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現代の総合芸術!大巻伸嗣さんの世界観がすごすぎる【国立新美術館】【東京美術館】

年末年始の六本木は人が多かったー!アンニョンハセヨ、本能のデザイナーSILVERです。いつも年末年始の六本木はイルミネーションでキラキラで人混みがすごいので特にクリスマスは行かない様にしていますが、今回はどうしてみたい展示がありまして久しぶりに国立新美術館へ足を運びました。

明日12/25まで展示になりますが何とかギリギリ間に合ったので安心しました。
入り口に大きくポスターが張っている大巻伸嗣さんの展示

【Interface of Being 真空のゆらぎ】
今回のお目当てはこれでした。現在は国立新美術館のメイン展示館の展示が行われてないので週末でクリスマスでしたがいつもより空いてる感じでした。

2Fの展示室でなんと!無料展示!以前から絶対に見に行きたいと思った展示で期待値上がりました。

現代美術家、大巻伸嗣(おおまき しんじ)さん

ご存じではない方も多くいらっしゃるかもしれないですが国内でも国際展でも人気で、韓国でも話聞いていた美術家ではありました。

1971年岐阜県生まれ。現在、神奈川県を拠点に制作。「存在」とは何かをテーマに大巻は、環境や他者といった外界、記憶や意識などの内界、そしてその境界にある身体の問題を探求してきました。大巻が生み出した空間で私たちは、外界と内界の相互作用や、時間と空間におけるその揺らぎを、身体的な感覚とともに多義的に経験します。近年の主な個展に、「The Depth of Light」(2023年、A4 美術館、成都)、「地平線のゆくえ」(2023年、弘前れんが倉庫美術館)、「存在のざわめき」(2020年、関渡美術館、台北)、「存在の証明」(2012年、箱根彫刻の森美術館)など。「あいちトリエンナーレ」(2016年、愛知)ほか国内外の数多くの国際展にも参加してきた大巻は、近年、「Rain」(2023年、愛知県芸術劇場/新国立劇場)などの舞台芸術でも活躍しています。

ー国立新美術館HPより絵を描く事以外にも舞台美術に関連したり、設置美術を企画したり、ダンサーとパフォーマンスを行われる作品など幅広く活動しています。

今回展示のみどころ

入り口から入ると写真はOKでしたがフラッシュと動画撮影はNGでした。
入ったときから”うわあ.....”とことばが出てします作品があらわってきました。

Gravity and Grace 2023
今回の新作で、かなり強大なスケールで中のライトの動きによって影の形が変わり、「未曽有の人災に、核分裂反応の爆発的なエネルギーの象徴」と説明が書いてあってなんとなく311の東日本大震災を思い出したりもしました。
作品のタイトルは、フランスの哲学者シモーヌ・ヴェイユの箴言集『重力と恩寵』に由来したようで、本も読んでみたいと思いました。

今回一番楽しみにしていた作品はLiminal Air Space—Time 真空のゆらぎ
海の音をバックグラウンドに流して、サテン布が有機的に動く作品ですがふんわりした気持ちいい風に合わせてリズミカルに動く作品はとても感動的でしたしとても癒される時間でした。アートは人の心を癒すことができるなと実感する瞬間でした。

設置美術以外にもドローイングやクロッキー・展示企画スケッチ・動画など様々な作品がありますが、どれも少しづつテイストの違う作品が多かったのでとても幅広く、いろんなジャンルの表現力が出来る作家さんのなのだと思いました。

グッズショップでは今回の図版本が完売でで悲しかったです(涙)ネットで購入するか迷ってます。今年最後にしかも無料でこんなに素晴らしい展示を見れたのがとても嬉しく感じます。
残念ながら2023年12月25日で終了してしまいましたが、有料でもいいので大巻伸嗣さんの展示会をもっと大規模に開催してもらえたらと思いました。これからも注目したいアーティストですし、期間がもっと長かったら何回もみに行きたかったとても私的な展示でした。自信を持っておすすめできるアーティストでした。