現代のハイスペックなスーパーカーが好きだった自分が突如目覚め、クラシックカーであるローバーミニを購入する顛末を以前書かせていただきました。週に一回は必ず自分で洗車し(スーパーカー時代はスタンドにお任せしてましたw)隣県ぐらいは出かけるほど愛着も湧いて楽しいクラシックカーライフを送っております。本日は、現代の輸入車(ごく少数の日本車)しか所有してこなかった自分がローバーミニとの生活でどんなメリットを感じどんなデメリットを感じたのか今後購入を検討されている方の為に
正直にお話していきたいと思います
ノスタルジックという言葉ですべて片付くのかそうではないのか、早速デメリットからいってみたいと思います。
デメリット編
先にネガティブなところを書き出していきたいと思います、あくまで自分がローバーミニに限ったこととして読んでいただきたいのですがクラシックカー&クラシックミニ全般に言えることだったりもするかと思いますw
・弱く雨の日は室内のガラスが盛大に曇る
現代の車のデフロスターがいかに優秀かを思い知らせる出来事がこれでした。全く内側に曇り止めスプレーやコーティング等を施していないと、視界が完全に遮られるほど曇って”お風呂の鏡状態になります”。ですが、窓を清潔にし市販の曇り止めのシートやクリーナーであらかじめ拭いておけば、ほぼ問題なく運転することが出来ます。この辺を手間と捉えるか、クラシックカーだから手がかかるなぁと捉えるかは人それぞれだと思いますが、自分は現代の輸入車も同時に所有しておりますが特にミニに関してガラスのケアが必要だからといって”乗りたくないなぁ”とか”面倒くさいな”とならないのがこのクラシックカーの魅力だと思います。
・ワイパーの効きが微妙も改善可能
先程のガラス問題に近いところではありますが、純正のワイパーの効きが絶望的に弱く大げさな表現をすると「ほぼ拭き取りません」先程の曇りも加わると視界不良で雨の日の運転が怖くなるほどwしかし、これも簡単に対策可能でクラシックミニ専門ショップのミニデルタさんの専用ワイパーに交換するとかなりクリアに見えるようになります。というか現代のクリアな視界のワイパーとなりますw
案件でもステマでもありませんし、ミニデルタさんに褒めてほしいぐらいなのでクラシックミニ、ローバーミニにお乗りの方でワイパー問題で悩まれている方が居たらぜひこちらの商品に改装することをオススメします!
【大改良】2020年モデル ステンレス ワイパーアーム&ブレードセット – ローバーミニ専門店 パーツ通販ミニデルタ【MINI DELTA】
・ワイルドな乗り心地と遮音性
ここに関してはデメリットというのもおかしな話なのですが、現代の車と比べるとといった観点でいうとコイルではなくラバーコーンのサスは良くも悪くもゴーカートを運転しているようですし、回転数を上げて加速すると室内に盛大にメカニカルサウンドと排気音等が遮断されることなく入ってきて声の小さい女子だと会話が成立しないこともあるか音もいます。ですがこのポイントこそがある意味でクラシックカーであり、良さでもあるのでデメリットという訳でも無いかもしれません。
半ば無理やりな感じもしますが実はデメリットってこれぐらいしか出てこないのです。クラシックカーといえば、クラシックミニといえばみたいな不具合は今後出る可能性は高く(例えるとオイル漏れのような)半年、一年と乗るとまた変わってくると思いますが3ヶ月たった今はこのような感想を抱いております。
メリット編
・現代の車では味わうことができない走らせる楽しさ
購入した動機はここに尽きるとも言えるかと思いますが、とにかく現代のよく言うと安全基準が高められた大きいボディや安全装備がフルでついている
車というモビリティの概念そのものが違う乗り物
という感じがします。初めてテスラを運転したときの逆のバック・トゥ・ザ・フューチャー状態ですw助手席ではなくハンドルを握って運転席で感じる、車との一体感はまさに
自分が車を動かしている感は何者にも代えがたい体験
だと言えると思います。
・ノスタルジックなインテリア
自分のミニはセンターにメーターが改装されていますが、こうした機能的とは言えないデザインや数字のフォントなど乗っているだけで楽しく癒やされる室内空間と言えるかと思います。現代の車のように夜間の室内照明も決して明るいとは言えず、ご覧のような感じに。
裸電球のようなハロゲンランプのような淡いメーターのみの光。本当に室内が真っ暗でw現代の車がいかに優れたアンビエントライトのようなシステムを持っているかが実感できるほど暗いですが、この独特の雰囲気が個人的にはたまらなく好きですし現行のBMWミニには再現しようのないオリジナルの世界観だと思っています。
・自分仕様に気軽にカスタム可能、パーツも廉価で豊富
ギッシリぎゅうぎゅうに詰まったミニのエンジンルームです。赤い派手な部品を含む排気系を自分は一気に一新し、ドリフト&走り屋さん御用達のHKS製のローバーミニ用のシステムを組みました。スポーツカーや現代車で排気系を一新しようと思うと少なく見積もっても30万以上はかかるイメージですが、ミニはパーツも豊富でしかも安価なためカスタムもしやすく自分好みに組み上げていけます。
こちらの左から出ていた細いストローのようなマフラーはRC40というミニには割と装着されているマフラーがついていました。しかし、性能向上とミニの軽快なエンジン音を聞くために先程ご紹介したスポーツマフラーシステムを導入。取付工賃込みで16万ほどでこちらのマフラーシステムに改装しました。
マフラーがセンター出しになっただけでなく、かなり太くなって排気効率が上がったと感じられる走りもあって大満足なカスタムだったと思います。こうした走りに関するカスタム以外にもフェンダーミラーであったり様々納車後にカスタムしておりますのでそれはまた別の機会にご紹介したいと思います。
・ヒーターやクーラーもしっかり効く快適性
自分は冬に納車したのですが、ヒーターもしっかり効きますし(窓ガラスのデフロスターは駄目ですw)今時期の暑い季節でもクーラーはしっかり効きます。狭い室内空間も手伝って空調は思いの外現代車のような感覚で使うことができ、これはいい意味での発見でもありました。
・いつもの道が違う景色に
低い車高、重いハンドル、60kmが高速に感じるスピード感そのどれもが新しくいつものと同じ道を走っているはずなのに新鮮で楽しく、嬉しい気持ちでドライブすることができます。正直現代の車に比べると速い車ではないので、所要時間を要する通勤になるかもしれませんがスーパーカーが飛行機、国産ハイブリッドが新幹線なら、
クラシックミニはローカル線のゆったりとした風情
だと思います。このごとごと各駅停車のローカル線に揺られている感覚は、ぜひ皆さんにも味わっていただきたく忙しく進む現代において何も考えずハンドルを握りクラシックミニを運転していると、
瞑想や黙想をしているようなデトックス効果
さえあるのではと思ったりもします。なかなかクラシックカー自体を試乗するということも難しいかとは思いますが機会があればぜひ運転してみていただけると、その瞬間に違ったモビリティ体験ができるかと思います。
今回で3回目のシリーズ連載ですが、今後も維持費やトラブルなんかもあればお伝えして皆様にとって有益なクラシックミニラバーなブログになれば良いなと思っております。