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Gクラス乗りがメルセデスのSUV”GLB 180”に試乗。購入を止めたい3つのネガポイント(後編)

車の運転をしているだけで、精神が安定するさじゃんです。前回はメルセデスが日本市場で相当な人気をはくしているコンパクトSUV”GLB”について導入部分をお話しました。

実際に3日間乗ってみて、現行型もっというと「改悪型」GLBを購入するのはやめたほうが良いポイントが見えてきたので忖度なく現役・現行Gクラス乗りとして忖度なく正直にお届けしようと思っています。

デメリット1:シートが手動!電動パワーシート非搭載

最大のネガポイントだと思います、のっけから。ご覧の写真のような軽自動車のような(最近のハイクラスの軽は電動パワーシート搭載車も多いですが)シート調整レバーが。。。仮ににも

最善か無かを標榜するドイツ車屈指のプレミアムブランドがまさかの手動シート

ということに驚きました。新車価格700万円台のSUVで運転席までもが電動パワーシートじゃないというのは本当に驚きました。

本来シートメモリーを登録したり電動パワーシートの調整部分は、ご覧のようにシートヒーターのスイッチだけが鎮座。この時点でメルセデス乗りとしては違和感しかありません。しかもGLBは7人乗りですから家族で乗られることを想定しているはずですので、旦那さんや奥さんが日替わりで利用するシーンも考えられるかと思います。そんなときシートメモリーが無いと言うは、せっかくメルセデスを買ったのに。。。という大きなガッカリ感に包まれるかと思っています。

背もたれ調整のギザギザリングが見えますでしょうか?近代においては本当に下位グレードや平成のクルマじゃないと見られないようなレバーが平然とメルセデスについていることにビックリしました。

デメリット2:7人は乗れない3列目の極狭シート

こちらが2列目のシートです。こうみると5人乗りのSUVとしては十分な広さが確保されていると思います。そして、コンパクトクラスでは珍しい3列目に乗り込もうと椅子を移動してみます。

ます乗り込むスペースが大げさではなく10cmほどしか無く、165cm前後の大人が3列目に乗り込むのですら難しいかと思います。

ドリンクホルダーはかろうじてあるものの、座面の高さ椅子の深さもありえないぐらい小さく140cmぐらいの小さな子どもであれば乗れる椅子かと思いす。単純に”7人乗り”というフレーズだけで日本のセレナやノアみたいな室内空間を想像するのは大変に危険かと思います。

ただ、3列目を倒した状態のトランクスペースは広大で使い勝手が良さそうに感じました。長尺物や自転車なんかも余裕で載せられそうです。ですから、あくまでGLBにおける7人乗りとは「大人5人+140cmの小さな子2人」と言う意味で捉えておかないと危険かと思います。

デメリット3:内装の部品が大きくコストカットされている

ドリンクホルダー前部にある小物入れは本来従来モデルのGLBやAクラスであれば”非接触充電、いわゆる置くだけ充電器”が備わっていたのですが。。。

ただのラバーシートに変更されています。右側には12Vのアクセサリーソケットもあったようですが、このモデルではカットされています。

当然iPhoneを置いても無反応ですw いちいちケーブルに繋がなくても少しだけ充電しておきたい時とかに重宝してたので非常に残念な改悪となりました。

ルームランプとルームミラーの間のスペースはサングラスケースだったのですが、こちらも謎に潰されていてただの壁になっています。地味に使う場所なので微妙です。

先程もお伝えしましたが、シートメモリー機能がカットされていますのでボタンがありません。シートヒーターがあるのがまだ救いではありますが。

コンソールボックス内のUSBソケットも2つあったはずなのに1個に。これらの改悪はすべて半導体不足が原因のようでこうした状態でも新車を出荷しなくてはならない、苦しいメルセデスの懐事情というのもあるようです。

まとめ

・流線型のSUV全盛においてゲレンデを思わせるカッコいいエクステリア

・しかし、半導体不足でシートが手動でグレードダウン感が強い

・3列目はおまけ程度、緊急使用程度に考えた方がいい

・試乗してみたフィールはMFA2そのもの(Aクラス相当)

デザインや、パッケージングはメルセデスの中でも軍を抜いて個性的だと思います。この四角いボデイに惚れたのなら何も言わずに購入しても良いかもしれません。しかし、電動パワーシート非搭載だったり3列目に大人が乗ることがぼぼ不可能と考えると手放しに万人におすすめできるモデルかと言われたら難しいかもしれません。

とは言え、このように夜間のアンビエントライトは世界中のどの車種よりも美しいと感じますし(派手ですがカラーや明るさは変更可能)家族向きのクルマでもメルセデスを諦めたくない!とか、マツダ以外の素晴らしいディーゼルエンジン車をガソリン価格高騰のあおりで探している!なんて方には一度試乗してみて検討いただければと思います。

今回ご紹介したGLBはあくまで当年式(2023年)なので逆に中古車のほうが装備が充実している場合がありますのでお近くのメルセデス正規ディーラーでお問い合わせいただけたらと思います。