「代わりにiCloudからデータを取得」と表示されるのでそれをタップします。Apple ID(iCloudアカウント)のサインイン画面になるので、Apple IDとパスワードを入力してiCloudにログインします(※このとき、Apple IDの二要素認証を一時的にオフにしておくとスムーズです。オフにしたくない場合はApple IDサイトでアプリ用パスワードを発行しそれを入力してください)。ログインが成功すると転送可能なデータ一覧が表示されます。
4.移行データの選択: iCloud上のデータのうち、移行したい項目にチェックを入れます(初期状態で連絡先、写真、動画、カレンダー、メモなどが選択されているはずです)。不要なものがあればチェックを外します。選択が済んだら「転送」または「インポート」ボタンをタップします。するとFold7がインターネット経由でiCloudからデータをダウンロードし始めます。データ量によりますが、完了までしばらく待ちましょう。
5.転送完了・確認: Fold7上で「完了」メッセージが出たら作業終了です。連絡先はContactsアプリ(または電話帳)に、写真・動画はギャラリーアプリに、カレンダーはカレンダーアプリに、メモは後述のようにSamsung Notesなどに、それぞれ取り込まれます。必要に応じて各アプリを開き、データが無事移っているか確認してください。
● ケーブル直結(iPhoneとFold7を直接接続)での転送手順
「できるだけ早く確実にコピーしたい」「iCloudにあまりデータを上げていない」という場合は、Lightning–USB-Cケーブルで直接2台を繋ぐ方法が高速・便利です。有線の場合、iCloudを経由しないのでSMSメッセージや通話履歴、音楽ファイルなども含めて幅広いデータが移行できます。
手順は次の通りです:
1.ケーブルで2台を接続: iPhone側にLightning端子、Fold7側にUSB-C端子があるケーブル(または変換アダプタ)を用意し、両デバイスを直接接続します。接続するとiPhone画面に「このデバイスを信頼しますか?」と確認が出るので「信頼」をタップします。
2.Fold7でSmart Switchを起動: 同様にFold7のSmart Switchで「データの受信」>「iPhone/iPad」を選択します(有線接続を検知すると、自動で次のステップに進む場合もあります)。
3.転送データの選択: Fold7側でiPhoneから転送可能なデータ一覧が表示されます。Wi-Fi経由より細かく、SMS/MMSメッセージや通話履歴、音楽、アラーム設定、Wi-Fi設定なども選択肢に含まれます。移行したい項目にチェックを入れて「転送開始」します。
4.完了処理: データ量によりますが、有線なら高速です。完了後、Fold7で各種データが正しくコピーされているか確認しましょう。最後にiPhoneとFold7をケーブルから外します。
● PC経由(iTunesバックアップ利用)の方法
上記2つが難しい場合、PCを使う方法もあります。手順としては、一度PC上にiTunesでiPhoneの暗号化バックアップを取り、それをPC版Smart Switchソフトで読み込んでFold7に復元する形です。この方法では古いiPhoneが手元になくてもバックアップさえあれば後から復元できる利点があります。また、iCloud非対応のデータ(メッセージや通話履歴など)も移行可能です。しかし少し手間が増えるため、基本的にはWi-Fiか直結をおすすめします。
🔍 補足Tips:
• iMessageやApple独自アプリのデータ: iPhoneのメッセージ(iMessage)履歴は残念ながらAndroidには直接は移せません。必要なメッセージはスクリーンショットを撮るなどして保存しておきましょう。また、Appleの「ヘルスケア」「Wallet」のデータも移行されません。健康データは必要に応じてApple Healthからエクスポートし、新しい環境で記録し直す形になります。モバイルSuicaなどWallet内のICカード類は、後述のようにAndroid側で新規設定し直しましょう。
• 転送される/されないデータ一覧: Smart SwitchでiCloud経由の場合は「連絡先、カレンダー、メモ、写真、動画、ドキュメント」などが移行可能です。有線接続の場合はそれらに加え「SMS/MMS、通話履歴、音楽、ボイスメモ、アラーム、Wi-Fi設定、ブックマーク」まで移せます。一方でアプリそのものやアプリ内のログイン情報は移らないため(後述のアプリ資産の項で解説)、主要サービスの再ログイン準備もお忘れなく。
ここまでで、基本的な連絡先や写真などはFold7に移りました。次章からは個別の懸念点について具体的に見ていきます。
3. LINEトーク履歴の復元方法(2025年最新仕様)

LINEの引き継ぎは多くの乗り換えユーザーにとって最重要ポイントでしょう。実は長らく、異なるOS間(iPhone⇔Android)のLINEトーク履歴移行には大きな制限がありました。2022年頃までは直近14日間のトークしか引き継げない仕様で、それ以前のメッセージや写真・動画は諦めるしかなかったのです。過去の思い出が詰まったLINE履歴を残せないことが、OS乗り換えの大きなネックでした。
しかし2025年現在、この問題は解決されています!
LINEが提供する有料サービス「LYPプレミアム」の機能に「プレミアムバックアップ」が追加され、iPhone⇔Android間でもトーク履歴を含む全データをまるごと引き継げるようになりました。以下、その方法を具体的に紹介します。
▼ プレミアムバックアップを使ったLINE履歴移行手順
1.LYPプレミアムに加入(必要時): まず移行元である古いiPhoneのLINEアプリで、LYPプレミアム(月額508円、初月無料あり)に登録します。すでに加入済みならOKです。このサービス加入により100GBのクラウドストレージが与えられ、トークや写真データを丸ごとバックアップ可能になります。
2.iPhone上でLINEデータをクラウドバックアップ: iPhoneのLINEアプリで設定 > トーク > バックアップの項目を開き、「プレミアムバックアップ」機能を使って全トーク履歴のバックアップを開始します。初回は手動で実行する必要がありますが、開始後はクラウドにリアルタイムで自動バックアップされるようになります。バックアップ完了後、LINEの設定画面に進捗状況や容量使用状況が表示されるはずです。
3.Fold7側でLINEにログイン: 次に新しいFold7にLINEアプリをインストールし(初めから入っている場合もあります)、同じ電話番号・アカウントでログインします。SMS認証やメール認証でアカウント引き継ぎを進めます。ログイン時、「トーク履歴を復元しますか?」といった案内が表示されたら「はい」を選びます。表示に従って、旧iPhone側のLINEに表示されたQRコードをFold7側からスキャンします(またはその逆でFold7にQRが出てiPhoneでスキャン、状況により画面指示が変わる可能性があります)。このQRコード読み取りにより2台が直接通信し、クラウド上のバックアップデータの受け渡しが行われます。
4.全履歴の復元完了: 復元処理が始まり、完了するとFold7上のLINEにすべてのトーク履歴・添付メディアがそのまま再現されます。14日より前の過去のトークも写真もファイルも、丸ごと移っていることを確認してください。これでLINEに関しては今まで通りの環境で使い始められます。
5.プレミアム解約(必要に応じて): 移行が無事完了したら、LYPプレミアムを継続利用するか検討しましょう。移行のためだけに一時加入した場合、作業後に解約しても復元されたトーク履歴はFold7上に残り続けます。ただしクラウド上のバックアップデータ自体は解約に伴い消去される点に注意してください。また次回機種変更時に備えて、有料期間中にFold7側でもう一度バックアップを取ってから解約すると安心です。もちろんこのままプレミアムを使い続けて、日常的に全データのクラウドバックアップを維持するのも良いでしょう。
▼ 無料で14日分だけ移行する方法 (オプション):
「プレミアムに課金するほどでもない、多少履歴が消えてもいい」という場合は、無料でも直近14日間のトーク履歴は移行できます。手順は上記と似ていますが、プレミアム加入の代わりにiPhoneで2週間分のトークをiCloudに通常バックアップし、Fold7でログイン時に「最近のトーク履歴を復元」するだけです。ただし14日より古いメッセージや画像は復元されませんので、大切な履歴は別途iPhone上でトークごとのテキストバックアップ(メール送信)機能を使って保存しておくと良いでしょう。やはり思い出を残すなら有料バックアップの利用価値は大きいです。
以上がLINE移行の流れです。LINEさえ無事引き継げれば、一番の懸念材料は解消できたのではないでしょうか。続いてApple Watchについて見てみましょう。
4. Apple Watchとの決別と代替案 – Galaxy Watchでできること

iPhoneユーザーにとってApple Watchは生活の一部だったかもしれません。しかし残念ながら、Apple WatchはAndroidスマホとは直接ペアリングできません。
「結論から言うと、Apple WatchとAndroidは連結できません」。Android側からApple WatchをBluetooth検出することはできても、接続は拒否されてしまいます。したがってFold7に乗り換える際はApple Watchとはお別れする覚悟が必要です。
では、せっかく手に入れたスマートウォッチを諦めるしかないのでしょうか?ここでは代替策として、Galaxy Watchシリーズを中心に紹介します。

・Galaxy Watchへの乗り換え: もし引き続きスマートウォッチを活用したいなら、SamsungのGalaxy Watchがおすすめです。最新モデルのGalaxy Watch8シリーズやGalaxy Watch Ultraなどがあります(2025年現在)。Galaxy WatchはGoogleのWear OSプラットフォームで動作しており、Fold7との相性は抜群です。たとえばAndroidならではのGoogleサービス連携(Gmail通知やGoogleカレンダー同期)もスムーズで、健康管理はSamsung HealthアプリでAppleのアクティビティリングに匹敵する指標をトラッキングできます。通知のミラーリング、音声アシスタント(Googleアシスタント利用可)、音楽再生制御、電子決済(後述)など基本機能はApple Watchに劣りません。デザインも円形フェイスでファッションに合わせやすく、Apple Watchとは一味違う楽しみがあります。
・Apple Watchの処遇: 手元のApple Watchは、iPhoneとペアリングを解除すると基本的に単体では活用範囲が限られます。GPSモデルの場合、時計・タイマー・Apple PayのSuica支払い程度はWi-Fi接続下で可能ですが、通知や通話は使えなくなります。セルラーモデルであれば、かなり裏技的な手順でAndroidスマホのSIMをApple Watchに入れて通話だけ使うなんて報告もあるようですが、現実的ではありません。いっそ思い切って下取りに出すか、知人に譲渡/売却してしまうのも一案です。その資金で新たなGalaxy Watchを購入するのも良いでしょう。
・電子マネーや決済の代替: Apple WatchでSuicaやQUICPay等の決済に慣れていた方は、その点も心配ですよね。Fold7および対応するGalaxy Watchなら**おサイフケータイ(FeliCa)**に対応しており、Google Pay経由でモバイルSuicaや各種電子マネーを利用できます。設定手順は多少変わりますが、スマホやスマートウォッチで改札を通る体験は引き続き可能です。たとえばFold7でGoogle Payアプリを設定してSuicaを発行し、Galaxy Watchにもウォレットアプリを入れて同じSuicaを連携するといった使い方ができます(※AppleのWalletと直接連携はできないので、新規発行や残高移行手続きが必要です)。
・その他のWear OSスマートウォッチ: Apple Watchの代替はGalaxy Watch以外にもあります。例えばGoogle純正のPixel Watchシリーズや、Wear OS搭載のFossilのスマートウォッチなど多種多様です。それぞれデザインや機能が異なるので、自分のスタイルに合ったものを選べます。通知・ヘルスケア機能・決済といった基本はどれも備えているので、AndroidユーザーであればApple Watchに固執せず自分好みの一台を見つける楽しみも生まれます。
悲しいことに「AndroidでApple Watchをそのまま使うこと」はできません。しかしGalaxy Fold7と組み合わせれば、Galaxy Watchという強力な相棒が得られます。Apple Watchとお別れする寂しさはあるかもしれませんが、新しいスマートウォッチ環境で得られる便利さや統合性もぜひ前向きに試してみてください。
5. iCloudの写真・メモ・連絡先・リマインダーをGoogleやSamsungサービスへ移すには

次に、iPhoneで使っていたiCloud上のデータをどうやってFold7側に引き継ぐか見ていきましょう。主に写真、メモ、連絡先(コンタクト)、リマインダーについて、Google Workspace(Googleフォト/連絡先/カレンダー/Keep等)やSamsung独自アプリへの移行方法を解説します。
● 写真・動画の移行とバックアップ
iPhoneで撮りためた写真や動画は思い出の宝庫。これらをFold7でも見られるようにしつつ、バックアップも確保したいところです。方法はいくつかあります:
・Smart Switchでまとめて転送: 前述のSmart Switch手順に沿っていれば、写真・動画はすでにFold7のギャラリーアプリに取り込まれているはずです。iCloud経由ならオリジナル画質でダウンロードされ、有線ならiPhone内の写真が直接コピーされています。ギャラリーに移行済みか確認しましょう。移行後はSamsung Cloud(ギャラリー同期)を有効にしておけば、クラウドバックアップも可能です。
・Googleフォトを活用: iPhoneユーザーに人気なのがGoogleフォトです。iPhoneにGoogleフォトアプリをインストールし、「写真と動画をバックアップ」をオンにすると、iCloudとは別にGoogleのクラウドに全写真がアップロードされます。無料枠は15GBまでですが、画質を若干落とす「ストレージ節約」モードならほぼ無制限に保存できます。こうしておけばFold7でGoogleフォトを開くだけで、過去のiPhone写真をすべて閲覧できます。元の画質を保ちたい場合はGoogle One(月額課金)で容量追加が必要ですが、iCloudから移管するつもりであればGoogleフォトへの投資も検討の価値ありです。
・PC経由で手動コピー: 写真枚数が膨大な場合やクラウドを使いたくない場合、PCに手動でコピーする方法もあります。iPhoneをPCに繋いで写真をフォルダに取り出し、それをUSB接続でFold7のストレージにドラッグ&ドロップするだけです。あるいはiCloud.comにPCからサインインして写真を一括ダウンロードし、GoogleドライブやOneDrive経由でAndroidに移すこともできます。ただし少々手間がかかるのと、ファイル名や撮影日時などメタ情報に注意が必要です。
・iCloud写真共有の終了: Fold7へ移行後は、iPhone時代に利用していたiCloud写真共有アルバムなどは参照できなくなります。必要な共有写真は事前にiPhoneでダウンロードしておき、GoogleフォトやLINEアルバム等に再アップロードすると良いでしょう。
アドバイス: 移行後も定期的なバックアップは忘れずに。Googleフォトであれば自動バックアップを継続できますし、Samsungなら外付けSSDへのスマートバックアップ機能なども活用できます。大切な写真が二度と失われないよう、これからも守っていきましょう。
● 連絡先・カレンダー(Contacts/Calendar)の移行
連絡先(アドレス帳)とカレンダー予定も重要データです。こちらもSmart SwitchでiCloudから連絡先・カレンダーを転送済みであれば、Fold7標準の連絡先アプリやカレンダーアプリに既に表示されているはずです。見当たらない場合や手動で行いたい場合、以下の方法があります:
・Googleアカウントと同期: Androidでは一般的にGoogle連絡先とGoogleカレンダーを使う人が多いです。もし既にiPhoneでGmailを使っていてGoogle連絡先を併用していたなら、Fold7でそのGoogleアカウントを設定するだけで自動的に連絡先や予定が同期されます。iCloudしか使っていなかった場合も、iCloud.comから連絡先をvCard形式でエクスポートし、contacts.google.comでインポートすることでGoogle連絡先に移行できます。同様にカレンダーもiCalファイルでエクスポート・インポート可能です。Googleに移しておけば今後どのAndroidでもスムーズに引き継げます。
・Samsungアカウントで移行: Samsungアカウントにも連絡先・カレンダーのクラウド同期機能があります。Smart Switch経由で取り込んだデータは一時的に端末内に入っている状態なので、Fold7の連絡先アプリ設定で「Samsungアカウントと同期」を有効にすればSamsung Cloudにバックアップできます。ただし将来Galaxy以外に移る場合は再度エクスポートが必要になるため、汎用性という点ではGoogleに集約する方がおすすめです。
・確認と重複整理: 移行後、連絡先が重複登録している場合があります(例:iCloudの連絡先とGoogleの連絡先両方に同じ人がいる)。Fold7の連絡先アプリには重複のマージ機能もあるので、一度整理しておくと良いでしょう。また、カレンダーの色分けや通知設定などは再調整が必要になるかもしれません。
● メモの移行(Apple純正メモ→Samsung Notes/Google Keepなど)
iPhoneのメモアプリに大量のメモを保存している場合、その引き継ぎ方法に悩む方も多いでしょう。Appleのメモは独自形式ですが、Smart SwitchはiCloud上の「メモ」も転送可能です。Smart Switch経由で移行したメモは、Fold7では「Samsung Notes」というアプリで閲覧・編集できる形でインポートされる場合があります。移行後はSamsung Notesを開いて、中身が移っているか確認してみてください。もし見当たらない場合、Samsung Notes内の設定>データのインポート**機能からiPhone/iCloudメモのインポートを試せることもあります。
他にも以下の方法があります:
・Google Keepへの転記: シンプルなテキスト中心のメモであれば、思い切ってGoogle Keepに移行するのも手です。iPhoneでメモを開き、テキストを全選択コピーしてGoogle Keepアプリに貼り付け、新規メモとして保存していく方法です。手作業になりますが、今後はKeepでAndroid/iOS問わず同期できる利点があります。Keep以外にもEvernoteやMicrosoft OneNoteなどクロスプラットフォームなメモアプリにコピペするのも良いでしょう。
・メールやファイルでエクスポート: Appleメモアプリには各メモを個別に**共有(メール送信やPDF化)**する機能があります。重要なメモはiPhone上でメール送信しておき、Fold7側で受信して保存する方法も取れます。またiCloud.comのメモからコピペして.txtファイルにまとめるなどPC経由で保管するのも一案です。
・移行後の整理: Fold7で新たにメモを取る場合、先述のSamsung Notesを使うか、Google Keep等を使うか決めておきましょう。Samsung NotesはSペンによる手書きメモなど高度な機能がありますし、将来的にGalaxy以外に移らないなら統合されています。一方Google Keepはシンプルでマルチデバイス対応なので、こちらも根強い人気があります。
● リマインダー/タスクの移行
iOSのリマインダーアプリに入れていた内容も、そのままではAndroidに同期されません。ただしSmart SwitchでiCloudリマインダーも転送対象になっています。移行後、Samsungの「リマインダー」アプリ(One UIに標準搭載)を開くとiPhoneのリマインダー内容が反映されている可能性があります。SamsungリマインダーはMicrosoft To Doと連携できるので、そのまま使い続けても良いでしょう。
もし移っていない場合や別の管理をしたい場合:
・Google Tasksや他社アプリに移行: AndroidではGoogle Tasks(Googleのタスク管理)や、人気のTodoist、またはMicrosoft To Doなど、タスク管理アプリが色々選べます。iPhoneのリマインダー内容を手作業で入力し直す手間はありますが、これを機にアプリを乗り換えるのも一つの考え方です。Google Tasksはシンプルですが、Gmailやカレンダーと連携する利点があります。複雑な管理が必要ならTodoistのようなサードパーティも検討してください。
・カレンダーへの転用: 期限付きのリマインダーはGoogleカレンダーのスケジュールとして登録し直すのもありです。「◯月◯日に〜する」といったリマインドはカレンダーの予定通知で代替できます。
・Appleリマインダーのエクスポート: 参考までに、Macが手元にあるならAppleリマインダーのデータを書き出す非公式スクリプトなども存在します。ただ難易度が高いため、数が少なければ手入力で済ませてしまう方が早いでしょう。
まとめると: iCloud上の各データは、Smart Switchでかなりの部分を救えます。残りはGoogleやSamsungのサービスに自分で移し替える形になります。一度移行してしまえば、今後はiCloudに縛られずAndroid上で一元管理できます。最初だけ少し手間ですが、じっくり整理する良い機会と捉えて取り組んでみてください。
まとめ:「Fold7を選んでよかった!」と実感できる場面とは

最後に、実際Fold7に乗り換えて日常で感じられるメリットや感動の瞬間をいくつか挙げてみます。iPhoneでは得られなかった体験をぜひ満喫してください!
・大画面での読書・情報閲覧: Fold7を開けば7.6インチ級のミニタブレットが手の中に出現します。通勤電車で電子書籍やマンガを読むとき、文字が大きく表示できて快適ですし、見開き表示も可能です。ウェブ閲覧やPDF閲覧も画面スクロールの回数が減り、資料が見やすいです。例えばKindleアプリで雑誌を読む際、iPhoneでは拡大が必要だった細かな図表もFold7なら等倍で読み取れるでしょう。「スマホでここまで読めるとは!」と感動するはずです。もちろんYouTubeやNetflixで映画鑑賞するにも迫力が違います。折りたたんで小さく持ち歩き、開けばタブレット——SFのガジェットが現実になったかのような体験です。
・マルチタスクで作業効率UP: 例えば「レシピ動画を見ながらメモアプリで買い物リストを書く」なんてこと、iPhone一台では難しかったですよね。Fold7なら一度に3アプリ表示できるので、動画視聴+チャット+ブラウジングを同時進行といった器用な使い方も可能です。実際、「Zoom会議しながらメモを取って、さらに資料PDFも開く」というビジネスシーンでもFold7が活躍しています。画面を行き来せずとも一目で全情報にアクセスできるのは生産性を飛躍的に高めます。大きな画面を単に広く使うも良し、分割して複数に使うも良しで、あなたの発想次第で使い方が広がります。もう狭い画面に戻れないかもしれません。
・Vlog・撮影が捗る折りたたみボディ: Fold7のカメラは強力です(初の2億画素カメラも搭載)。それに加えてヒンジのおかげで自撮りや固定撮影がしやすいのもポイント。Fold7をL字に曲げて机に置けば、三脚なしで安定した動画撮影ができます。外カメラ+カバー画面をプレビューに使って、高画質な自撮りも可能です。例えば旅行先で全員写る記念写真を撮るとき、Fold7を適当な場所に半開きで置いて手振りジェスチャーでシャッターを切る、なんて芸当も(手のひらを見せるとセルフタイマー起動する機能があります)。iPhoneだとスマホスタンドが必要だったシーンでも、Fold7一台で完結します。撮った写真をその場で大画面で確認・編集できるのも便利です。動画編集アプリでタイムラインを操作する際も、表示領域が広く精密な編集がしやすいですよ。
・Flexモードでビデオ通話も快適: 家族や友人とのLINEビデオ通話、Fold7なら端末を半分に折って机に置くだけでOK。上画面に相手の映像、下画面に通話コントロールが出るのでハンズフリーでおしゃべりできます。料理中でも手を離さず会話できたり、子供と離れて暮らす親御さんとのテレビ電話でもFold7をスタンドいらずで好きな角度に固定できます。長時間のビデオ会議でも手持ち疲れがないのはFold7の強みです。
・「ながら作業」で生産性向上: Split Screen機能を駆使すると、例えば動画を見ながらTwitterをチェックしたり、ゲーム攻略サイトを開きながらゲームをプレイすることすらできます(ゲームとブラウザを並べるなど)。大きな画面だからこそ実用的になる「ながら作業」は、一度体験すると戻れません。マップを見つつメッセージ返信、株価を見ながらニュース閲覧…時間の有効活用にも繋がります。
・周囲の注目度・満足感: 実利的な話ではありませんが、Galaxy Z Fold7はやはり目を引く存在です。電車で広げて読書していれば「お、あれがFold7か」とガジェット好きに思われるかもしれませんし、友人との会話でも話題になります。テーブルに半分開きで置いて動画を見せ合うときも「すごい、便利!」と驚かれるでしょう。持つ喜び・所有満足感という点でもFold7は特別な体験を与えてくれます。高価な端末ではありますが、それに見合う所有体験があるのは事実です。
以上、長くなりましたがFold7への乗り換え完全ガイドをお届けしました。最初は不安もあるかもしれませんが、一つひとつ問題をクリアしていけば大丈夫です。iPhoneから環境を移行する労力は決して無駄になりません。新しいGalaxy Z Fold7でしか得られないワクワクや利便性が、きっとあなたを待っています。
困ったときは本ガイドを振り返りつつ、ぜひフォルダブルスマホ生活をエンジョイしてくださいね!折りたたみの未来へ一歩踏み出したあなたに、背中を押せる本能ブログであれればと考えております。


