まさかラーメン屋にこんなに通う日が来るとは夢にも思わなかったトモGPです。数あるラーメンのジャンルの1つ”煮干し系”の概念が変わる店として先日当ブログにて紹介させていただいた横浜の名店”丿貫(へちかん)福富町本店”。
自分が苦手だった”煮干し系”のラーメンを大好きにしてくれたこのお店に前回初めて訪れて以来すっかりハマってしまい、職場も近いということもあって頻繁に通う様になってしまいました。まず自分がラーメン自体にここまでハマってしまったことにも驚きましたが、通っているうちにこの店”丿貫(へちかん)”の人気の理由がわかってきましたので今回はその秘密に迫っていきたいと思います。
丿貫(へちかん)福富町本店
まず前回の記事のおさらいになりますが初見だと絶対に読み方がわからないこの店名は”丿貫(へちかん)”と読みます。店名は戦国時代に活躍した独自の茶道を追求した伝説の茶人の名前に由来してるとのこと、オリジナリティ溢れるこのお店にまさにぴったりの店名です。場所は横浜JR桜木町駅またはJR関内駅から徒歩約30分、大人の繁華街である伊勢佐木町のど真ん中にあります。
もともと野毛のスナックで間借り営業を行っていたこのお店は2016年の2月に満を持してこの福富町本店をオープンしました。まだそこまで歴史があるお店ではないのですが現在支店やフランチャイズが急速に全国展開していることとその人気や評判からもこのお店の味が確かなことが伺えます。
”丿貫(へちかん)”の魅力とは?
まずシンプルに看板メニューである”煮干し蕎麦classic”が抜群に美味しい!何度も言いますがそれは”煮干し系”が苦手だった自分が大好きになってしまったほどです。濃厚な煮干しの香り豊かなスープは見た目のインパクトとは裏腹にコクがあるのにさっぱりしていて、一度口をつけると何度も飲み続けてしまうほど中毒性がある奥深い味わいです。この極上のスープは国産小麦使用の細麺とよく絡み、ざく切りの玉ねぎや上品な味わいのチャーシューなどとの相性も抜群でその味と食感とのバランスも絶妙、何度食べてもその美味しさには驚くばかりです。しかし”丿貫(へちかん)”の人気の理由は決してそこだけではないのです。
人気の理由
・看板メニューの”煮干蕎麦classic”がとにかく美味しい
・日替わりのその他2つのメニューが看板メニューを凌ぐクオリティ
・独自の替え玉システム”和え玉”
まず看板メニューである”煮干蕎麦classic”が美味しいのは何度もお伝えしているのですが、”丿貫(へちかん)”には煮干蕎麦の他に毎日変わる2つのメニューが存在します。メニューの詳細はその日の朝に公式X(旧Twitter)にて告知されるのですが、それがまたとにかく美味しいのです!今回は前回お伝えすることができなかった、ここ数日通い詰めて食べてみたその日替わりのメニューを紹介していきたいと思います。
魅力的な日替わりメニュー
冷やし帆立蕎麦
夏の日替わりメニューには冷やし蕎麦も含まれます。この日自分が注文したのは”冷やし帆立蕎麦”、どうやら連日のメニューを見ていると”丿貫(へちかん)”は”魚介系”が基本の様です。見るからに涼しげなビジュアルの暑い夏にぴったりなメニュー、煮干蕎麦同様に帆立の風味がふんだんに盛り込まれたクリーミーなスープはまるでフランス料理の様です。さっぱりとした味わいとつるつるの良く冷えた麺が食欲をそそります。聞くと牛乳などは使用していないとのこと。メインメニューよりも手がこんでいるのではないかと思うほどの日替わりメニュー、非常に美味しくいただきました。
冷たい紅ズワイ蟹のまぜ蕎麦
頻繁に通う様になると日替わりメニューの中にも常連とそうでないものが存在することがわかります。初めて訪れた日のメニューにもあった”オマール海老蕎麦”や”紅ズワイ蟹蕎麦”がそれです。海老や蟹など甲殻類に目が無い自分としてはずっと気になっていました。何回かお店を訪れてこの日ようやくタイミング良くエビカニ系の蕎麦と巡り合うことができました。選んだのは”冷たい紅ズワイ蟹のまぜ蕎麦”です。ズワイ蟹の身や味噌をふんだんに使用しているので価格も2000円弱と若干お高い感じでしたがもちろん価格以上の美味しさを味わうことができました。
上品過ぎる紅ズワイ蟹の味わいはもうラーメンというより高級イタリアンといった感じ。紅ズワイ蟹を使用した濃い目のソースが汁無しの麺によく絡んだ様子はもはや冷やしパスタw。それを箸で豪快にすすることができちゃうなんてエビカニ好きにとってこんな幸せなことはありません!できればレギュラーメニューにしていただきたいほど大満足の冷やしまぜ蕎麦でした。
オマール海老蕎麦
そして先日ついに初めて訪れた時から気になっていた”オマール海老蕎麦”をいただくことができました。この前に”冷たい紅ズワイ蟹のまぜ蕎麦”をいただいていたので正直なところそこまで味に変化は無いのかな?なんて思っていましたがそれは全くの誤りでした。見てもらえればわかるようなネギ意外のトッピングを一切排除したその”かけ蕎麦スタイル”からスープに対する絶対の自信が伺えます。
当然紅ズワイ蟹の風味とは全くの別物、濃厚でいてさらりとしたスープの味わいは看板メニューである”煮干蕎麦classic”の正統な兄弟メニューを思わせるオマール海老の風味豊かな味わいでした。美味しすぎます。こちらをメインにしても十分やっていける本気のクオリティにただただ脱帽です。エビカニ好きには是非1度味わっていただきたい一杯です。
独自の替え玉システム”和え玉”
日替わりメニュー同様に”丿貫(へちかん)”の大きな魅力が”和え玉(あえだま)”と呼ばれる独自の替え玉システムです。博多豚骨ラーメンに代表される替え玉はシンプルに麺のお代わりといったイメージですが、ここ丿貫の替え玉は”和え玉(あえだま)”といってお代わりの麺になんと味付けが施されているのです。そのまま食べても良しもちろんスープに入れても良しのこの”和え玉”は替え玉というよりもはや別皿で注文したもう一品のまぜ蕎麦といっても過言ではありません。その上これもまたバリエーションが豊富で迷ってしまうこと必至ですw。
鰯アヒージョの和え玉
これは”鰯アヒージョの和え玉”、なんだかトリッキーなメニューです。アヒージョという位ですので鰯のペーストをアヒージョ風に仕上げた位に思っていましたが、まさかのパンチの効いたカレー風味のスパイシーな味わい!しかも花山椒なのか程よい酸味まで感じられ想像の斜め上をいく美味しさにびっくりしてしまいました。とにかくどのメニューにも手の込んだセンスとこだわりが詰まっているのが”丿貫(へちかん)”の大きな魅力なのです。麺の量はハーフにもできますので訪れた際にはぜひ何か1つ”和え玉”も注文することをおすすめします。
”丿貫(へちかん)”のラーメンはネーミングも独特ですし見た目や味も王道のラーメンからは少しかけ離れているのかもしれません。もしかしたら以前の自分の様に食わず嫌いをしているラーメンファンもいることでしょう。しかし1度食べてみていただければみなさんその美味しさの虜になってしまうはず。従来の”ラーメン”という枠組みを飛び越えた”丿貫(へちかん)”は”ラーメン好き”にはもちろん、”ラーメンが苦手な人”にこそぜひ味わっていただきたいラーメンだと私トモGPは声を大にして伝えたいです。
今回紹介した看板メニューである”煮干蕎麦classic”意外のメニューが必ず食べられるとは限りませんが、ローテーションしているメニューもありますので気になる方はこまめにXでの情報をチェックしていただければと思います。横浜グルメの中でも個人的には激推しなラーメン店”丿貫(へちかん)”みなさんも是非1度味わってみてください。